■第9章 死ぬほど寒いAC列車


カルカッタへ着いた翌日(4/29)、最終目的地であるバナラシまでの列車のチケットを買うためにofficeへ出かけた。途中道に迷いながらもようやく場所を発見。

約2時間くらい待った後、オレ達の順番がきた。

オレ達”明日のバナラシ行、2nd Sleeperのチケット3人分ほしい。”

係の人”ないよ。5/3まで1stも2ndもない。”

とコンピュータを見ながら予約状況を見せる。

オレ達”えっ、本当に? じゃあその他で明日はないの?”

係の人”あさってならAC Sleeperがある。”

オレ達”げっ、一日カルカッタで足止めだ。で、いくら?”

係の人”一人US$18-だ”

オレ達”は〜っ?、なんでそんなに高いの?

係の人”どうする?”

オレ達”買う!”

背に腹をかえられない、またここでは値切れない。

しぶしぶとUS$18を一人ずつ払うことにした。

せっかくはるばるインドへ来たのにこんなところで終わってしまってはたまらない。

さて出発当日、いざ列車を見つけ乗り込んだ瞬間、

”お〜っ、涼しい。”とはあまり感じなかった。

ところが、乗車して2・3時間も過ぎるとだんだん寒くなってくる。

半ズボン・Tシャツ姿から長ズボン・長袖シャツを着るようになり、さらに無料で貸し出してくれる毛布がなければ寒くてしょうがない状況にまで温度が下がっていった。腕時計につけている気温計は何と15℃を示している。

おお、列車を降りたときが恐い。

しかしインドのACは本当に極端である。ACをガンガンにかけても彼らは涼しい顔をしている。そして何より外の気温とのギャップに対してどうやら全く影響を受けないのだ。

本当に受けないかどうかはわからないが、少なくともオレ達にはそう見える

日本人って実は軟弱なのか?と、辛そうで情けない表情を浮かべながら彼らを恨めしそうに見つめる

インド人はタフだ!

こうしてAC列車地獄を体験した。

本当は列車の中や駅、そして風景などを写真に撮りたかったのだが、一応鉄道は軍事施設に含まれるようで、基本的に撮影は禁止されている。しかしばれなければ大丈夫だと思うが・・・。


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