アート織田の週末画廊日記
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2007年6月17日

作家: 大木千波
個展タイトル: 2007 BOOTH EXHIBITION
場所: 3号倉庫


会場にて撮影 (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)

ミニマリズムをめぐって2
 大木さんのブースから、なにやら鼻歌のような、歌声が・・・・。
 赤い屋根の家というテーマに沿った、唱歌?なのか、私はこの歌を知らない。
 目の前は一両編成の鉄道模型が、赤い家を取り巻くように、歌にあわせて回っている。
 正面には、家の絵。
 これは大木さんの過去か未来か・・・。
 実は私は少々こうした平凡な家庭に、引け目を感じる。
 小さなマンションの一室で、年金の心配をしながら、ブログ全盛の時代に、夜の霧のように虚しいホームページをこそこそと、さぼりながら更新している自分が対比されるのだ。
 作品を見ながら、人生の一回性(軽さ)について考える。ついでに、日々の工場労働(非成功)について、友達のパソコン君とテレビ君(孤独)について、服装(慰め)について、色々考える。
 住宅会社のコマーシャルよりも平凡で、どこかなつかしい、二階建て赤い屋根の家。
 電車の描く円軌道こそ、単純ながら、平凡な人間の幸福というものだろう?
 ではどこからか、行き止まりの支線にまぎれこんだ列車はどこへいくのか。
 「何処へともなく」と先生はいう。
       

番長Tのポイントその9:イメージはロック、または捕囚。


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