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ディープスペースナイン エピソードガイド
第68話「夢の古代船」
Explorers

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・イントロダクション
ベシアはバーの席で、パッドの資料を読みつづけている。そこへ一人のベイジョー人のダボガールが近づいて来た。彼女はリータ※1と名乗り、診察にいこうと思っていたといい、咳をする。その咳はいつ頃からときき、背中に手を当てて咳をさせるベシア。重い病気かしらというリータに、自分のところに来て良かったといい、ファナリアン・トディー※2を2つ注文する。自分まで咳が出て来たというベシア。ドクターと呼ぶリータに、ベシアと呼んでくれといっているその時、ダックスが2人の間に割り込んで来た。やあ、と気のない返事をするベシア。ダックスはリータに挨拶する。頼まれていた免疫データだといい、ダックスにパッドを渡すベシア。そこには「消えてくれ」※3という文字が。仕事が早いのねといって歩いていくダックス。しかし、離れ際に「そういえばレキシントン※4が立ち寄るって知ってた?」とベシアにいいまた歩き出した。ベシアは慌ててリータに待っておくように言うと、ダックスを追いかける。
ダックスを呼びとめ、レキシントンが立ち寄るのはいつか尋ねるベシア。3週間後と答え、友達が乗っているんでしょという。医療チーフのエリザベス・レンズ※5だ。その名前を聞いて艦隊の医療学校で同じ学年だったという。レンズが総代で、ベシアが2位。卒業試験で前神経節と後神経節を間違えたからだということもダックスは知っていた。あれがなければ自分が総代だったとベシアはいう※6。会うのが楽しみでしょというダックス。ぎこちなく、待ち遠しいと答えるベシア。
ジェイクがパッドになにかを打ち込んでいる。するとシスコが帰って来た。慌ててパッドを後ろ手に持ち、机の上に置くジェイク。笑いながら抱き合う2人。シスコはあごひげと口ひげを生やしていた※7。どうしたのと聞くジェイクに、気分を変えてみようと思ったというシスコ。似合うよというジェイク。お前も来れば良かったのにという。ベイジョーの図書館のオープンセレモニーになんか行きたくなかったというジェイク。ただの図書館じゃないというシスコ。歴史的に価値のある古文書や遺跡もあり、第一共和国※8以前の文書も見て来たと楽しそうに話すシスコ。ジェイクはやはり興味はない。これを見ろと言ってパッドを見せるシスコ。そこには船らしき図が表示されている。古代のベイジョー人が初めて宇宙旅行をした、伝説の船だと言うシスコ。800年前のことだ※9。地球人が初めて世界一周した頃だというジェイク。なんとカーデシアまでたどり着いたとシスコはいう。ジェイクは信じられず、羽のようなものは何と聞く。シスコはソーラーセールと答える。太陽光線を受けてプロペラの役目をするものだ。つまり帆船が風を受けて走るように、宇宙を旅する※10。本当に飛べるのと聞くジェイク。シスコはわからない、実際に作って試してみるというのだった。

※1: Leeta (チェイス・マスタースン Chase Masterson) 後のエピソードにも出演

※2: Fanalian toddy

※3: "Go Away"

※4: U.S.S. Lexington ネビュラ級、NCC-61832

※5: Elizabeth Lense (バリ・ホックワルド Bari Hochwald VOY第167話 "Friendship One" 「終焉の星」の Brin、ENT第32話 "Marauders" 「招かれざる訪問者」の E'lis 役)

※6: DS9 第64話 "Distant Voices" 「老化促進テレパシー」より

※7: 今度はスキンヘッドに…

※8: First Republic

※9: 西暦1570年頃になります

※10: Bajoran solar-sail vessel という名前


・本編
シスコはキラ、オブライエンとともに倉庫に入ってくる。今日ベイジョーから木材が届くことになっているという。倉庫の中は既に材料でいっぱいだ。のこぎりも必要だというシスコ。オブライエンはレーザーカッターがあるでしょうというが、当時のベイジョーのやり方でシスコはやりたいという。準備してくれてありがとうといい、木材が到着次第作り始めるという。オブライエンはベイジョーから持ち帰った設計書を見て、あれでは宇宙を飛べないと思うという。ましてやカーデシアに行ったなんてという。ありえないっていうの、とキラ。光速以下では数年かかるし、途中のデノリアスベルト※11では突発的にイオンの磁気嵐が発生して、遭難する確率が非常に高いという。運良く磁気嵐にあわなかったんでしょうというキラ。また、数年分の食料を積むスペースもないというオブライエンに、何らかの方法でリサイクルしていたのではないかとキラは言う。どうかな、というオブライエンに、カーデシア人と同じだとキラは言う。カーデシア人は伝説を否定しているという。ベイジョーが先に宇宙飛行に成功したのが気に入らないからだというキラに、キラこそロミュラン人みたいだというオブライエン。最新テクノロジーはなんでも自分たちが一番最初に開発したと言い張るという。シスコは口げんかを止め、カーデシアに何年もかけていくつもりはないという。ただ船を作って飛ばしてみたいだけだというと、オブライエンはコンピューターに作らせればいいのに、なぜ自分で作るんですと尋ねるという。それは、面白いからと答えるシスコだった。
船の製作に打ち込むシスコ。窓も出来上がった。船は着々と出来上がって入るようだ。
ジェイクと食事をしながら、シスコは星図を調べたところ、ルートで一番危険なのはデノリアスベルトを抜けるところだという。そこさえ過ぎれば後の航海は問題ない。デノリアスベルトを通り抜けることができれば、ひいては古代にカーデシアまで旅したことの証明にならないだろうかと言うシスコ。デノリアスベルトなら4,5日あれば行って来られるという。どうする、というシスコ。シスコはお前も行かないかと誘う。すごい冒険だぞ、船は来週あたり完成するというが、ジェイクは来週ベイジョーからリアが来るから絶対会いたいという。そうか、無理ならいいんだというシスコ。行きたいんだけどタイミングが悪いとジェイクはいい、わかったとシスコは答える。
シスコが作業をしているところへダックスがやって来た。ハーイと声をかけ、差し入れを持って来たというダックス。本当に一人で作ったのと言う。設計図の通りにやっただけだというシスコ。こんな細かい細工まで凝る必要はなかったんじゃないのというダックス。だがシスコはそっくり再現したかったという。ただ重力マット※12はとりつけたという。無重力状態では悪酔いするというシスコに、笑うダックス。こんなに夢中になっているシスコを見るのは何年ぶりかしらと言うダックス。ジェニファーに子供ができて以来だと言う。あんなに子供部屋に気合を入れて作った人は見たことがないというダックス。でもいいできだっただろうというシスコ。ダックスは特に天井いっぱいに広がる宇宙が、という。ジェイクは引っ越すときも天井を持っていきたいといったというシスコ。ジェイクと一緒に行けなくて残念ねというダックス。ジェイクは友達に会うからいけないといい、不思議なものだ、1年前はどこへでもついて来たのにというシスコ。子供はつまらんというと、ダックスはこれから別の楽しみがあるという。前の人生では父親だったからわかるといい、いろいろあったというダックス。シスコは何度も聞いたという。ダックスはそうだったかしらと笑う。そして、それならわかるわねというのだった。
部屋へ帰って来たジェイク。またパッドで何やら考えている。コンピューターに自分当てのメッセージが来ているかどうか確認する。ニュージーランドのウェリントンからメッセージが届いているという。すぐ出すようにいうジェイク。その内容を見て、ジェイクは喜ぶ。だが窓の側に立ち、ため息をついた。
船のところにジェイクがやってきた。もう完成している。感想は、というシスコ。2人乗りにしては少し狭いけど構わないというジェイク。もし一緒に行っていて良ければの話だけどという。シスコは笑い、ジェイクと抱き合った。

※11: Denorios Belt DS9 第1・2話 "Emissary" 「聖なる神殿の謎」からよく出てくる地帯

※12: gravity mat


クワークのバー。ベシアは2つのパッドを見ながら勉強している。後ろから覗き込むダックス。「シグニアン呼吸器系疾患の調査」※13というその内容を見てすごいわねというダックス。手に入る資料を読み漁った、レンズに遅れを取りたくないからという。レンズは老化現象のメカニズムを解明しているだろうというベシア。張り合っていたのというダックス。学生時代は常に1位の座を争っていた、最後で負けたけどというベシア。レキシントンは同期全員の憧れの的だったという。あなたも、と聞くダックス。だがベシアはDS9での任務を希望していた。じゃあ何を張り合うのと聞くダックスに、レンズがDS9を希望していたら取られていた、だからここで実績を積んでも2番手に過ぎない、そんな気がしてというベシア。そして席を立つと歩いていった。
シスコは通信でガル・デュカットと話している。今度旅に出るそうじゃないかというデュカット。耳が早いなとシスコはいう。君のような知性ある人間がベイジョーのおとぎばなしを信じるなんて驚いた、というデュカット。おとぎばなしの聖なる神殿だって、ワームホールという形で発見されたじゃないかというシスコ。計画を見直した方がいいというデュカット。ソーラーシップは極めて壊れやすいし、光速以下ではデノリアスベルトを抜けられないという。緊急装置を積んでいるから、1時間もあればキラが救出に来てくれるというシスコ。1時間は長いというデュカット。特に思わぬ緊急事態、例えばマキの船に襲われたときなどにはという。シスコは連中だって旧式で、丸腰の船は狙わないだろう、それに何の得にもならないという。それとも、私が成功すると困ることでもと聞くシスコ。純粋に身を案じて忠告しているのに、脅しと取られてはたまらないというデュカット。君は確か歴史委員会の責任者で、古代の船がカーデシアに到着したという説を否定しているんじゃなかったかなというシスコは言う。何を言ってもやめるつもりはない様だなというデュカット。後は幸運を祈るしかあるまい、何事もなく道中を戻ることを、といい通信を終える。
いよいよ船が出発する。シスコはジェイクにまずメインスルをはるようにいい、合図したらクランクをまわすように言う。船の帆が張られる。次はスプリントスル。ジェイクの手付きが良くなって来たと誉めるシスコ。スルの調整は手動でやらなければならない。ジェイクはこの船を作った理由がやっと分かったという。美しいと思わないかと言うシスコ。船は旅を始めた。

※13: A Survey of Cygnian Respiratory Diseases 24世紀版。TOS 第47話 "Obsession" 「復讐! ガス怪獣」にも

シスコはコンパスを見ながら、ジェイクに指示を出す。どこで寝るのと聞くジェイク。シスコは後でハンモックを張るという。ジェイクは小さな部屋を見て、これがトイレと聞く。無重力状態用に設計されているものだ。どうやって使うのと言うジェイクに、じき慣れるというシスコ。これから太陽へ向かうルートを取るという。90分ほど言ったら一旦停止して、残りのルートを計算するのだ。何か飲むか、と言ってシスコはジェイクに袋を投げ渡した。まさか無重力用の食料しかないのと言うジェイク。昔はこれを飲んでいたと言うシスコ。ジェイクは飲むのをためらう。シスコは飲み終わると、聞けと言う。何も聞こえないと言うジェイク。その通り、エンジンの音すら聞こえないとシスコは言う。まるで海を行く帆船のデッキに座っているようだと。ただここには、星が空にあるだけではなく、回り一面にあるという。古代のベイジョー人は、どんな気持ちだっただろうなと言うシスコ。宇宙に旅立ち、行く手に何が待ち受けているか分からない。あまり興味のなさそうなジェイクを見て、シスコはお前があまり乗り気じゃなかったのは知っているという。一緒に旅ができて本当に嬉しいという。ジェイクは、シスコに話したいことがあるといい、パッドを取り出した。まずこれを読んでという。ジェイクの書いた小説※14だ。それで部屋に入るたびに隠してたんだなと言うシスコ。ジェイクが舵を取ってくれるならその間に読むといい、ジェイクはOKという。
U.S.S.レキシントンが到着した。ベシアは医療室の整理に余念がない。オドーがやってきて、ずいぶんきれいに掃除しましたなという。レキシントンが到着したことを言うと、ベシアは明日だと思っていたと驚く。みんなクワークのバーにいることを伝えて、出て行くオドー。
バーにはレンズがいて、大勢の人と話している。近くの席に座っているベシアとオブライエン。オブライエンは声をかけないのかという。忙しそうだというベシア。そこへクワークがやってきて、美人じゃないか、隠していたなというクワーク。レンズのことを話す義理はないというベシア。クワークはモーンと賭けをしたという。モーンはベシアがレンズと挨拶をするだけで終わる方にかけたが、クワークはベシアの魅力でいい線にいくほうにかけたといい、笑った。
レンズが立ちあがった。ベシアも立ちあがり、制服を整える。レンズがやってくる。しかし、ベシアには見向きもせずに行ってしまった。ベシアはため息をついて、またいすに座った。
ジェイクは船の操縦をしている。小説を読み終わるシスコ。どうだったと聞くジェイクに、面白かったという。感想を聞く。マキにまつわる話のようだ。見込みがあるんじゃないかとシスコは言う。自分が体験したことないことも、想像力を働かせてよく書けていたという。それともあれは実体験で、お前はマキのメンバーなのかと聞く。するとジェイクはまじめな顔をして、それは聞かないでという。だがしばらくすると、ジェイクは笑い出した。本気にしたかシスコに聞く。シスコは冗談抜きで感心したという。書き続けて見ろと言うと、ジェイクは考えているという。そして、昨日ニュージーランドのペニントンスクール※15から通信が入ったことを明かす。奨学金がもらえることになったのだ。シスコは驚き、すごい話じゃないかという。いつ応募したと聞くと、ジェイクがケイコに見せたときに気に入って、知り合い推薦してみてくれたみたいだと話す。だがその時、ふいに船が揺れ出した。バランスを崩す2人。

※14: DS9 第52話 "The Abandoned" 「捨て子の秘密」で、ジェイクは小説を書く才能がある事が明らかになりました

※15: Pennington School


シスコは窓から状況を確認する。マストが1本折れ、スプリットスルがメインスルにかかっているのだ。スプリットを捨てるしかない。角度を変え、帆にかかる圧力を減らす。協力して作業にかかる2人。そしてスプリットスルを捨てる。シスコは、残った帆だけでは不安定で、デノリアスベルトまでは行けないという。古代のベイジョー人にこんなアクシデントはあったのかなというジェイク。多分なとシスコが言うと、じゃあこんなときにあきらめたか聞く。最後までやりとおしたはずだというシスコ。じゃあ決まりだというジェイク。まだ旅は終わらない。
ベシアとオブライエンは、部屋で酔いつぶれて歌を歌っている。すごくいい曲だなというベシア。クワークのバーに行ってみんなに聞かせようと言い出す。オブライエンはシンセールを飲もうという。シンセールじゃ酔えないというベシア。レンズは素通りしていったというベシア。オブライエンはレンズは惚れてるからこそ冷たくするという。でなきゃ本当に無視したかだなといい、笑い出す。どうして両極端なんだとベシアが言うと、ベシアが両極端な人だからというオブライエン。好かれるか嫌われるか、極端だという。俺だって、最初は虫が好かなかったというオブライエン。今は、と言ったところで口が止まる。今は、と聞くベシア。嫌いじゃないと答える。そう言ってくれて嬉しいよというベシア。本気でそう思っているかと聞くオブライエン。今は嫌いじゃないという。こうなったらどうして無視されたか、正面きって聞いてみろとオブライエンはいう。ベシアはやおら立ち上がると、はっきり聞いてくるという。なぜ無視したのかと。明日にした方がいいというオブライエン。今は立っているのがやっとだというと、その通りといってベシアはソファーに倒れ込んだ。2人はまた、音痴な歌を歌い出した。
シスコとジェイクは船の操作をしている。休憩しようとシスコがいい、ハンモックを張る2人。いいねというとジェイクは乗るが、すぐに落ちそうになる。いい具合だろ、まだ海の男にはなれんなというシスコ。言い忘れていたがといい、、ペニントンスクールへの進学を祝うシスコ。だがジェイクは断ろうと思うという。まだ早いと思うという。こんなチャンスはめったにないとシスコが言うと、1年待つつもりだというジェイク。シスコは、サンフランシスコの艦隊アカデミーに入ったのはジェイクの歳くらいだったと話す。最初の何日かはひどいホームシックで、毎日夕食時には転送装置で家に帰っていたという。クレジットがかさんだでしょうというジェイク。だがシスコの両親は、何も言わなかった。ホームシックが治ることが分かっていたんだろうというシスコ。だがこことペニントンじゃ距離がありすぎるから、転送で帰ってくるわけにはいかないが、すぐに慣れるさという。心配なのは父さんだというジェイク。一人きりになるでしょというが、私のことで自分のチャンスをふいにする必要はないというシスコ。食事の相手だって、ダックスに、ベシアに、クワークもいるという。誰か特別な人がいれば安心なんだというジェイク。この前女性とデートしたのは1年も前だといい※16、もっと積極的になるべきだという。息子から女性についてアドバイスを受けるとは思わなかったと笑うシスコ。実はいい人がいるというジェイクに、私に女性を紹介するというのかと笑うシスコ。その時、船が急に揺れた。何が起こったのと聞くジェイク。シスコはわからないが、左のメインスルが折れたようだという。そして船は、加速度をつけ始めた。窓から外を見る2人。

※16: おそらく、DS9 第29話 "Second Sight" 「愛の幻影」でのこと

左のメインスルが離れる。シスコはメインエンジンを止めるように言う。ワープスピードが出ているのだ。理由は分からない。ふいに揺れが収まった。今度は何と聞くジェイクに、いい質問だというシスコ。地図を見て、この辺に時空の歪みはないはずだがという。あるものといえばあちこちのタキオンの渦※17だが、タキオンには船を動かすほどの力はない。だが、この船は普通の船とは違うことに気付くシスコ。質量に対して表面積が異様に大きいからだ。タキオンのスピードは光速より早いため、帆に当たってワープスピードを達したのかもしれないというシスコ。一挙に何光年も飛んでしまった。どうやったら渦から出られるのと聞くジェイク。被害を調べろというシスコ。現在位置を計算するというが、コンパスが壊れていた。これでは位置も方角も見当がつかない。シスコは緊急事態だといって、機械を取り出し信号を送り始める。後1日でデノリアスベルトにつけたのにというジェイクに、やるだけやった、十分じゃないかというシスコ。だがDS9の応答はない。装置は故障していない。まだ通信がとどいていない様だ。それほど遠くまで来てしまったということになる。待っていれば迎えが来るよねというジェイクに、シスコはああ、とだけ答えた。
バーにいるレンズを、ベシアは遠くの席から見つめている。その様子をうかがうクワーク。ベシアはレンズのところへ行き、失礼と声をかけた。レンズは顔を見ても、誰だか分からない。ベシアは学校で同期のといい、名前をいう。するとレンズはあなたがベシアという。レンズはベシアをアンドリア人だと思っていたのだ。友達がパーティで、アンドリア人を指差してベシアと言ったという。4年前にブルース※18の家でやったパーティでというと、ベシアも友達のエリブ※19と出席していたという。エリブはアンドリア人で、レンズは勘違いしていた。卒業式でもスピーチしたというベシアだが、レンズは緊張していて自分の前の人は見てなかったという。その気持ち分かるよと言うベシア。レンズはいつもトップを争っていたと話す。前神経節を間違えさえしなければと言い、よく知っているねとベシアは言う。あのミスがなければ総代はあなただったわと言うレンズに、おめでとうと言ってなかったというベシア。昔のことだとレンズは言う。ベシアはレキシントンでの任務について聞く。宇宙を旅して、新しい種族や病原体に出会うなんて刺激的だと言うベシア。星図作成のための調査飛行がほとんどだと言うレンズ。だから行った先で運良く新しい生物を発見すると嬉しいという。レンズはDS9での仕事を希望すれば良かったと話す。ベシアのベイジョーにおける免疫治療プロジェクトの研究は素晴らしいと誉め、長期にわたって研究できる環境がうらやましいという。レキシントンではサンプルを採取したらすぐ次へ行かなくてはいけない。幸せ者なのかなというベシア。その後のベイジョーのT細胞はどうなったのと聞くレンズに、もっと詳しいことが知りたかったら医療室へ来ないかと誘うベシア。レンズはぜひと答え、席を立つ2人。2階では、賭けに負けたモーンがクワークに金を払っていた。
シスコは通信装置のチェックを行っている。酸素が足りなくならないか心配するジェイクに、それまで迎えが来るさというシスコ。ジェイクが紹介したいという女性はどんな人か聞くシスコ。輸送船の船長※20だと答えるジェイクに、シスコはヒューと口笛を鳴らす。絶対気にいるというジェイク。会ってもいいが条件があるとシスコはいう。あって結果がどうなろうとも、ペニントンに行きたいなら迷わず行けというシスコ。ジェイクは1年待つことは決めてあるという。理由を聞くシスコ。作家はいろいろな経験が必要だから、DS9は最高の場所だと思うとジェイクはいった。
ふと窓の外を見たジェイクは、カーデシア戦艦3隻に気付いた。別のお迎えが来たようだなというシスコ。早速デュカットから通信が入る。何しに来たんだというシスコ。デュカットは一番早くにお祝いを言いたかったという。何の祝いだと聞くシスコ。デュカットはカーデシアの領域に到達したことを伝える。タキオンの渦のせいだ、それでデノリアスベルトも一気に通り抜けられたと抱き合って喜ぶ2人。伝説を証明したというジェイク。デュカットはカーデシア政府からのメッセージを読み始める。それはシスコをたたえ、また丁度同じこの日に、ベイジョーの古代船の不時着現場が見つかったという内容だった。シスコが乗って来た船と同じものだ。丁度同じ日に見つかるなんて、すごい偶然だなというシスコ。デュカットはほんとだなといい、部下に指示を出すとようこそという。窓の外を見るシスコとジェイク。そこには、カーデシア艦からの、色とりどりの花火が打ち上げられていた。※21

※17: tachyon eddies

※18: Bruce Lucier

※19: Erib

※20: 後のエピソードに…

※21: カーデシアにしては粋な計らい!


・感想
前回のエピソードに比べると気楽な雰囲気でした。後のエピソードへの伏線となるようなものも多くあり、また久々にDS9に寄港した船も見れましたね。最後にカーデシア艦が出て来たときには、やばいと感じたのは私だけではないはず。しかも花火とはさらに驚きです。それにしても、司令官って結構暇なんでしょうか…。


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