更新日 : 1998/8/16
メビウス戦記−もっとディスクを!−

3. ファイルや各種設定の保存

何を保存するか...
どう保存するか...


何を保存するか...

内蔵ハードディスクを入れ換えると、Windows 95やいろいろなソフトウェアをすべてインストールし直さなければなりません。
インストールし直すと、今までに受け取ったメールや作ったファイル、そしていろいろなソフトウェアの設定情報が失われます。このため内蔵ハードディスクを交換する前に、これらのファイルを保存しておいたり、必要な設定を控えておきます。

どんなファイルを保存しておくか、またどんな設定を控えておくかは、どんなふうにパソコンを使っているかによりますので人それぞれですが、おおよそ次のように分類できると思います。

私は以下を保存することにしました。

どう保存するか...

次の2通りのやりかたで、万全を期しておきます。 具体的には、私は次のように行いました。
  1. 保存用フォルダの作成
    まずはハードディスクの中に、保存するファイルを置くためのフォルダを作ります。私は[C:\Tmp\Backup]フォルダとしました。
  2. ファイルの保存と整理
    失っては困るファイルを保存用フォルダへコピーします。私はフリーソフトウェアなどのプログラムファイルは[C:\Tmp\Backup\Programs]フォルダの下に、他のファイルは[C:\Tmp\Backup\Private]フォルダの下にまとめました。
    なおダウンロードしてきたプログラムに関しては、再インストールが行えるファイルを保存します。またファイルをコピーする際には、後で復元が楽なようにフォルダの構造は出来るだけ変えないようにします。その後、念のため保存用フォルダの中に不要なファイルがないか確認し、あれば削除します。
  3. Netscape Communicator関係のファイルの保存
    まず不要なメールがあれば削除しておきます。メールのごみ箱フォルダなども空にしておきましょう。また(私は行いませんでしたが)フォルダの圧縮もしておいたほうがよさそうです([Messenger メールボックス]のウィンドウのメニュー[ファイル]→[フォルダの圧縮])。
    次に、保存用フォルダの下にNetscape Communicatorがインストールされているフォルダの隣にある[Users]フォルダ以下(たいていは[C:\Program Files\Netscape\Users])をフォルダごとまるまるコピーします。私は[C:\Tmp\Backup\Netscape]フォルダの下におきました。これでメールやNetscape Communicatorの各種設定が保存できます。ただしコピーした後のUsersフォルダの下にある[ユーザ名\cache]というフォルダ(たとえば[Users\bobtail\cache])は、WWWページアクセスのキャッシュ情報が入っているだけですので、これはコピーした後にフォルダごと削除します。
  4. ダイアルアップネットワークの設定の保存
    ダイアルアップネットワークの設定はレジストリに保存されていますので、ファイルを用いて保存・復元ができます。保存の仕方はつぎの通りです。
    1. 「レジストリ エディタ」を起動します。
      画面左下、タスクバーの[スタート]→[プログラム]→[MS-DOS プロンプト]で、いわゆるDOS窓を起動し、「regedit[Enterキー]」と入力します。この結果「レジストリ エディタ」のウィンドウが現れます。
    2. 「エクスプローラ」と同じ要領で、[マイ コンピュータ]→[HKEY_CURRENT_USER]→[RemoteAccess]と開けます。
    3. メニュー[レジストリ]→[レジストリファイルの書き出し...]で、[レジストリファイルの書き出し]のウィンドウを開き、[書き出し範囲]の欄で"選択された部分"を選択、その範囲として[\HKEY_CURRENT_USER\RemoteAccess]を設定し、レジストリの内容をファイルに書き出します。なお書き出し先のファイルは、私は保存用フォルダである[C:\Tmp\Backup\Reg]フォルダ下のdialup.REGファイルとしました。
    なおレジストリ[マイ コンピュータ]→[HKEY_USERS]→[.Default]→[RemoteAccess]を保存しても同じ効果(あるいはダイアルアップネットワークに関するより広い範囲の設定の保存)が得られると思いますが、私は試していません。
  5. [デスクトップ]画面や[スタート]→[プログラム]メニューの保存
    [デスクトップ]画面にあるアイコンは[C:\Windows\デスクトップ]フォルダ内に、画面左下、[スタート]→[プログラム]で現れるメニューは[C:\Windows\スタート メニュー\プログラム]フォルダの下にそれぞれありますので、これらを保存用フォルダにコピーします。私はそれぞれ[C:\Tmp\Backup\Windows\デスクトップ]フォルダおよび[C:\Tmp\Backup\Windows\スタート メニュー\プログラム]フォルダとしました。
  6. C:\Windows\system.iniファイルの保存
    これも保存用フォルダにコピーします。私は[C:\Tmp\Backup\Windows]フォルダの下にコピーしました。
  7. かな漢字変換で独自に追加した単語・用例の控え
    過去に登録した単語・用例を調べたところ数件だけだったので、私はメモ書きに控えるだけで済まし、ファイルへの保存はしませんでした。ただし(私は行いませんでしたが)ユーザ辞書を保存し、また元に戻すことで過去の登録を復元することができるようです。このとき保存するMS-IME95 4.0のユーザ辞書は、IMEのツールバーの[環境設定]のボタンを押して「MS-IME95のプロパティ」のウィンドウを開き[辞書]のタグを選択、[辞書ファイル]の欄の[ユーザ辞書]のところを見ることで判ります(通常はC:\Windows\msime95.dic)。またIMEが定める正規の方法として「更新テキスト」を用いた方法もあるようです。こちらはIMEのヘルプで「辞書に単語や用例を一括登録するには」、「MS-IME95の更新テキストを作成するには」などを参照してください。
    MS-IME95で過去に登録した単語・用例は以下のようにして調べます。
    1. IMEのツールバーを表示させ、有効な状態とする
      まず「メモ帳」など文字の入力ができるソフトウェアを起動します(「メモ帳」は画面左下、[スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[メモ帳]で起動)。次に[ALT]-[漢字]キーを押して、かな漢字変換ができる状態(画面右下のペンの絵のところに、ペンの下に紙が表示されている状態)にします。なおIMEのツールバーが表示されていないときは、画面右下のペンの絵をマウスの左ボタンでクリックするとメニューが出てきますので、その中の[ツールバーを表示]を選択します。
    2. 「一覧表示の設定」のウィンドウを開く
      IMEのツールバーの[環境設定]のボタン(左から4番目)を押して「MS-IME95のプロパティ」のウィンドウを開き、[辞書]のタグを選択、[単語/用例の一覧と編集...]のボタンを押すと、新しく「一覧表示の設定」のウィンドウが現れます。
    3. 「単語の一覧表示」のウィンドウを開く
      「一覧表示の設定」のウィンドウで、[一覧する読みの範囲]の欄は"登録されている全項目を表示"を選択し、[表示対象]は"単語の一覧表示"を、[表示条件]は"全品詞"をそれぞれ選択し、さらに[表示先の指定]は[一覧形式で画面に表示]のみチェックします。その後ウィンドウ右下の[一覧...]のボタンを押すと、新しく[単語の一覧表示]のウィンドウが現れますので、登録状況を確認します。
    4. 「用例の一覧表示」ウィンドウを開く
      「一覧表示の設定」のウィンドウを、上記の設定から[表示対象]のみ"用例の一覧表示"へ変更し(このとき[表示条件]も自動的に変更されます)[一覧...]のボタンを押すと、今度は[用語の一覧表示]のウィンドウが現れますので、同じように登録状況を確認します。
  8. Netscape Communicatorの設定の控え
    先に保存したファイルだけではうまく復元できない可能性がありますので、念のためNetscape Communicatorの各種設定を控えておきます。
    Netscape Communicatorを起動しメニューの[編集]→[設定...]で[設定]のウィンドウを開き、得られるいろいろな設定情報を一つずつメモ書きして控えておきます。また[Messenger メールボックス]のウィンドウを開きメニュー[編集]→[メール振り分け設定...]で[メールの振り分け]のウィンドウを開き、メールの振り分けに関する設定情報についても1つずつメモ書きして控えておきます。
  9. ダイアルアップネットワークの設定の控え
    同じようにダイアルアップネットワークについても、念のため設定を控えておきます。
    画面左下、[スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[ダイアルアップ ネットワーク]と起動し、ウィンドウ内に表示される各オブジェクトについてメニュー[ファイル]→[プロパティ]を実行、各オブジェクトに関するプロパティを示すウィンドウから得られる[電話番号]、[接続の方法]、さらに[設定...]や[サーバの種類...]のボタンを押して得られる各種の設定情報を控えます。
  10. Windowsファイルの設定の控え
    Windows 95付属の各種ソフトウェアに関するインストール状況も、メモ書きして控えておきます。
    画面左下、[スタート]→[設定]→[コントロール パネル]と起動し、さらにその中の[アプリケーションの追加の削除]を起動、そして[Windows ファイル]のタグを選択します。[ファイルの種類]の欄に示される各項目について、必要に応じて[説明]の欄の[詳細]ボタンを押しその細目についても確認しながら、何がインストールされていて何がインストールされていないかを控えます。なお項目によっては、その細目がさらに詳細設定を持つこともあるので、[説明]の欄をよく読んで、確認漏れのないようにします。
  11. フロッピーディスクへの保存
    必要なファイルが保存用フォルダ(この例だと[C:\Tmp\Backup]フォルダ)の下に全部集まったところで、漏れなくフロッピーディスクにコピーします。多分数枚から十数枚、あるいはもっと多くのフロッピーディスクを使うことになると思います。とても面倒ですが、ここで抜けがあると後でこまりますので、慎重に作業します。
    私は持っていませんが、フロッピーディスクへのバックアップツールが使えれば作業は楽になると思います。ただしツールだけは別途再インストールできるようにしておくなど、後でハードディスクへ戻すときに困らないよう気を付けます。
以上で、ハードディスク交換のための準備ができました。



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