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あの街で最初に会ったのがダングとジョイだ。
島から帰った日だ。
ダングが妹のゼンを連れてきたのだ。

ゼンは、ハンドバックのなかにハムスター(?)を住まわせてる優しい娘だ。

彼女は、ゴーゴーバーのダンサーだった。
だからスタイルはいい。
3人のなかで一番英語もうまい。

 

ゼンのハムスターは、わたしにもよく慣れたものだ。

「このハムスターは一晩いくら?」
「5000バーツよ」
「それは高い」
「あたしでよかったら、もっと安いわよ」

そんな、たわいない会話が、楽しい娘だ。

ある夜、みんなでカラオケ・バーに行った。

カラオケ・バーといっても、完全に地元相手の店だ。
鉄道駅の方に15分ほど。

ソイ・ダイヤモンドからバイク・タクシー2台分乗だ。

1号車にダングとジョイ。
2号車にゼンとわたし

タイの女の子もそういうの好きなのか、途中で「暴走族ごっこ」だ。

ドライバーの2人も大いに楽しんでいたようだ。

で、バイクの後部座席に、ゼンとわたしが、どういう状態で乗っていたか、一部モンダイあるが省略する。

カラオケ・バーは、裏町のまた裏みたいなとこにあった。

地元専用というか、女性専用の店だったのかも知れない。
英語のメニューはなかった。他に客はいなかった。

田舎の演歌歌手のようなホスト(?)が付いた。

女の子たちは、楽しそうだった。
ダングたちは、タイ語の歌謡曲を歌った。
彼女たちのタイ語の歌は、気持ちよく響いたものだ。

演歌歌手のホスト氏は、わたしのために、どこからかボロボロの英語のメニューを持ってきてくれた

わたしも、ビートルズを2曲歌った。

あの夜は、ゼンとわたしが最初にホテルに戻った。

ダングとジョイが戻ってきた時間を知らない。

すべてが夢だったのかも知れない。

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