■第3章 おい、おい、おいっ!


ここは飛行機の中。アナウンスによると

”おたばこは離陸後禁煙のランプが消灯するまでお吸いにならないようお願いします。”

とのこと。ということは飛行機の中は喫煙してもいいんだな?

今時飛行機内でたばこが吸えるなんて何て素晴らしいんだ!

と考えたオレ、しばらくしてから後ろへ出かけてみた。

すると何か変であることに気づいた。

搭乗前に航空会社の人があれだけ

”二人オーバーしていますので、どなたかボランティアいらっしゃらないでしょうか?”

と言っていたくせにシートが結構空いている、これは一体どういう事だ?

と思いながら最後部のシートに座りたばこを吸い始めた。

ふと、ドアのところを見る。そして貼り紙がしてあることに気づく。

読んでみると

”Do not Operate this door!”

と書いてある。

えっ?・・・・・・

おい、おい、おいっ!ということはこのドアは壊れているということか?

なんてこったい!

ドアが壊れていても飛行機は飛ばしてもいいのかい?

とちょっと背筋が寒くなった

改めて空席の数を数えてみると42席、きっとこれらは出入口が空かないために敢えて空席にしているのだな?と考えた。

しかしなんとまあいやな数だこと

まあ、Air Indiaじゃあしょうがない、とあきらめたオレ、喫煙後は何事もなかったかのように自分の席へ戻った。

これが行きに乗った飛行機、Boing 747-300である。

見た目は結構新しそうなのだが・・・。


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