■ブラスト加工の主な用途 |
![[クリーニング]](image/st-cleaning.jpg)
[加工例] |
金属製品などの表面を清浄化します。サビ・スケール等、表面異物層のはく離除去を
はじめ、古塗装のはく離、鋳物・精密鋳造の砂除去、熱処理後の炭化表層の除去、真空
蒸着装置のクリーニング、ゴム金型・ダイカスト金型などの汚れ落とし等にも適しており、
薬品等を用いない無公害・省力手法として広く利用されてます。 |
![[下地処理]](image/st-groundwork.jpg)
[加工例] |
ブラスト加工は表面の清浄化と同時に粗面化による表面積の増大、アンカー効果の
発生により、被膜加工時の密着性を大幅に高めます。溶射・コーティング・ライティング・
ほうろう・テフロン・メッキ等の装着、一般塗装(ケレン処理)の前処理として極めて効果的です。
ブラストすることにより、水等の浸透性をよくすることも、可能です。
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![[梨地加工]](image/st-pear_place.jpg)
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文字通り、梨の肌のようにする加工方法です。
ブラストで生成される無数の凹凸は、いわゆる「梨地」という半光沢の美しい地肌を作る
表面美装技法のひとつです。機能的には保油性向上、防眩、すべり止め、キズ隠しなど
に応用されています。 逆に梨地加工することにより滑り性をよくする加工も出来ます。
例としては、プラスチック成型品に見られる「モールド傷」を隠したり、テカリを消し高級感を
持たせることができます。 |
![[フロスト加工]](image/st-frost.jpg) |
フロストとは「霜」のことであり、白く曇らせるという意味を持ち、例えば、ガラスなどを曇り
ガラスのようにする加工方法です。
もともとは、薬品でガラスを曇らせることからはじまりました。 |
![[ばり取り]](image/st-deburring.jpg)
[加工例] |
ダイカストばり・切削ばり・樹脂成型ばりなどの薄ばりの除去、集積回路等の極小部品
のばりから金属の切削・穴開けに伴って生じるばりの除去までブラスト加工は比類なき
効果を発揮します。 |
![[彫刻・工芸]](image/st-craft.jpg)
[加工例] |
ガラス工芸(模様付け、曇り出し)、木工芸(透かし彫り、木目出し、朽木加工、木彫り)、
石材彫刻(石碑、墓石等の字彫り、絵付け)等、素材の硬さに合わせた研磨材を選ぶこと
によって多くの素材に芸術的な加工ができます。 |
![[ショットブラスト]](image/st-s_blast.jpg) |
ローターブラスト(インペラを使用)での加工をサンドブラストに対応してショットブラスト
と言います。
使用する研磨材はスチールショットやグリッドになります。このショットを使用することから
ショットブラストと言われています。
ガラスビーズによる加工をいう場合もあります(建築関係ではこのタイプ)。
ブラスト業界では、研磨材の噴射方式を意味します。
一部の業界では、単純に球状の研磨材を使うことを意味する場合もあります。 |
![[ショットピーニング]](image/st-peening.jpg)
ショットピーニング効果 |
鋼球粒を吹き付けて金属の表面の残留圧縮応力を増加させ、金属の疲労時間を伸ばし
たりします。また、歯車の欠けを防止する効果もあります。
自動車業界、航空機業界では不可欠な加工です。 |
![[WPC処理]](image/st-wpc.jpg)
[ゴルフクラブの加工例] |
正式名称は「ワンダープロセスクラフト(Wonder Process Craft)」と言います。
(株)不二製作所にて特許を取得した、今までにない加工方法です。
WPC処理は、金属の最表面の硬度の向上、残留圧縮応力の増加、結晶の微細化を実現
します。この加工方法を用いますと、例えば「刃物の寿命が延びる」「ギアなどの歯欠けが
防止できる」などの効果が得られます。
また、ゴルフクラブのフェースに加工をしますと「飛距離が伸びる」などの効果が得られます。
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