2001年8月8日(水)

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「チェコの芸術といえば」

と書いたものの、正直良くわからないです。が、毎晩行なわれる観光客向けのコンサートの数は、世界的に見ても多い方になるのではないでしょうか。オペラあり、人形劇あり、教会でのコンサートありって感じで。オペラは一つしか気付かなかったけど、人形劇や教会コンサートは本当に街を歩くといっぱい案内をもらいましたね。

いくつかもらった時点で、どれかコンサートに行こうということは決めました。コンサート自体は午後7時30分からのものにしたうえ、その前に夕食を食べたのでコンサートが今日の最後の日程になったんですけどね。結局なぜこのコンサートに行ったかというと、Ave Mariaをメインとしたコンサートが3つほどあって、なんかその中の一つに行こうという気分になったことと、自分の一番最初のCDであるスメタナの交響詩わが祖国の「モルダウ」が曲目に入ってたことですね。

このコンサートは自分的には大当たりでした。ガラオルガンコンサートと銘打たれていたのもののメインはハーブで、モルダウもハーブでの演奏でした。自分がハーブの音色が大好きなだけに、モルダウなどをハーブで聞けて新鮮でしたし、気持ちよかったですね。チェコの作曲家としては、もう一人の有名人であるドヴォルザークの「新世界より」から1曲演奏されたり(いわゆる「遠き山に日が落ちて」ですね)ビバルディの「四季」からも1曲演奏されるなど、知ってる曲も結構あったし。

さて、プラハに着いたのは予定より30分以上遅れた8時過ぎでした。で、寝台車ですが、ポーランド・チェコの国境ではパスポートチェックで起こされました。とはいえ、ポーランドはパスポートを見るだけ、チェコもパスポートにスタンプを押すだけって感じでした。顔も見られてないような気がします。かなり形式だけみたいな国境通過でした。ベッドに横になったままパスポートを検査官に渡して終わりでした。

駅に着いてからは、両替所をチェックしてレートが一番いいところで両替。宿は駅の近くかつシングルという条件でさがしてもらったら、駅の近くのユースになりました。シャワートイレ別でもいいと言ったので。ただ、ユースなので朝にはチェックインできないので、荷物だけ預けてとりあえず外に出ました。

で、宿の近くで見所はと考えたら、不勉強で名前を知らなかったのですが、アール・ヌーヴォーを代表する画家として人気があるらしいミュシャの美術館があったので行ってきました。パリでの活躍が有名らしいのですが、ここにはそういう画の他に、チェコに戻ってきてから手がけた作品類があって、そういうところも興味深いです。多分一度見たら忘れない強烈な個性を感じましたし、それが魅力的でしたね。

チェックインした後は、いわゆる旧市街を見てまわりました。といえ、お金を払って入ったのはスメタナの博物館くらいですけどね。なぜここに行ったかというと、前述のとおり自分の一番最初のCDがスメタナだったということですね。我が家にCDが初めて来た時に、父が一枚CDを買ってくれるということで選んだCDなのです。ちょうど、その直前に音楽の授業で聞いてたのが印象に残ってたのでしょうけど。ただ、博物館自体はなんかなぁと言った感じですね。よほど、スメタナに興味がない人は行く必要はないでしょう。直筆の楽譜なども、フィルムコピーだし…見てていまいち魅力に欠ける部分がありました。