初期断片情報


Ver.1:Private Event in Takaido(2002/09/22)
Ver.2:水臣さん(2002/09/26)
Ver.3:だるさん(2002/10/11)
Ver.4:ウメさん(2002/10/25)
Ver.5:Private Event in Nagoya(2002/10/27)
Copyright:TEAM M.T.P

 このページは、PBM「私は羊〜蓬莱学園の長い腕〜」(主催:TEAM M.T.P.)スタートセットに同梱されている、 初期断片を収集・接続した情報を掲載しています。
 収集・接続した画像はこちら(164KB)をご覧下さい。(制作:雅良さん)

7月10日

 定時連絡をしたところ、内戦は終結したという。一体何があったのか詳細は不明。わた
したちの役目もこれで終わりだろうか。だといいけれど。早く帰りたい。



7月13日

 なんで軍事研なんかはいちゃったんだろう。まだ帰れない。わたしたちを追ってきてい
るやつらは諦めていないらしい。彼等は自分の任務にうんざりしたりしないんだろうか?
 わたしはもううんざり。こんな気の滅入る日々を受け入れている自分が嫌になる。も
し、タイムマシンがあったなら、入学当時の「軍事研ってなんかカッコよさそー!」と
言っていた自分をひっぱたいてやりたい。



7月16日

 やられた。今まで手出しらしい手出しをしてこなかったのは、わたしたちを効率良く殺
すためだったんだ。ひとりになってしまった。もうみんなと連絡がとれない。



月19日

 おとうさんおかあさんごめんなさいたすけて。今となってわかります。おとうさんとお
かあさんと一緒の生活。口うるさい先生。退屈な授業。それらがどんなに大切なものだっ
たのか。
 今、わたしがこんな目にあっているのも、自分で考えて自分で選んだ結果です。もっと
おとうさんと話をすればよかった。先生に相談すればよかった。おかあさんの話をちゃん
ときいていれば。
 もう遅いですね。
 大人の言うことをきかないということは、自分で自分の責任を果たすということなんで
すよね。おかあさんのところへ行けば、おかあさんは何であろうとわたしを守ってくれる
でしょう。でも、できません。これは、わたしが自分で考えて自分で選んだ行動の結果な
んですから。おかあさんを傷つけたくないです。
 報告書を書くときに役に立つかもしれないと思って覚え書きを書いてきたんですけど、
弱音ばかりで自分をかえりみることにしか役立ってないですね。
 自分の気持ちを改めて文章にしてみると、恥ずかしくなってきます。
 この覚え書きはもう、捨ててしまいます。

 そして、わたしは自分の責任を果たすために何があっても生き延びよう思います。む
ざむざとあいつらに処理されたくはありません。
  

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CopyRight By 私立蓬莱学園高等学校 路上観察学研究会 2002/10/29