●長崎の児童文学散歩●

 活水学院とラッセル記念館

 
 活水学院
   ラッセル記念館
 かつて外国人の居留地だった長崎の山手付近は、洋館の建ち並ぶ美しい坂の街。石畳のオランダ坂をのぼりきったところに、名門・活水学院がある。白壁に赤屋根の映える美しい学校だ。明治12年にエリザベス・ラッセル女史が創始した女学校で、現在は中学、高校、短大、大学がある。
 長崎生まれで長崎在住の児童文学者、村山早紀さんは、この活水女子大学の出身。村山さんの作品「人魚亭夢物語」は、舞台が長崎と明記されているわけではないが、洋館や坂、造船所など、長崎の街をほうふつとさせるような描写 が所々に出てくる。
 西洋と南蛮の不思議な空気に囲まれた長崎の街。村山さんのきらめくファンタジー世界は、この不思議街長崎で暮らしているからこそ生みだすことができるのだ、と、納得。
 村山早紀さんご自身によるホームページ「風の丘通 信」は、ファンが集う掲示板もある楽しいページです。ページをクリックすれば、まるで長崎の喫茶店でおしゃべりしているよう。「猫の部屋」コーナーでは、村山さん宅の愛猫ほかたくさんの猫たちの写 真が楽しめます。
 
 オランダ坂の右手に建つのが、ラッセル記念館(東山手十二番館)。1868年に建設された洋館で、現在は長崎私学の歴史資料館となっている。
 長崎市在住の長谷川集平さんによる「長崎絵本セミナリヨ」の会合は、ここで定期的に開催されている。「長崎絵本セミナリヨ」については、長谷川集平さんのホームページ「シューへーガレージ」のなかに詳しく紹介されています。

 

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