ART織田の


週末画廊日記


3月29日版

3月29日

アキライノウエ、川路益右さんの個展をちょっと拝見しました。


いきなり床中にトタンが敷き詰めてある。足元ご注意だ。そのトタンも随分と年期の入ったもので、入った瞬間は建築廃材置き場に来たようだった。床の中央には川路さんの作品がどーんと配置してあった。丁度古いトタン製のコイノボリという印象を受けた。というか、とにかく残骸である。記憶の残骸に迷い込んだような感じになる。「昔渓谷で風に飛ばされて無くした麦藁帽子」が今見つかったらきっとこんな様子だろう。
壁にはイノウエさんの作品が配置してある。段差のたくさんあるかなり大きな白い半球である。こちらはSF的な印象を受ける不思議な作品だ。材質も一見ではわからない。
これら2つが一つの狭い空間に配置してあるので、不思議な感じはなおさらである。ハイレベルだと思った。今後とも注目したい。
  

日記のページへ
ページ先頭へ
前の日記
次の日記