HOME→Webオーサリングソフト編→手打ち or Webオーサリングソフト?
HTML文書を書くとき、手打ちで書くのが良いのか?それともWebオーサリングソフトを使ったほうが良いのか?
この疑問に対する答えは、使う人の性格次第だと個人的には思います。
少なくとも以下のポイントに1つでも当てはまる方は、手打ち向きではないでしょう。
ちなみに筆者は全部当てはまる(^^;
サイトを作り始めた当初はHTMLを覚える気はまったく無かったし、たとえHTML文書作成に関する書物を読んだり、サイトで学んだとしても、すぐに挫折してしまうのが目に見えていたから、WYSIWYG型ソフトを使って作成する方法を選択しました。今は、ホームページビルダー+手打ちを併用してます。
手打ちをするメリットとは?
ズバリ、この一言。「細かく指定することが出来る」ことです。HTMLについての理解が完全であるならば、ヘンテコなソースを吐き出す可能性があるWYSIWYG型ソフトを使うよりも、よりよいHTML文書を書くことが出来るはずです。
しかし、デメリットもあります。
この中で、最も危険なのは、3.です。文法なんておかまいなし状態になってしまう場合も。少々の文法ミスではInternetExplorerやNetscapeだと表示できてしまうので、明らかに間違った記述をしていることに気づかないことも多いです。
1.は人間がコーディングしていくのだから、ミスの一つや二つはやってしまうでしょう。
2.は支援機能を使うことで少しは短縮できます。
タグ挿入型ソフトは、基本的には手打ちが出来る人が、作成時間短縮のために使用するというモノです。HTMLについての知識が中途半端まま使ってしまうと、それこそトンデモなHTML文書ができあがってしまいます。インライン要素でブロック要素を囲んでしまうとかも出来てしまうので、素人が使うと非常に危険です。
正確に言えば、WYSIWYG型と言うべきではないでしょう。HTMLそのものがWYSIWYGになじまないモノです。グラフィカルブラウザでどのような感じの見映えになるのかを理解しやすい制作ソフトという位置づけになると思います。
メリットといえば、
ことです。
1.については、文法的な正しさはおいておくとしても、Internet ExplorerやNetscapeで表示させる分には問題のない文書は作ることができます。一定ルールの下(これがW3C規格に準じているかは別)で、ソースを吐き出してきますので、インライン要素でブロック要素を囲んでしまうとかというのはないです。
2.については、おっちょこちょいな人の場合、タグの閉じ忘れミスやスペルミスもしなくてすみます。
3.については、HTMLのタグをいちいち入力しなくてもよいことから、特に表組みを使う場合には大きな恩恵を受けることができます。
デメリットとしては、ソフトによってはとんでもないソースを吐き出す場合があるという点でしょう。下手をすると修正するほうがかえって時間がかかってしまう代物も存在しますし、手修正を加えても、ソフトの側でまた修正されてしまう場合もあります。この辺りの話については、斬・ホームページ作成ソフト(後編)に詳細を載せています。また、HTMLに関する知識が身につきにくいということもあげておきます。
手打ちの場合は、正しいHTML文書を書くことを体系的に教えてくれる書物もしくはサイトで徹底的に学んで欲しいです。
この条件を満たす書籍やサイトというのは案外少ないものです。書店に行けば、ホームページ作成関連書籍が山積みになっています。また、ホームページ作成やホームページ製作で検索すれば、腐るほどサイトが出てきます。しかし、これらの多くは間違った知識に基づいて記述されているものが多いです。
間違った知識を身に付けてしまうと後々が大変です。何も知らないからこそ正しい知識を学んでいただきたいと思います。
WYSIWYG型ソフトを使う場合は、良いソフトを導入すること。これにつきます。良いソフトを導入しておけば、修正の手間もさほど必要ではありません。良いソフトかどうか見分けるポイントは、斬・ホームページ作成ソフト(前編)の検証ポイントを参考にして下さい。
HTMLの知識を身につけていくのは、サイトを作りながらになりますが、この場合も正しい知識に基づいて書かれた書籍やサイトを参考にして下さい。
WYSIWYG型ソフトを使っているから、HTMLを知らなくてもよい訳ではないです。何か不具合が発生する場合もあるでしょうし、吐き出してこない要素や属性もあります。こんな時にHTMLの知識があれば手修正を加えることも可能になります。
手打ちしてもWebオーサリングソフトを使ったとしても、文法的に正しくないソースを書いていたら結局同じです。
リンクに関してはご自由にどうぞ。