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ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第19話「ホログラム」
Projections

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・イントロダクション
※1ドクターが起動された。「緊急事態の概要を述べよ」、しかし医療室には誰もいない。コンピュータに起動した者を尋ねると、全艦に緊急警報が発令されたため自動的に起動されたという。ブリッジのジェインウェイ艦長に連絡を取るが、コンピュータは乗船していないと言った。内部センサーによれば、クルーは1人もいない。船は空っぽだったのだ。

※1: TNGライカー役のジョナサン・フレイクス監督作品。ヴォイジャーでは初になります


・あらすじ
ワープコアなどの各設備もダウンしていた。ブリッジの最後の記録によればクルーはポッドで脱出したらしい。ドクターが最後の日誌を記録していると、物音が聞こえた。それは残っていたトレスだった。内部センサーが壊れていたため検知できなかったのだ。トレスは、ケイゾンの奇襲を浴びて他のクルーが脱出した後、ワープコアの爆発を防ぐためにジェインウェイと共に残ったという。脱出ポッドはケイゾンに捕まってしまった。トリコーダーも壊れているらしく、トレスの生命反応もキャッチできない。ブリッジで怪我をしているジェインウェイを助けるように頼むトレス。ドクターの知らない間にホログラム投影装置が設置されており、いくつかの場所に移動できるようになっていた。ブリッジに投影されるドクター。
ドクターはジェインウェイを助け、トレスは通信システムを復旧させた。すると食堂のニーリックスから助けてという通信が入った。ターボリフトも動かないため、ジェインウェイによって転送させられるドクター。ニーリックスは1人のケイゾンに応戦していた。ドクターが飛び掛かった隙にケイゾンを殴り倒すニーリックス。ニーリックスには怪我はないが、ドクターの後頭部から「出血」していた。血が出るようにはプログラムされていない。医療室に戻されるドクター。痛みも感じる上、トリコーダーで自分を調べると心拍や血圧、脳波まで検知された。さらにコンピュータは緊急用医療ホログラムは存在せず、この船の主任医師はルイス・ジマーマンだという。ドクターを開発した技術者の名だが、なぜかドクターが初めて起動された日にヴォイジャーに就任したことになっていた。ケイゾンを尋問するためにやってきたジェインウェイたちを調べるが、やはり生命反応はない。パラメータを設定し直すためにドクターを終了させようとするジェインウェイ、しかしできない。艦内のすべてのホログラムを停止するように命じた。するとトレスやケイゾン、ジェインウェイまでも消えてしまった。残されたのはドクターだけだ。
コンピュータはジェインウェイたちは全てホログラムのシミュレーションだという。戸惑うドクターの前に、1人の艦隊士官が出現した。彼はジマーマンの部下のレジナルド・バークレイ中尉と名乗り、この船の6ヶ月間の出来事は全て幻に過ぎないと説明した。木星基地のホロデッキでのシミュレート中に放射線異常が起こり、ジマーマン博士の脳にも影響してホログラムのドクターだと思い込んでいるというのだ。バークレイ自身はホロデッキの外にいて、姿を投影しているという。プログラムを最後まで終わらせないと、博士は放射線の影響で死んでしまうというバークレイ。早く終わらせるためには船を破壊してしまうしかなかった。
しかしドクターはバークレイを異星人の侵略と疑い、信用できない。バークレイは信用させるために、ドクターが初めて起動された場面を再現した。パリスのキャラクターは自分が作ったというバークレイ。ドクターは機関部にあるホログラムの中枢を破壊したが、自分は消えない。ついにバークレイの言う通り、フェイザーでワープコアに狙いを付けるドクター。だがその時機関室にチャコティが現われ、全部嘘だと言った。
チャコティはドクターがホロデッキにいる時に異常が発生して、ドクターのプログラムとの間にループ回路が作られてしまったための現象だという。シミュレーションのヴォイジャーを破壊してしまったら、つながっているドクターのプログラムも破壊されてしまうと警告する。頭が痛み倒れるドクターに、本当の人間なのだから早くワープコアを破壊するように言うバークレイ、ループ回路が記憶回路を侵食しているせいだというチャコティ。さらにジマーマンの妻のケス・ジマーマンというケスの姿をした地球人が現われ、早くワープコアを破壊するように頼む。遠のく意識の中、ドクターは医療室で目を覚ました。チャコティの言った通りだった。だが、まだケスが妻のままだった。バークレイが、ケイゾンが、パリスが現れる。ジェインウェイが呼ぶ声がする。そしてドクターはホロデッキの中にいた。やはりこれまでのことは全てホロデッキの出来事で、亜空間の歪みに遭遇したせいで起こった異常のせいだった。医療室に戻ったドクターは、ドアから出た自分の手が消えるのを見て安心するのだった。


・用語解説など
レジナルド・バークレイ
レジナルド・バークレー Reginald Barclay
(ドゥワイト・シュルツ Dwight Schultz) TNGのサブレギュラー。TNG第69話 "Hollow Pursuits" 「倒錯のホログラム・デッキ」に初登場。後には映画第8作 "Star Trek: First Contact" 「ファースト・コンタクト」にも登場。声: 堀内賢雄、これまでの田中秀幸氏とは違っています^^;
コンピュータの声
(メイジェル・バレット Majel Barrett) 声: 相楽恵美

プレデター級戦艦
Predator-class warship
姿は登場しませんが、書籍からすると VOY第2話 "Caretaker, Part II" 「遥かなる地球へ(後)」、前話 "Initiations" 「ケイゾン戦士誕生」に登場した巨大な襲撃艦のクラスと考えて良いようです
ノンドラのトマトピューレ
Nondoran tomato paste
ルイス・ジマーマン
Lewis Zimmerman
VOY第6話 "The Cloud" 「星雲生命体を救え」より。DS9第114話 "Doctor Bashir, I Presume" 「ジュリアンの秘密」などに登場
木星基地
Jupiter Station
VOY "The Cloud" より
ARAスキャン
ARA scan
キノプラズマ放射
kinoplasmic radiation
CC 及び発音は kinoplasmic ですが、新版エンサイクロペディアでは kinoplastic radiation になっています
HTD症候群
HTDS
"Holotransference Dementia Syndrome" (ホログラム同一性症候群) の略

・感想
一体何が現実か見ている方も頭を混乱させられるお得意エピソードでした。TNGからのファンは何といってもバークレイの登場は嬉しいところです。私もとても好きなキャラクターなので…。ただそれだけに、声優の変更はとても残念でした。


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