アート織田の週末画廊日記
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2007年12月21日

作家: 大木千波
個展タイトル:富士山と美少女
場所: 3号倉庫


会場にて (au MEDIA SKIN VGA)

違った世界
 アートは、その会場という世界を、あたかも別次元に移動したかのように、思わせる必要がある。
 見慣れた海辺の倉庫にバイクを乗りつけ、中に入り二階にあがると、そこは寒さに凍った体も解けるような、少女の世界だった。



 (au MEDIA SKIN VGA)

少女の世界・・・。
なぜ富士山。この言葉は何?
という風に、とりあえず、理解の限界は超えている。要は雰囲気負けしたわけだ。
だいたい、こうしてキーボードから変換する「少女」という言葉さえ気が引ける。
それが、こうも巨大な手づくりボードにでかでかと強調されては、目立たぬよう、こそこそと、薄い影のように生きているはげオヤジなどひとたまりもなかろう。
そのように、少し私は「ガミラスに下品な男は不要」と言われた部下の心境になったのだが、念のため言うが、作品や展示自体はそのように排他的なものではない。
作者その人も、控えめで、まちがいなく」とても良い人である。
逆に、現在の社会では、こうした世界は疎外されていたのではないだろうか?
私は女性でないゆえ、リアリティをもってその隠蔽性を感じる事は出来ないが、禁じられた世界という印象を受けるのだ。
説明が難しい。
宝塚もファンも、まるでついていけないが、その気持はわからんでもないといったところか。
そのように思いながら、プレッシャーと少女趣味を感じながら、不思議な気持で会場を後にした。

服装戦線各駅停
 寒い朝のバイク通勤だとサイジングなど考える余地がない。古いデザインのN−3Bにマフラーの覆面。中東北部のゲリラのような格好である。

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