単線の短いホーム。
西日を浴びた小さな駅舎と、回収箱だけの素朴な駅。
観光地を探すわけでもなく、駅舎にあった木製のベンチに座る。
大きな風呂敷を背負ったお年寄り。
学校帰りの中学生。
手をつないで次の電車を待つ恋人達。
ここにも、同じ時間が流れている。
ただ、ほんの少し、体内時計がゆっくりになるだけ。
それが心地よいから、僕は一人で旅をする。
今夜は、この街で宿を探そう。