Factory43's Best CD in 2005


2005年は割とCDを買いました。往年ほどではないけど、多分200枚以上は聴いたと思います。下記の通りハードコア系が多く、エレクトロニカやテクノ方面はあまりヒットが少なかったです。BOARDS OF CANADA 『The Campfire Headphase』はよく聴きましたが、ANIMAL COLLECTIVE 『Feels』とかは全然ピンと来なかったり。前年同様、サントラものもかなり大量に聴きましたが、その辺はベストには入って来なかったです。
近年やたら多い昔のハードコアものの再発も、SICとGOOGOL PLEXで極まった感じ。ここまで出るのかスゲー!みたいな。

年頭にPSPを買って以降は、ネットからサンプル曲をダウンロード・聴いてからCD入手、というスタイルがメインになり、CD屋で衝動的にジャケ買い!みたいなことが激減。これはこれで寂しい気もしますが、その代わりヒドい大外しはほとんど無くなりました(笑)。
さらにiPod nanoを買ってからは、大容量任せで何でもとりあえずブチ入んでから屋外で聴くという形式になったため、じっくり聴き込むタイプの曲が挙がりにくくなったかな、という反省もあったりなんかして。
しかしiTunesのデータベースは凄いですよ。全く無名なyouth crewバンドの初デモ音源(ジャケは四つ折りB5コピー紙&超適当な手書き文字・メディアはマクセルのCD-Rでレーベル印刷も無し)ですら、バンド名と曲名がダウンロードできました(笑)。誰が入れたんだ。


-、A LOSS FOR WORDS 『These Past 5 Years』 CDs   Rock Vegas recs. RVR011

Introduction/A Theme For Your Ego/Bullets Leave Holes/Hot Hand In A Dice Game/Death Or Glory/Shoot For Seven/Kill With Style

マサチューセッツ出身の5人組、AL4Wの1stミニアルバム。
Emo色を薄めたRUFIOというか、NO MOTIV meets BIG DRILL CARというか。無理にまとめてしまえば、メロコアとEmoを通過した後のハードコア風味薄めな現代版ハードロック(やや速め)という感じ。
図抜けた爽やかさ(スゴイよ)と泣き泣きのメロディ、エモーショナルなVo.、ピロピロいってるギターと大仰なリフは、やたらにメジャー感がある。
でもね、これがなかなかのデキなのよ。洗練されたメロディと卓越したアレンジ力を感じる楽曲は、とにかく聴いていて気持ち良い。
これがブルータルな極悪ハードコアを中心にリリースしているRock Vegas recs.から出ていて、CUT THROAT(ボストンの方)やIN OUR BLOODとかとライヴやってるというのが凄すぎ。完璧に芸風合ってないよ!(笑)


-、COLIN OF ARABIA 『Illegal Exhibitions Of Speed』 CD   Rock Vegas recs. RV005

Introduction Of Destruction/Casual Casualty/Arithmetic Fiasco/BST.../50 Bag Of Hate/Get Ill/Everyday I Walk The Same Way Home/Eye Of The Storm.../Sleeping With Someone I No Longer Love/Ordinary Guy/Day My Thoughts Turned To Murder/War On The Poor

Bridge Nine recs.(B9R)と並び、ボストンハードコア第5世代(勝手に命名)を背負って立つレーベル、Rock Vegas recs.。
B9Rの方はWRECKING CREWのベストアルバムをリリースしたりとハードコア業界的にメジャー感のある展開をする一方で、Rock Vegasは地元(厳密に言うとマサチューセッツだがボストンではない模様)のローカルネットワークを重視した、味のあるラインアップで個人的には好感度は高い。(All Hell Breaks LooseのデビューEP等を出してたGoodbye Blue Skies recs.のディストロなども地味にやってます)
そのRock Vegasの中心人物の一人・Colinが率いるCOAは、激速一歩手前のスピード感と、重いと言うよりブ厚いギター、変化球でフリースタイルな曲展開を併せ持った独特の凶悪レイジングハードコア。
テンション高いキチガイ系Vo.(裏ジャケで拳銃自殺のポーズをキメてます)は、叫いたり吐き捨てたり裏声を使ったりと地味にトリッキーな巧さを発揮。破滅的な歌詞にも暗いインテリジェンスが感じられ(Jerry Aっぽい?)、レーベルメイトのジャケットデザインを手掛けているところからも、実は結構な才人かも。
SLAPSHOTのカバーも"Boston Hardcore respect"な感じでグッド。ちなみにVA『Four Scenes One Family』(Scorpion recs. SR-08)ではMISFITSの"Skulls"のカバーもやってて、それもカッコイイです。


-、COMEBACK KID 『Wake The Dead』 CD   Victory recs. VR246

False Idols Fall/My Other Side/Wake The Dead/The Trouble I Love/Talk Is Cheap/Partners In Crime/Our Distance/Bright Lights Keep Shining/Falling Apart/Losing Patience/Final Goodbye

カナダ・ウィニペグ出身、5ピース・メロディックハードコア・バンド。この2ndアルバムはBill Stevensonプロデュース。
地味に展開を重ねる曲構成、ハードでエッジの利いたギター、シンガロングできるメロディとコーラス。前作『Turn It Around』(Facedown recs. FR030:2003年)からの特徴はそのままに、サウンドプロダクションの向上と曲の練り込みの良さ(前作は「それで終わりかよ!」みたいなのが多かった…)で、とにかく完成度の高い一枚。
若干引っ張り過ぎ気味のメロディとVo.の一本調子さが気になるが、アクセントとなっている強引で変な曲展開は面白い。タイトル曲M-3のサビとか、そこからコーラスに繋げるのかオイという感じなのだが、それが何度も聴いていると不思議とハマってきます。

この手の、速めのYouth Crew styleにNew School的な曲展開を持ち込み、独特のポップ感でまとめたようなバンド群は、最近"Melodic-Old School"と呼ばれていて(実際はOld Schoolって感じでもないけど)、バンドの数も増加してる模様。個人的には結構好きかも。


-、CRIME IN STEREO 『The Contract』 CDs   Blackout!/Brightside recs. BLR-0075-2

New Harlem Shuffle/Long Song Titles Aren't Cool Anymore Because The Best Of You Fuckers Are No Good At It/Jesus Is My Ride Home/Sleeping Androids Do Dream Electric Sheep

ロングアイランドの5人組メロディックハードコア、ギター1人がメンバーチェンジしての4曲入り新作シングル。
KILL YOUR IDOLSとのスプリットEP(同BLK0064-2)ではハードコアらしい直情的な激しさが前面に出ていたが、前作の1stアルバム『Explosives And The Will To Use Them』(同BLR-0068-2)でメロディとフックの効いた構成が加わり、本作では更にメロディとハーモニーが押し出されている。
まあSTRIKE ANYWHEREフォロワーと言ってしまえばそれまでだが(1stの凝った展開重視→今はストレートにメロディック、という楽曲の変化もなんか似てるし)、歌い上げとスクリームを使い分けるVoとコーラスの絡み、ポップになりすぎないメロディなど、かなり良い出来で 一時期よく聴きました。次はあのNitro recs.からのリリースらしいですが、変にベタにならないことを祈ります。


-、FEEDER 『Pushing The Senses』 CD+DVD   ポニーキャニオン(Chrysalis/Echo Label) PCCY-01724

CD:Feeling A Moment/Bitter Glass/Tumble And Fall/Tender/Pushing The Senses/Frequency/Morning Life/Pilgrim Soul/Pain On Pain/Dove Grey Sands/Shatter/Victoria
DVD:[The Depot Sessions]-Tender/Dove Grey Sands/Pushing The Senses/Bitter Glass//[Pushing The Boundaries]-Documentary//[Tumble And Fall]-The Video Diaries//[Victoria 5.1 Mix]-Lyric Screen

イギリスのギターロックバンド、通算5枚目のフルアルバム。プロデュースはGil Norton(今だと「あの4ADの」よりも「JIMMY EAT WORLDも手掛けてた人」か? トホホ)。
正直このバンドには「グランジ以降のメロディックなギターロック」程度の認識しかなかったのだが、想像よりも遙かにドラマチックな楽曲で非常に良かった。全J1クラブサポーターが聴いたであろう名曲M-1(PVも非常に好き)、感傷的なメロディとダイナミックなギターの佳曲M-2、感情を揺さ振られるタイトル曲M-5。苦しい状態で足掻き、何か/誰かを見つけようとする歌詞に、全ての曲を手掛けるVo.&ギター:Grantの、自殺した前ドラマーへの想いとそこから立ち直るための苦悩を感じる。しかし、僕らもその心情から普遍的な意味を見出すことも出来るだろう。
サウンド・メロディ・歌詞共に、素晴らしいアルバムだと思う。


-、GOODxINTENTIONS 『Ate O Fim』 CD   Seven Eight Life recs. SELR15

Convicto/Ate O Fim/Reconquistar/Nada Pra Esconder/Faca Por Voce/Marque Essas Palavras/Nao Vou Aceitar/Sem Solucao/Sigo Em Frente/Sua Queda, Minha Gloria/Caminho Tracado/My Truth/Hurts To Ask (by. Chain Of Strength)

ブラジル・サンパウロSxE、多分1stアルバム。バンド名にそぐわぬ(GORILLA BISCUITS?)、高速つんのめり型激情ハードコア。
何言ってるか分からないがやたら熱いポルトガル語のVo、突っ込みまくるリズム、ドライヴするギター。ポイントで繰り出されるハードロッキンなギターソロ。 Too much気味なギターがちょっとCRO-MAGS風だったり、Crustっぽいリフなのに微妙な軽みがあったり、印象的なコーラスが要所に入ったりと、暑苦しい割に小技が利いてるのがポイント高し。 隠し味的に使われるムリヤリな曲展開もカッコイイ。隠しトラックのCHAIN OF STRENGTHのカバーもハマってます。
なぜか最後の曲だけ英語で"Straight Edge, My Only Truth"。この無駄な熱さがイカス。


-、LONG SINCE FORGOTTEN 『Standing Room Only』 CD   Rocketstar recs. RSR.1007

Prize Fighter/Don't Ask Why/Looking Glass/On My Way/The Gataway/10:18, Press Return/Waiting For You/Broken Record/Euclid Crashed/Around Again/Long Ride Home/The Language Of Nature/Another Song

NY・シラキューズ出身の4人組。前作『All The Things You Said...』(同RSR.1005)から2年振りの、2ndフルアルバム。2004年リリース。
プロデュースは前作同様、Emo系では著名なEd Rose。巷ではEmoバンドとして認知されているようだが、内容は直球のギターロックと言っていい。
(よく判らんが、これやPOOR RICH ONESやLAST DAYS OF APRILとかまでEmoと呼ぶのは個人的にかなり違和感あり。普通に「ギターロック」でしょう。まあ確かに前作のナイーヴな感触と曲構成はEmoと言えなくはないけど、若干の逞しさを携えた本作はそうでもないと思うし)

LEMONHEADSやTHIRD EYE BLIND、FUTURE KINGS OF SPAINを彷彿とさせる、端正なメロディとハーモニー。ダイナミックだったり余韻を聴かせたりと振幅の大きいギターワーク。若干エレクトロも併用したプロデュース。そして儚くも強いボーカル(かなり好きな声質)。全編染み渡ります。 これはもう、新世代の「It’s A Shame About Ray」だと思ったりしますが、ちょっと違うか。
ドライヴするM-1、泣けるM-4とM-10、キャッチーなのに異常に短い曲M-6(40秒!)、乾いたモダン・アメリカンロックM-9、メロディが胸に迫るM-11、ダイナミックでリリカルなM-12(印象的なピアノを弾いてるのは、元THE GET UP KIDSのJames Dewees)。どの曲も素晴らしい。
ライヴビデオを観る限り、メンバー内でビジュアル的にダメな方の2人がフロントマンなのも好感度高すぎる(笑)。
で結局、公式ホームページの「2004年末の来日ライヴ」はあったんでしょうか?


-、NEW ORDER 『Waiting For The Sirens' Call』 CD   Warner Music Japan(London) recs. WPCR-12017

Who's Joe?/Hey Now What You Doing/Waiting For The Sirens' Call/Krafty/I Told You So/Morning Night And Day/Dracula's Castle/Jetstream/Guilt Is A Useless Emotion/Turn/Working Overtime/Krafty (Japanese version)/Krafty (The Glimmers Twelve inch Extended)/Krafty (Phones Reality remix)

オリジナルアルバムとしては8枚目、3年振りのアルバム。
個人的には出たこと自体に意義があったと思っている前作『Get Ready』(同WPCR-11074)と比べ、断然、楽曲の良さが光る。『Republic』以降のNO節ともいえるM-2やM-7、ギターとメロディの絡みが美しいM-10。ELECTRONICっぽいダンストラックM-9も、フッキーのベースメロディがNOらしさを生み出している。NO的には平均的なデキだと思うポップな先行シングルM-4も、前作時の「Crystal」とは比較にならないほど良かった。
でも日本語歌詞はどうしたものか(と、一応お約束のツッコミ)。

とりわけ中でも、豪雨の後の泥沼のフジロックで聴いたタイトル曲M-3には本当に泣けた。楽曲名がアルバムタイトルになったのはNO史上初だが、それだけのことはある曲だと思う。最高です。


-、ROUND TABLE featuring Nino 『Groovin' Magic』 CDs   Victor Entertainment recs. VICL−35701

Groovin' Magic/Stay With Me/Groovin' Magic (instrumental)

OVA「トップをねらえ2!」オープニング曲。
渋谷系(完全に死語)のオシャレなガールポップ風ディスコトラックにNinoのフェティッシュな声が乗り、ストリングスが絡んでメロディとドライヴ感を盛り上げる。完全無欠のポップチューン。バルコニーレコード系「オンナのコ」な歌詞(100%死語)も、30代の中年オヤジには眩しい限り。
それにしても相変わらず宮川弾のロマンティックなストリングスアレンジは素晴らしい。ROUND TABLEの編曲を担当するのはアルバム『April』(VICL-61106:2003年リリース)以降多いが、彼(女)たちの楽曲およびNinoの声と非常に相性が良いと思う。


-、TERROR 『Lowest Of The Low (japanese edition)』 CD   Alliance Trax(Bridge Nine) recs. AT-1016

Better Off Without You/Don't Need Your Help/Nothing To Me/Keep Your Distance/Another Face/Push It Away/Life And Death/What Have We Done/Lowest Of The Low//Better Off Without You (live)/Don't Need Your Help (live)/Life And Death (live)/What Have We Done (live)/Another Face (live)/Push It Away (live)/Nothing To Lose (live)/Nothing To Me (live)/Lowest Of The Low (live)/Keep Your Distance (live)//Better Off Without You (live video)/Lowest Of The Low (live video)

米国産、4人組の剛直球ハードコア(現在は5人組)。これを聴きながらでないと外に出掛けられなかった時期があったほどの依存度でした。
元はBURIED ALIVEのVo.とCARRY ONのギターのサイドプロジェクトだったようだが、いまや本業化。New School/Old School/Jap Coreが曲群はやたらに完成度が高く、聴いてると凶暴な気分になって、その辺の人を無意味に蹴っ飛ばして歩きたくたくなる(笑)。どうもテンションが上がらない日の景気付けには最高のアルバムかと。「さあ暴れるぞ〜オラ〜」みたいな。
国内盤リリースは2004年(オリジナルは前年)で、2003年に来日した際のライヴトラック10曲+ビデオ映像2曲を追加収録。どう考えても買うなら国内盤でしょう。

Roadrunner recs.に移っての2ndアルバム『One With The Underdog』(RRCY-29075)は、ダーティさの無くなったクリアなプロダクションとNew School〜へヴィロック方面への微妙なシフトで、個人的にはイマイチでした。実際はすごく変わってる訳じゃないんですけどね。



次点、川田まみ 『緋色の空』 CDs+DVD   Geneon/JVE recs. GNCA-0019

CD:緋色の空/Another Planet/Another Planet -Twilight-/緋色の空 (instrumental)/Another Planet (instrumental)
DVD:「緋色の空」プロモーションビデオ/メイキング映像/PV[灼眼のシャナ]バージョン

TVアニメ「灼眼のシャナ」OP曲。正直に言うと今まではI'veを真面目に聴く気がしなかったのだが、2005年に入って3rdアルバム『Disintegration』(JVE/Low Trance Assembly recs. ICD-66005)とGeneonからのシングル数枚を聴いて考えが変わりました。いやー今まで申し訳ないです。
日本人好みのエピックトランス(BTとかCHICANEとかみたいなヤツ)+アニメ声女性ボーカル+歌謡曲っぽいメロディ、というI'veの作り上げたスタイルには、オタとして抗えないものを感じるというか(笑)、ある種の「発明」だと思う。確かに気持ち良いよなコレ。
ということで、一番聴いたのは前出の『Disintegration』だが、2005年に出た音源として代表でコレを挙げた次第。


次点、SINKING SHIPS 『Meridian』 CD   Run For Cover recs. RFC003

Exit Strategy/Grace/39th And Glisan/The Furthest Place From Here/The Sound/Ten To Five//Int(Chi)ro/Roads Leading Midwest/Memorial/All Paths of Glory/The Limit/Kiss The Sharks

シアトルのEmotional Old School Hardcore:「沈む船」の、多分1stアルバム。
M-1〜M-6が新曲、M-7〜M-12が2004年のデモEPからのトラックという変則的な内容。REACH THE SKYをよりハードコア方面に振った印象の楽曲は、辛口ながら叙情的。単調になりがちな曲調に変化を付けている小技の利いたギターが高ポイント。 デモ曲ではまだ押しの強さのみが目立つが(これはこれで悪くない)、新曲トラックでは「引き」を覚えたことで完成度が数段アップ。次作も期待です。


次点、SPITFIRE DOWN 『All I Ever Loved』 CD   Dead And Gone recs. DEADANDGONE-003

The New Black/Down In Three/Pieces Of You/Your Song/A Place In Time/In The Blood/Sewn Shut/The Strongest Kids/My Love Is Dead

UK北東部・ダラム出身の4人組、激速ハードコアバンド。2002年の5曲デモCDに続く1stアルバムで、リリースは2003年。
近年のUKHCシーンはあまり詳しく知らないのだが、この速さと短さ、擦り潰すようなギター、そして独特の軽みとちょっとした叙情性はかなりイイ感じ。もの凄く速いSIDE BY SIDEというか。
既にバンドは2004年に解散。ギターはBREAK IT UP(youth crew styleバンド)に加入してベースを担当、残りの3人はTHE COVER-UPを結成(今はDr.が元LEGACYの人に交代)。TCUはメタリックになってスロウダウンしたSFDという感じで、これはこれで格好イイです。

ちなみにこの音源をリリースしたレーベルDAGも2005年末に、各方面に多大な迷惑を掛けながら派手に消滅(トンズラ?)したっぽい模様。LEGACYやFIFTY ON REDとか格好良かったんだけど(どっちもSFDっぽい)、カタログは廃盤でしょうか。何だかなあ。


次点、VALUES INTACT 『Dear Hometown』 CD   Goodwill recs. GDW13

The Best Of Us/Long Lost Pride/Dear Hometown/The Last Letter For You/It Will Be A Dedication/Hands That Save A Life Lived With Tears And Lies/The Mark/We Share The Hearts/Another Turning Back/Glue (by. SS Decontrol)

イタリア・パレルモ出身SxE speedcore、ハンガリーのレーベルから出たミニアルバム『Hope Of Freedom』(DiehardxCollective recs.:2003年リリース)に次ぐ1stフルアルバム。
轟音・激速のCHAIN OF STRENGTHタイプの楽曲に、微妙にショボいVo.が良い塩梅。先走り気味のスラッシュギター・手数の多いドラム・適度な転調とコーラス。これは相当テンション高いっす。隠しトラックのSSDのカバーにもかなりヤラれました。
2005年末にはポーランドのIn Our Hands recs.から、本作と『Hope Of Freedom』にカバートラックを加えた編集盤カセットテープアルバム『The FirstTwo Years』が出た模様。ていうか今どきカセットってあなた。

近年はイタリアのバンドが熱くて、ミラノのemotional driving punk:OUT OF REACH、ローマのmelodic fast-core:STRENGTH APPROACH、driving emo:9MM、TERRORタイプのSxE:TO KILL(かなりイイ)、ボルツァーノ出身で一部でバカ受け中の88's crew style:LAST MAN STANDING、リヴォルノのemotional guitar rock:7YEARS、などなど活躍中。速さとyouth crew系メロディが特徴のバンドが多く(しかもどれもDag Nastyっぽくない)、欧州ではオランダに次いでレベル高いと思います。 そういやイタリアにはYouth Crew recs.なんつーレーベルもあるし、ACミランのクラブアンセムもbrother-hoodな歌詞だし(笑)、実はこういうのが好きなのかイタリア人。
以前ならイタリアといえばRAW POWERとかNEGAZIONEだった訳ですが(何時の話だよ)、ずいぶん印象は変わった気がします。
まあ、ボーカルが英語だとほとんど英米のバンドと区別付かないんですが、無闇な速さとメロの哀愁漂い具合がイタリア〜ンなのかも。


次点、WITH HONOR 『This Is Our Revenge』 CD   Victory recs. VR276

Like Trumpets/Plot Two/Elevens/Up And Out/Closets/Bottoms Up/20 Strong/You Always Said/A New War/Small Dreams/In A Bottle

コネチカットの5ピースバンド、Stillborn recs.(HATEBREEDのVo.のレーベル)からVictoryに移っての2ndアルバム。
Brian McTernanをプロデューサーに迎えた本作では、メロデックさとロックンロールなギターを押し出して、直情さに叙情的なアクセントを付けた快作になった。小技の利いたツインギター、やや汚めのボーカルも良い。全トラックとも完成度高いが、特にM-3とM-8が強烈にカッコイイです。強引に言うと、COMEBACK KID meets REACH THE SKYか? このまま、あまりポップになりすぎずに行って欲しいです。
これ、国内盤が出てるのに今気が付きました(笑)。ビクター・エンタテインメント・VICP-63201。


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