●長崎の児童文学散歩●
花街・丸山の史跡料亭「花月」
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「行こか戻ろか」の思案橋跡を通
って、丸山公園に向かう。公園の左横にひっそりとあるのが料亭「花月」。写
真の向井去来の句碑には「いなずまや どの傾城とかり枕」の句が刻まれている。なかにし礼氏の「長崎ぶらぶら節」の舞台としても有名。 この近辺は丸山と呼ばれ、日本三大花街の1つでもあった。1922年、長崎を2度目に訪れた芥川竜之介は、丸山芸者の照菊へのプレゼントとして、銀びょうぶに河童の絵を描いた。長崎市平野町の市立博物館では、この河童のびょうぶ絵にちなんで、芥川竜之介の命日、毎年7月24日から約1週間、「長崎の河童展」を開いている。同展では、芥川の描いた「河童屏風」をはじめ、さまざまな河童関連資料が展示される。 |