アート織田の新週末画廊日記
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2009年2月28日
作家: 長谷川治胤
個展タイトル: garden
場所: ART SPACE 貘
まずはDMの黒に惹かれた。
黒は私のカラーである。先日もオクでエピローグ・チャントの金ラメ入り黒シャツという、なんとも怪しいシャツをゲットしたところだ。
そんなどうでもいい導入は要らないとして、長谷川氏の作品の実物を見てとにかく驚く!!
見慣れぬ画材ゆえ、おそらく日本画なのだと思うのだが、その繊細なタッチで、写実とか写真とかを超える勢いで、夜の背景の中にぼんやりと浮かび上がる木々を、見事に描き出す。
いったい、どのような魔術をもって、この絵はかかれているのだろうか?
部分:会場にて (SoftBank 913SH (Full Face) VGA)
絵を描く精神力はその力と冷静の間で、矛盾無く、がっしりと筆先に伝わり、あり得ない完璧さで黒い画面に光りをこぼしている。
それが、写実過ぎて没個性になっているかというと、全くそうではない。
やはりそうした精神性の賜物であるがゆえに、独自の世界観を形成している。
全く、どのような男なのだろう、と思いながら、とりわけ地味で小さな一日を終わらせる。