更新日 : 1998/8/2
窓のおもり−生活の知恵、ちょっとした工夫−

[マウス]設定の見直し、右ボタンの活用

ダブルクリック、うまく使えます?


ダブルクリックって苦手。

いくつかのWindows 95の基本操作の中で、もっとも操作しにくいのがダブルクリックですね。
ダブルクリック、これは文字どおり連続して2回クリックを行うことですが、慣れるまでは、どうしても2つの別々のクリックになってしまいます。
さて2回目のクリックをどのくらいすぐにすれば、Windows 95はダブルクリックとして認めてくれるのでしょうか?

直しましょう。

ダブルクリックとしてWindows 95が認めてくれる間隔は、ある程度変更することができます。
画面左下、[スタート]から[設定]→[コントロール パネル]のウィンドウを開き、[マウス]のアイコンをマウスの左ボタンでダブルクリックします。[マウスのプロパティ]のウィンドウが開きますので、[ボタン]のタグを選択し、[ダブルクリックの速度]の欄にあるつまみの位置を、マウスの左ドラッグ(マウスの左ボタンを押して、移動して、移動先で離す)で左右に動かしてください。左の[遅く]の方に動かすと、ダブルクリックとして認める間隔を長くすることができます。ちゃんとダブルクリックができるかは、右側の[テスト]の欄の絵をダブルクリックすることで調べられます。

だから苦手なんだってば。

上の手順、実はちょっとこまったことがあります。ダブルクリックがうまくできないからその設定を変更したいのに、作業手順の中でダブルクリックをするようになっています。これではダブルクリックが上手くできない人はいつまでたっても設定を変えることができません。
でも、安心してください。上の手順で[マウス]のアイコンをダブルクリックするところは、[マウス]のアイコンを右ボタンでクリックしてメニューを出し[開く]を選択することで代えることができます。

右ボタンを使いましょう。

Windows 95では、マウスの左ボタンで操作することが多いですね。でも実は、マウスの右ボタンでも同じ操作ができます。たとえば上記のように、左ボタンのダブルクリックは、右ボタンのクリック+出てきたメニューの選択で同じ操作ができます。また、ファイルを移動したりコピーするための左ドラッグ(左ボタンを押して、移動して、移動先で離す)操作は、右ドラッグ(右ボタンを押して、移動して、移動先で離す)+出てきたメニューの選択でできます。
このような操作で出てくるメニューのことをポップアップメニューともいいます。いずれの場合でも、出てきたメニューでは太字で示されている項目を選んでください。

右ボタンを使うメリットはダブルクリックを使わなくてもいい、というのにとどまりません。
たとえば「エクスプローラ」を用いて、あるフォルダから別のフォルダへファイルのアイコンを左ドラッグする場合、同じドライブのフォルダ間ではこの操作はファイルの移動となりますが、異なるドライブのフォルダ間ではこの操作はファイルのコピーとなります。つまり同じ操作でも状況によってその意味が変化します。
それに対しファイルのアイコンを右ドラッグすると、ドラッグが終わった後に出るメニューによって、移動かコピーかを明確に指定できます。手数はちょっと増えますが、いつでも同じ操作で同じ作業ができるというのは、操作と結果が一貫しており、しかもいろいろなことを覚えずに済むので、使い勝手がずっとよくなります。

また右ボタンの操作で出てくるメニューは、おおよそ、その状況に応じて行いそうな操作の一覧になっていることが多いので、ウィンドウ上部にあるメニューを使うのとほぼ同じ操作ができます。このため左クリックで選択しウィンドウ上部のメニューを開く、という動作に比べると、マウスおよび視線を動かす量をともに減らすことができますので、やはり使い勝手がよくなります。

最小限の動作でソフトウェアを操作するというのは、ソフトウェアを使いこなす1つの形だとは思います。でも、キーボードだけで、しかもホームポジションを崩さずにすべてを操作できるのならともかく、矢印キーやマウス操作を併用している状態では、冗長な動作に比べて手への負担や操作スピードが大きく改善されるとは思えません。
動作の手数を少なくしようと凝った操作を頑張って覚えるよりは、いつでも使える簡単で基本的な操作を手短に覚え、そのほかは必要に応じて身につけていくほうがよいと思うのですが、いかがでしょうか?



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