■「赤ノッポ青ノッポ」がトムズボックスより発売されました。
昭和9年に東京・大阪朝日新聞に掲載された「赤ノッポ青ノッポ」がトムズボックスの「武井武雄の繪文庫3」として甦りました。
解説はイラストレータの和田誠氏。本書は同氏の所蔵していた当時の新聞切り抜きを元に制作されています。
なお、新聞掲載後、鈴木仁成堂版、講談社版、小学館版、集英社版がそれぞれ書籍として出版されました(現在はすべて絶版です)。
A5判。定価900円+税。
(小社では販売しておりませんので、ご購入に際しましては、トムズボックス(0422-23-0868)にお問い合わせください。)
■岩波の子どもの本「九月姫とウグイス」が復刊されました。
昭和29年に出版され、絶版となっていた「九月姫とウグイス」が復刊されました。
サマセット・モームの文に武井武雄が絵をつけた不思議な味わいの絵本です。
(小社では販売しておりません。ご購入に際しましては、上記の出版社にお問い合わせください。)
「ハツメイハッチャン」は、東京朝日新聞に1935年4月1日から5月31日まで連載された作品です。
「ハッチャン」という少年が自分で発明したロボット「ロボチャン」とともに繰り広げるSFアドベンチャー。
今でいうタケコプターや若返り光線などのアイテムがすでにこの作品では使用されています。
金太郎や牛若丸、桃太郎、一寸法師、ブンブク茶釜といった日本的な登場人物だけでなく、孫悟空やドン・キホーテ、
ピノキオ、魔法のランプといった世界的に有名な登場人物まで入り乱れてのワールドワイドなナンセンス物語です。
1935年といえば昭和10年。手塚治虫が鉄腕アトムの前身である「アトム大使」を描いたのが昭和26年ですから、
なんと鉄腕アトムよりも15年以上も前にアトムっぽいロボット(外見はオズの魔法使いのブリキのきこりみたいですが)が登場していたわけです。しかもタケコプターはドラえもんの専売特許のようになっていますが、実はこの「ロボチャン」が最初だったわけです。
マンガマニアの方、ご存知でしたでしょうか。
ぜひご一読を。
本体900円+税