笠懸野岩宿文化資料館

太古からのメッセージ



岩宿文化資料館は、二つの大きな方向を目指しています。
町民の社会教育の場へと
そして、岩宿時代研究の拠点へと。


●常設展示

岩宿時代の研究が始まって四十年あまり。その資料を全国から集め、総括的に 構成・展示してあります。岩宿時代についてこれまで分かっていることが、基本的に理解できるようになっています。
展示場は四コーナーに分かれ、岩宿の発見以前の旧石器時代研究と相沢忠洋氏の業績や岩宿遺跡の発掘の様子、 岩宿時代当時の地形や環境、また石器の作り方や使い方、各地で発見された石器の地域性や移り変わりを紹介しています。
マルチビジョンなどニューメディアを取り入れた斬新(ざんしん)な展示デザインや、解説員の親しみやすい話も好評です。

●企画展示

年4回、町民をはじめとする一般来観者向けに企画します。これまでの岩宿時代文化研究成果を分かりやすく 展示するほか、企画展に合わせて講師を招き、より詳しい解説をしていただくことも考えています。

●体験学習

夏休みには子どもや家族向けに、「夏休み体験教室」を実施します。この岩宿文化資料館に、 子供たちを始め、より多くの人々が親しみを感じてほしい、また考古学に興味を持ってほしいという 趣旨から企画しています。

●岩宿大学

全国から第一級の研究者を講師に招き、「やさしい言葉で考古学を語ろう」という開かれた市民大学として特色のあるものです。
初回の平成五年度は、六講座を開きました。開校記念講演には国立歴史民俗博物館副館長の佐原眞先生、そして講師には 第一回岩宿文化賞受賞者の同志社大学・松藤和人先生やのちに第二回受賞者となった明治大学・安蒜正雄先生をお招きするなど、 その贅沢な人選は話題を呼びました。

●岩宿フォーラム

岩宿時代の研究者がその発祥の地に集い、語り合うことを目的としています。毎年十月に資料館の開館を記念して開催します。 著名な研究者が全国から集まり、フォーラムのために群馬県内の若手研究者が実行委員会を組織するなど、 学会以外の相互交流の場としても貴重なものに育ちつつあります。今後も継続的に開いていくことで、 岩宿時代研究の発信地となることを目指しています。




語りかける太古の世界




  日本列島の人類史を書き換えた岩宿遺跡
  岩宿遺跡の発見以後、列島に展開された人類の歴史は、
3万年から更に古くさかのぼりつつあります。
  岩宿文化資料館では、3万年の昔に日本列島に展開され
た人類の生活を、全国的な規模での展示資料を通して再現
しています。
  また、展示は映像を多く導入し、小学生でも理解できる
ようわかりやすく説明しています。
岩宿遺跡の発掘調査の様子や当時の環境や地形の再現。 また、全国から収集した旧石器時代の資料を中心に構成しています。



■ 笠懸野岩宿文化資料館のご案内

入場料(お一人につき)
    個   人    
団体(20名以上)
一般300円200円
高校生200円100円
小・中学生100円50円

開館時間/午前9時30から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日/毎週月曜日(祝日と重なる場合は翌日)12月27日から1月5日

■ 遺構保護観察施設は無料で見学できます。

古代へタイムスリップした後は、資料館を中心としたくつろぎのスペースで、 さわやかな風と野鳥のさえずりを聞きながら、のんびりとおくつろぎ下さい。