2001年8月6日(月)

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クラクフ滞在。
「アウシュビッツ」

今回いわゆる東欧(中欧)を旅するに当たってのキーポイントは、今日のここアウシュビッツということになるでしょう。アムステルダムでアンネフランクハウスに行ったのは8年前の秋になるのですが、それよりも前の小さな頃から行きたいと思っていた海外の場所の一つでしたしね。

で、クラクフからのアクセスはやはりバスが一般的なようです。なにしろ安い上に博物館のそばにバス停があるので、乗り換え無しでいけるので。しかし、自分はというと行きは鉄道にしちゃったんですけどね。ちなみに、鉄道で行く場合クラクフの中央駅発とクラクフのプワショフ駅からとルートは二通りあります。クラクフの中央駅に掲示してある発車時刻表は両駅の共通なので、どちらの駅からアウシュビッツの最寄駅オシフィエンチムに行く列車がいつ出るかは、両方の駅で確認しなくてもわかるということになります。

ちなみに、オシフィエンチムというのがポーランド名の地名で、アウシュビッツというのが占領したドイツがつけた名前ということのようです。で、列車は1時間30分くらいでオシフィエンチムの駅に到着します。駅のバス停のそばには何番のバスに乗れば博物館にいけるか書いてありました。歩いても20分くらいで着くらしいですが、バスに乗れば5分くらいで着くのでバスに乗っても良いと思います。ただ、自分が乗った3番のバスだと降りてからさらに5分くらい歩かないといけなかったです。(どの番号だと歩く距離が短いか調べるつもりだったのですが、帰りのバスの時刻に余裕がなくなったので、調べられませんでした(^^;;)

そうそう、自分は帰りだけバスだったのですが、アウシュビッツの博物館(強制収容所跡)に行くのは絶対にバスがおすすめです。なぜかというと安い上にバス停が博物館のそばにあるからですね。ただし、クラクフの出発地点は、駅前のバスターミナルではなく(ターミナルからは1日3本のうち1本だけ博物館に行く上に、博物館行きは往復で30ズロチと高い!)駅の裏側のBosacka通りになります。こちらからは片道10ズロチと安い上に約1時間おきにバスが運行してる上に全ての便が博物館まで行ってくれるからです。ただ、アウシュビッツの降りる場所と乗る場所が違うらしいので注意が必要です。乗り場はアウシュビッツのサービスセンターを背にして右手の方に行ったバス停(裏にバスの車庫がある)から出発しますので。

前置きがすっかり長くなってしまったのですが、アウシュビッツに着いて収容されていた建物を見て思ったのは、本当にここがそうなのってことですね。煉瓦造りで外見はきれいに見えますし、建物の間の道には木が植わってて並木道みたいだったし。その外観と中の実態のギャップというのが大きいのが、逆にここでは強烈にのしかかってくるような感じでした。

展示は博物館(ポーランド)がここで行なわれていたことを展示しているのですが、それ以外にここに送られた人の出身国の展示があります。旧ソ連、旧ユーゴスラヴィア、ベルギー、ハンガリーなどがそれぞれ個性のある展示をしてるのですが、同じ建物に展示されてたイタリアとオランダの展示の内容の違いが結構印象的でしたね。オランダは、国内にユダヤ人が住みはじめた時点からの歴史が細かく、写真と文章で説明してあったのですが、イタリアはらせん状のオブジェだけで(オブジェに描かれた絵であらわされているのですが)文字による説明は全くありませんでしたから。

じっくりとみてまわっていたらここだけで3時間半くらいかかりましたね。ガイドツアーには参加しなかったのですが、博物館が発行してる日本語のガイドブックを見ながら回りました。見学にはこのガイドブックは役に立つと思うので、ぜひかって読みながらまわってほしいと思いますね。

で、その後に第2アウシュビッツと呼ばれてたビルケナウという強制収容所の跡地へ移動しました。春から秋の観光シーズンは1時間おきにシャトルバスがアウシュビッツの博物館との間に運行しています。アウシュビッツからは10時30分から17時30分までの1時間おき。帰りはその30分後の出発ですね。バスの所要時間は5分くらいですね。片道2ズロチです。

ここは、見た瞬間に唖然とするくらい、残っている建物が粗末なのにあらためてびっくりしました。そのうえここは湿地帯らしいのですが、床もろくに作ってなかったみたいですしね。アウシュビッツの収容所がオシフィエンチムのそばにあるのは、交通の便がいい(線路が近くにある)というのも一つの理由らしいですが、ここビルケナウには敷地内にまで線路がひかれてます。その線路の行き止まりには国際慰霊碑があります。

うまく言葉で説明できないので、このくらいにしておきます。

ビルケナウですれ違う時に挨拶をした日本人のカップルとビルケナウからアウシュビッツに戻るバスが一緒になり、バスの時刻を教えてもらったので一緒にバス停まで行きました。自分たちが日本語で話してるのを聞いて、隣の席に座ってた日本人の女の子に声をかけられて、バスの中ずーっと話していたので、1時間半はあっという間でしたね。ドイツに留学してて夏休み?にポーランドに旅行にきてるらしいですが。

で、分かれてから両替を済ませ、一度宿に戻ろうと思ったけど、5階まで上がってからまた食事に出かけるのはおっくうだったので、食事をしてから帰りました。ここに着いて初めて旧市街のメインストリートを通った気がします(笑)ま、街の観光は明日するつもりなのですけどね。