その10 約一ヶ月のジプシー生活@2001-5-19〜6-14


外の仕事をしていて一番の醍醐味はジプシーのように滞在場所を転々とすることができる可能性があるということ。

これこそ本当の旅!

ただ遊びではないので、ネパール〜インド〜ミャンマー〜タイ〜カンボジア〜ベトナム〜ラオスなどといった気ままなバッグパッカーのビンボー旅行なんてことは期待できない。

それに仕事なので東京へのdairy reportやweekly reportなど、他にもやることもいっぱいある。

今回の出張は北米の客先訪問が目的だったが、現地の夜は日本の昼ということでe-mailチェックや電話や東京へのレポートなどのおかげで本当に平日における平均睡眠時間が3時間程度と過酷と言えば過酷な旅だった。

ちなみにルートは、西海岸(米国&カナダ)〜カナダ中部〜カナダ東部〜米国南部と、ちょっと大げさに言えば北米大陸を縦断したみたいな感覚である。

160cm弱くらいの女性がすっぽり入ってしまうくらいとっても大きなスーツケースを2つコロコロと転がし、PCや資料が沢山入った通勤カバンを担ぎながら、単身でほとんど初対面に近い2次代理店の人たちと合流して、エンドユーザ(客先)へ訪問するというスタイル。

当然出発前に決めたスケジュール通りには事は運ばないのもスリルがあってこれまた面白い。

例えば飛行機が遅れたのでホテルへ到着したのが現地時間の夜中の1時で、翌朝8時過ぎに待ち合わせだったなんてこともあったし、出張中に訪問先やホテルが変わったりしたこともあったし、滞在するホテルも名前や住所と電話番号くらいしか与えられずに周りの人に道を聞きながらホテルへたどりつくなんてこともあった。

さすがに滞在予定のホテルへ教わったとおりに行ってみたものの、予約されていないと言われることはなかったが・・・。

この出張で何となくではあるが一つ分かったことがある、それは方言というもの。

正直私はこれまでまともに英語を勉強したこともなければ、英会話どころか読み書きだってめちゃくちゃ。

ただ身振り手振りから始まってローカル人が良く使うフレーズを真似して覚えた。

つまり英語のエの字もできない状態から、ある日(1997年10月)突然仕事で米国へ送り込まれ、全てが勢いで身につけてきた。

そんな私に英語の方言なんてどうのこうのという資格は当然ない。

しかし、これがまた何となく分かるんです。

どう分かるかって?

簡単、今日は相手が話す英語が一発で理解できたし自分が話す英語も通じた、しかし今日はほとんど毎回のように聞き直したし、私の英語も何度も繰り返してやっと理解してもらったというこの相違。

もちろんこれはあくまでも感覚論のお話。

出張中はそれこそ必死で伝言ゲームを日々やりとりしていたのだが、帰国して改めて思い起こすとそうか、方言が結構関係しているんだな?と理解できる。

つまり西海岸や大都市部(Quebecを除く)やHoustonでは話がすんなり通じる。

もちろんTexasは南部なまりがあるのは事実だが、幸い当時のHoustonの同僚は一人を除いてTexas出身ではなかったので、さほど南部なまりで会話に苦労はしなかった。

 さて先の章でも話したが、長期の出張では何かとお金が必要。

今回も例外なく猛烈費用がかかり、クレジットカードには大変お世話になった。

そして最後の訪問先であるHoustonから日本へ帰国する際のIAH空港で会社用のクレジットカードが上限(100万円)を超えてパンクし、慌てて別の自分のカードを使用して乗り越えた。

 

<訪問先>

成田〜San Jose(CA)(トランジット)〜Portland(OR)〜Spokane(WA)〜Seattle(WA)〜Vancouver(カナダ西海岸)〜Edmonton(カナダ中西部)〜Calgary(カナダ中西部)〜Tronto(カナダ中東部)(トランジット)〜Quebec(カナダ東部)〜Montreal(カナダ東部)〜Detroit(MI)(トランジット)〜Houston(TX)〜成田


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