その9 誕生日を海外で迎えることの寂しさ@2002-4-5


生日の日に旅行をするとういのは良いものだ。

航空券にもバースデー割引とかいうのもあるみたいだし、会社によってはその日を記念日として休暇扱いしてくれるところもあるみたい。

つまり誕生日をめいいっぱいエンジョイしてください! という配慮が社会的にも認知されてきているからだと思う。

いいなぁ〜!

そう言えば、ここ何年もロクな誕生日を迎えていないなぁ・・・・・・。

 別の章でもお話したが、2002-1-14〜4-21までの3ヶ月間、私はHoustonへ長期出張しており、誕生日前後は客先訪問でNY州へ出かけた。

NY州と言えばManhattan、自由の女神、最先端の情報発信地、ミュージカル、グランドゼロなどなど、誰もが一度は行ってみたい場所だと思う。

しかしNY州と言っても実は意外と広い。 一方、私の当時の仕事は工場の設備品の販売。

工場と言えば当然街の中心ではなく、ド田舎に立地しているのが常識で、クリームチーズを製造している世界的にも有名なこの客先の工場も例外なくSyracuseという田舎町だった。

東京で言う青梅市とかその付近といった感じ。

4月上旬と言えば東京は桜がとってもきれいな時期で、もうバリバリの春の時期だが、ここNYのあたりはまだ肌寒い。

誕生日の当日は終日客先にいたのだが、朝から大雪だったため仕事が終わってホテルへ戻っても車もなく身動きが取れない。

コスト削減のため、ホテルとは言っても一泊US$50のSuper 8というモーテルチェーンでレストランもない。裏には一泊US$70くらいのHampton Innがあるのみ。

経費をケチらずに向こうのホテルにしておけば良かったなぁ・・・・・・、なんて今更後悔してももう遅い。

さて、今晩の夕食はどうしようかな? 誕生日くらいせめてゴージャスな食事がいいよなぁ・・・。

なんてモーテルの部屋で考えたのだが、歩いて5分くらいのところにデニーズが一軒あるのみ。

でも相変わらず外は大雪で25cmくらい積もっている。

日本のファミレスは素晴らしく、決して料理がまずいなんてことはあり得ないが、ここアメリカのファミレスと呼べるレストランは最悪。

大味でいかにも冷凍食品を温めただけみたいな感じ、さらにひどいのはファミレスではアルコールがなく、食事代も大体US$10-20もする。

つまりファミレスでご飯を食べるくらいならジャンクフード(マクドナルドやSubwayなど)でUS$5程度を使うか、あるいは食事抜きの方がましなくらいだ。

本当にな〜んにもすることがないので、この日の夜は部屋でちょっとテレビを見ただけで夕食も取らずに20:00ごろにはもうフテ寝していた。

こうして私の30代前半最後の誕生日は終わり、来年こそは良い誕生日を迎えようと心に誓った。

がしかし、何故か翌年の4/5はドイツで開催される展示会で説明員をするために成田空港を出発した日で、誕生日を飛行機の中で過ごした。

な〜んにも変わっていない。 トホホッ・・・・・・。


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