考えを改めなければと思う。
いつもそう思うのだが、今回は特に思う。
たとえば、雑餉隈の村さ来で自棄的に酒を飲む深夜、「やっぱり何とかしなければ」とふと思う。
あるいは、残高がずっとマイナス気味の通帳を見て、なのにずっといやと思っている仕事がますますいやになってやめたくなる時、「何かを変えなければならない」と思ったりする。
長い夜の営み、そして迎える朝。
野村さんの写真からはその両方を感じ取れる。
夜をすごし、朝を向かえ、昼をすごし、もういちど夜に入る。(あたりまえの話ではあるが、まあ、聞いて下さいmm)
人生は山あり谷ありという。
経験上、山谷谷谷山谷谷谷+谷くらいの分布だと思っている。
とにかく、人生は落ち込むことが多い。「人生は歯医者の待合室である」などと感じたりも往々に感じたりする。誰でもがそうである。
まあ、そうかも知れないが、ふと根拠もなく、もう少しだけましかもしれないではないか?と感じたりする。
そう感じることは、落ち込みやすい人間にしかわからないかもしれないが、いい得ぬさわやかさがある。
そのさわやかさが、私だけかもしれないが、うれしいと思える写真展である。
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