ジーンズ・デニム・ジーパン。
イタリアを発祥とするこのボトムは、どういうわけか世界中の人々を魅了してきた。
既に半世紀を生きようとする私も、ビートルズ来日からこっち、ずっとジーパンをはいている。
ブーツカット、ストーンウォッシュ、ダメージ、スリムと流行に流されながらも、クローゼットにはいつもジーンズがあった。
展示は折り重なった沢山のジーンズ(なぜラングナーが多い?)と、その分解図を壁に一面というものだった。
みな、誰でもが、自分の理想のジーンズを求めている。
自分を美しく見せる理想のシルエット、理想のオンス、履き心地、色(おち)、しわ、破れ方、などである。
誰でもの人生が、1本のジーンズを求める百鬼丸的な旅である。
しかし道のりは半世紀では足りず、私は足の弱い旅人でしかない。
このDMには「ダレノジーンズ?」と書いてある。
こういう意味では、仮に私が所有して履いている、このトロワゾのゴールドのデニムも、私のではないかもしれない。
私のデニムは何処か?
旅は終わらない、ヘッドライト〜である。
番長Tのポイントその7:足元はブーツ、ローテクハイカットスニーカー、トングサンダルの3種をもって決まる。