その15 ジャカルタでテロに巻き込まれる!?@2000-9-13


れは同僚といっしょにアジア廻りの出張をしたときのこと。

ルートは成田〜バンコク〜ジャカルタ〜クアランプール〜シンガポール(トランジット)〜高尾(台湾)〜成田。

出張はこれといったアクシデントもなく、平穏に進んでいた。

最初の訪問国であるタイで一仕事をした後の9/12にインドネシア入りしてジャカルタ市内のホテルに滞在した。

そして9/13は朝からジャカルタ郊外にある客先を車で訪問した。

途中郊外でいくつかの町を車で通り抜けたのだが、建物に小さな穴や大きな穴があいている光景を良く見かけた。

話によると、どれはどうも少し前(確か2〜3年前くらい)にあった内戦の銃撃で開いた穴だろうとのこと。

もちろん私と同僚が訪問したときはもう安全だとは言っていたものの、改めて武力にうんざりする思いが立ち込めた。

結局痛い目に会うのは何の罪もない民間の人々だからだ。

しかし訪問した会社はとっても平穏で、内戦なんて起こったような雰囲気の微塵も感じない場所だった。

訪問した会社には若いエンジニアが多く、3〜4時間程度ではあったものの非常に熱心に私の担当していた製品の勉強会に参加して話を聞いてくれ、質疑応答も活発に行われた。

そしてお昼はテニスコート3〜4面くらいの大きさのスペースに木の柱と木の葉で形成された屋根の下で彼らといっしょに食べた。

いくつかインドネシア料理(中には私の大好きなカレーもあった)を食べながらみんなで楽しく話をしながら食事を楽しんだ。

本当にのどかな雰囲気だった。

そして夕方前くらいにジャカルタ空港へ向かい、次のマレーシアへと移動し、クアラルンプール市内のホテルに泊まった。

 翌朝用事があったので、ホテルから東京へ電話したところ、

COBRAさん大丈夫? 電話を待っていたのよ!”

なんて安堵した声で電話に出た庶務さんが私に言う。

“うん、順調だよ。 何かあったの?“

と聞くと彼女曰く、

“昨日のお昼ごろにジャカルタ市内の中心部にある証券取引所が爆破された事件があったのよ。

東京ではニュースで大騒ぎになっているし、職場の人たちもちょうどジャカルタへ行っている私たちの安否を心配していたのよ!

まあ、連絡がなかったから無事かな?なんてみんなで話していたところだったのよ!

何がともあれ良かったわネ!”

“・・・・・・。”と絶句した私。

何がともあれインドネシアでの客先訪問後、ジャカルタ市内でもう一泊せず、そのままジャカルタ空港から出国して良かった。


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