No.3.2002.7. 大分現代美術展・アート循環系サイトに行ってきましたの巻


今回は、「大分現代美術展・アート循環系サイト」に行ってきました、の話し。
循環系・・・左心房から飛び出したアートは、何処を通って、何処へ行くのか?
いや、ちゃんと、戻ってくるのだろうか?

ここは、旧百人力工場。戦時中は軍用施設として使われていたそーです。
道路端の鉄製扉には、機銃掃射で、貫通した弾の跡が、バシバシッ空いています。
外から見ると、分かりにくいですけどね。
で、中に入って、その部屋を内側から見るんです。
暗〜くて、ひんやり。ココが、河口龍夫さんの作品?、サイト?の一つです。

『うわ〜っ、扉に穴が空いてるよ〜。星みたいに光ってる〜、キレイじゃない〜。』
なんて、進んで行くんですね。
すると、スポットライトの下に入った途端、そわわわ〜〜っ、っと恐怖感が這いあがってくるのです、足元から。
『わちゃ〜っ、飛行機が来てるよ。真上だよ、やられちゃうじゃん。打たれちゃうよ。』
足元から出てる自分の影に、飛行機の影が重なります。
ここまでやっと逃げてきたのに、もう既に上に居たんだな、静かに音もなく、君はそこにいやがったんだな!
あちゃー。トンチンカエル、弾が当たりました、出血多量、循環できないかもしれない・・・。

そんな恐怖感を味わいながらも、上を見上げてその飛行機の模型?を観たり、ヨコの壁にある、もっと小さい飛行機の模型?などをじっくり観察して回りました。
う〜ん、感じさせてくれましたね、このサイト。

やはり、固有の場所が持つパワー。それは、確かにあるよーです。
美術館の中だけじゃない、固有の場所、固有の時間、固有の経験。
トンチンカエルも、その一部に関係したように思います。

その他にも、多くの作品、面白いサイトがあったんです。
楽しかったですね。府内城にある廊下橋とか、未知との遭遇橋みたいでしたよ。
この現代美術展、来年もあったらいいな〜。

では、この辺で。


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