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マドリード→アルヘシラス
「最後に残った大陸に。」タイトルには入れなかったけど、今日のハイライトの一つはマドリードからアルヘシラスまで乗った列車なんですよね、本当は。このT200という列車は、日本ではまだ実用化されていない軌間(線路の幅)を変更することができる客車を使っているのですね。これによって途中まで高速専用線を走って、軌間の違う在来線に乗り入れることができるということですね。スペインの場合は、日本と反対で在来線の方が幅が広いんですけどね。ただ、高速専用線を走ってるとはいえ、専用車両のAVEとはスピードが違うようで、自分の乗った列車は途中で待避待ちしました。(って1分くらいしか止まってないですけど)
さて、その軌間変更は案外面倒そうでしたね。機関車は軌間変更装置が備わっていないらしく、のろのろ進んで機関車の付け替えもありましたし、トータル10分くらいはかかりましたね。もうすこしあっさりと終わるのかなと思ってたのですが。
スペインではT200などの高速鉄道で1等に当たるPreferente Claseには食事代金が列車代金に含まれていることになってます。時間帯によって全区間乗ってもスナックしか出ないこともあるようですが、自分が今日乗ったT200の場合、最初にマドリードを出発した時点で朝食サービス。最後の途中停車駅であるロンダ駅を出た時点でスナック(サンドウィッチ)が出ます。さらに、終着駅に着く直前にカクテルのサービスまで。一応、飛行機みたいにアルコールを含んでフリードリンクになるようです。自分は食事やスナックの時しか飲み物は頼まなかったけど。新聞も無料配布されるのですが、知らずに二つも新聞を買い込んで列車の乗り込んだらしい＜σ(^^;;出発前には、Clubラウンジを使用することも出来ます。出発の20分くらい前に駅に着いたにもかかわらず、ラウンジに行って飲み物をタダで飲んでいたらしい(笑)
ユーレイルパスを持っていたので、今日の約6時間の列車に払った追加代金は3,500ペセタ(約1,167円)だけでした。通常料金だと2等に当たるTurista Claseとの差額でも4,500ペセタなので、ユーレイルを持ってるなら、食事サービスを確認してPreferente Claseに乗ることをおすすめします。(って似たことを昨日も書いたような気がするけど)
3列シートというのはやっぱり快適で良いですね。飛行機のチケットはエコノミーなので、長時間だとけっこう窮屈なのですが、ユーレイルパスは1等が基本なので、格段に快適だと思います。風景も楽しめますしね。今日は途中から曇りになってすこし残念でしたけど。
アルヘシラスへは予定の14時05分に10分ほど遅れて到着しました。到着の直前まで、次の目的地(と言っても日帰り(^^;;)をタンジェにするかセウタにするか悩んでたのですが、タンジェに行くとなると往復5時間かかるうえに、モロッコの出入国審査をうけないとダメなので、(タンジェに1泊するという選択も無くは無かったのだけど)出入国手続の必要でないセウタへと向かうことにしました。片道約45分というのも気軽だったし。
セウタというのはスペイン領なのですが、アフリカ大陸にあるので、これで全大陸に行ったことになります。とはいえ、今日の滞在は日帰りだし約4時間半しかいなかったのですが。いわゆるアフリカの国に行くのは、次の機会の楽しみに取っておくことにします。次がいつになるかは全くの未定なのですけどね。
せっかくなので眺めのいい場所でもと思って、半島の先の方へ歩いて行きました。が、思ったほどでも無かったですね。今日はスペイン本土は見えなかったし。で、1周2時間歩いてきました。途中では、地元の人たちが走ったり、散歩したりしてるのにすれ違いましたが、最初の方はあまりの人の少なさが気になりました。海岸を見ると結構たくさんの人がいたようなので、時間がある人は海に行ったりしてるのかもしれませんが。
そうそう、セウタに行く船に乗ってびっくりしたのは、一気にイスラム色が強くなったことでしょうか。そういう感じの格好をした人がたくさん乗ってました。それが印象的でした。セウタ行きは3社が運行してるのですが、乗車券は共通でした。でも、船は全然違う感じで、行きに乗ったEuroferryはちょっと豪華な雰囲気があるフェリーだったのですが、帰りに乗ったBaquebusは車が乗せられるホーバークラフトといった感じでした。帰りはホーバークラフトだったので、独特の縦揺れを感じましたね。装飾も簡単でしたしね。今回乗った限りでは少なくとも人間が乗る分には予約が要らないようです。車も予約の必要は無さそうですが、乗れるかどうかはキャパの関係があるので…
ちなみに、アルヘシラスからタンジェへの日帰りツアーがあって午前8時30分発のセウタ行きのフェリーに乗って出発するようです。1日時間が取れるようであれば、これでモロッコに行くのもいいのかもしれません。前日まで予約可能らしいです。街中にたくさんある旅行会社のほとんどに同じチラシが貼ってあったので、ほとんどどこでも予約できると思われます。