家づくりの軌跡
                (まとめ 第3次登録2000.10.9)

大変長らくお待たせいたしました。
家の建築工事だけでほぼ1年にもわたる大事業となり、それがようやく一応の完結をみた訳でして、このページをアップ出来ることには、家の完成自体とは別に、一種の感慨があります。

・・・ただ、いざ作成の段になって考え込んでしまいました。
セルコホームの事を良かった悪かった、とここにばっさり書くことも出来ます。
しかし、それはあくまで自分の主観であって、これまでの「家づくりの軌跡」の中では現実の出来事を踏まえてそれとなく書いては来ましたけど、これから家を建てられる方が数多く興味持ってご覧になるであろうこのページで、それを書くのは場合によってはミスリードになりはしないか、と・・・。

HPで住宅メーカーを取り上げている以上、内容によっては営業妨害になる危険性も秘めています。
HPを立ち上げることで、自分自身の家の建築工事に際して現場に緊張感を持たせることを狙ったことは否定しませんが、所期の目的は、もう達成されました。
よって、ここでは感じたり気づいたことをあくまで客観的に羅列していくことにします。

そうなると、住み心地とかといった感覚的な部分を言葉にするのは難しくなります。その辺りは、これまでの「家づくりの軌跡」の内容の中から、読みとって頂ければ幸いです。
おそらく、ネガティブな記述の方が多くなると思います。でもそれは、期待を込めていると理解してください。反面教師にしていただければ、一番活用出来るのではないでしょうか。
そして、全てがパッと思い浮かぶ訳でもないため、これからも記載すべき内容が出てきたら随時追加させていただきます。また、これから記載する各内容の大部分は、これまでの「軌跡」の中にも出て来ますので、そちらも併せて参照していただけると幸いです。

目次
@セルコホーム株式会社について
 @−1 会社本体について(以下の理解への前提を含みます)
 @−2 担当営業さんについて
 @−3 現場担当さんについて(2000.10.2 登録)
A家そのものの仕様について
 A−1 2×6輸入住宅工法について
 A−2 断熱・耐久性に関して(2000.10.2一部追加)
 A−3 その他の標準仕様に関して(2000.10.2登録)
 A−4 自分の家の仕様で良かった点(2000.10.9 登録)
 A−5 自分の家の仕様で残念な点(2000.10.9 登録)
B自分の家の間取りに関して
 B−1 良かった点(2000.10.9登録)
 B−2 悔やまれる点(2000.10.9登録)
C建築工事に関して(工事中・もうしばらくお待ち願います)
D銀行融資に関して(2000.12.3登録−の予定でしたが時間切れのため工事中・・・) 
 



@セルコホーム株式会社について

・旧社名は「仙台土地開発」。宮城県仙台市を中心にデベロッパー事業で着実に会社を拡大し、数年前より住宅建築部門をほぼ全量カナダ製輸入住宅に切り替えています。
・営業区域は宮城・福島・山形の南福島三県。但し、福島と山形は支店がある都市(福島支店・郡山営業所・山形支店)からみて、現実的にはエリアは限られると考えた方が良いでしょうね。
・それ以外の地域では部分的にフランチャイズを行って来ましたが、1999年8月より「セルコホームパートナー」として本格的な全国展開を始めました(手元の住宅雑誌〔月刊ハウジング99年11月号〕では北海道帯広市から鹿児島県鹿児島市まで一都一道三十三県に加盟店があるようですが、今はもっと増えているかもしれません。

 (施工可能地域は セルコホーム パートナー本部
  電話 022(224)1388 に問い合わせると宜しいかと思います)  GO TO INDEX

 @−1 会社本体について(以下の理解への前提を含みます)

・坪29.8万円からという価格帯で窓LOW−Eペアガラス付樹脂サッシ、壁150o、天井/床下200ミリものグラスウール断熱・換気システム完備に代表される、高気密・高断熱仕様を実現するための輸入・施工面でのコストダウン努力には凄いものがあります。
年間を通じて大量かつ安定的に発注することでカナダからの仕入値を抑え、自社でフレーマー(2×6工法の構造駆体を組む専門大工さんの事です)を養成することで、人件(労務)費を抑えたりと・・・。

・一時期、赤字決算になったこともありますが、マンション販売とかでの不良資産償却のためとのこと。私の現場では、契約時50万以外は全額引渡時一括払いにして頂きましたし、その時点では財務体質はしっかりしていたと見ていいでしょう(但し、着工棟数も急減しつつある現在では受注状況を含め改めて検討する必要があると思います)。

・間接コストを抑えるために、当初は商談は全て営業所で(そこでビデオによる説明〔プレゼンテーション〕を受けてから、本格的に商談に入ることになります)行う、なんてことになっていましたが、実際には、他のメーカーさんと同じように、営業マンさんの夜討ち朝駆けでした。
別に、営業所行くぐらいどうってこともありませんし、その分引いてくれるのならそっちの方が良かったんですけどね。資料だってそっちの方が十分揃っているし・・・。ただまぁ、土日はモデルハウスに待機して、新規の見込み客獲得したい、というのも分かる気はするんですけど。
営業マンさんが「いや、お伺いした方がいいです」というから職場とかに来てもらいましたが・・・。好条件出しにくいから、ということ?

・地元ではテレビCMも結構流れるようになりましたし、全国展開に打って出るに当たって、大手住宅雑誌にも登場するようになりました。
まずは知名度を上げることが必要なのでしょうから止むを得ない面はあると思いますが、そのコストも相当なものでしょう。モデルハウスも含めて(坪29.8万円の仕様で展示しています、といってもその延床面積(建坪)が200uを超えているのでは現実問題として余り参考にならないと思いますが。そもそも殆どのモデルハウスに貼ってある外壁の腰壁下のレンガタイル貼だけでも、u1万2千円の追加なはずだから・・・)その費用はどこから出ているか、ですよね。
それを 賄えるだけの利益が出ているなら、後でも書きますが更なる基本仕様の充実にも振り向けて欲しいですし、会社が大きくなって営業費用(含む間接コスト)が膨らむと、いざ資金繰りが苦しくなった時に傾く危険性も増します。個人的には東北ブロック以北ぐらいの展開に止めて欲しかった 気もするのですが、どんなものでしょう?

・これまで、低価格を実現するために、(自社の仕様に自信があるからかもしれませんが)意外に公的保証に乗ることには消極的だった感があります。自社で10年保証(10年目に有料メンテナンス工事を行う事で更に10年保証が延長されます)という割には、契約約款では瑕疵担保責任は2年間のみだったりと。つまり、2年経ったら、保証と言っても反古にされても法的には仕方無い訳です(それでも何かあれば事実関係はここで紹介すべきだと思ってますが)。でも、2000年4月から建築後10年の住宅性能保証制度がスタートすることで、これからアプローチかけられる方の場合は、それが改善されるはずなのですが、新約款見た訳ではないので、どうなっているのかなぁ。
ただ今は、建築途中でも民間の性能調査を入れることが出来るようになりましたよね(特に関東圏)。「一定の(特に断熱)性能を満たさない場合は、引き渡し前に改善を求める事が出来る、といった一文を契約書上に盛り込む事も出来るとはいえ、果たしてそれをセルコパートナーシップ(特に本体)が認めるかどうか・・・。着工棟数が伸びている会社というのは、強気というか得てしてマニュアル外の要求を嫌がるものですからね。その点では、技術はあるけど(これが重要)、経営危機が囁かれている会社の方が誠実だと思います。何かトラブルがあれば命取りな訳ですからね。ただ、建築途中で倒産されてしまうと、昔NHKの「クローズアップ現代」という番組で見たことがあるのですが、施主としては凄まじい辛酸を舐めさせられることになるのだな、ということを痛感してますので、難しいところです。
でも、そのような場合にフランチャイズ本部の完成保証が付いていれば随分軽減されますよね。その番組の中でも、カスタムハウジングさんの制度が紹介されていました。さて、セルコパートナーシップはどうなっているのでしょうか?本体のHPが休眠中なので何とも言えませんが、各種掲示板とか拝見していると、完成保証まではなさそうな感じですが・・・。いざパートナー工務店が倒産の憂き目にあったとしても、仙台から(あるいは近隣のフランチャイズ工務店から)大工さんが飛んで来る、となれば安心感も違うと思いますけど、どんなものでしょうか?
それでなくても、パートナー工務店さんのサイトを拝見していると(検索サイトで「セルコ」と検索していただければ出て来ますよ)、他業種の企業さんが今回新たに住宅事業に参入されたところもあるようですから、「腕」については、施工例を十分観察してから判断された方がよろしいかと思います。経営については、決算書読むのがベースになるのでしょうが・・・。GO TO INDEX
 
 @−2 担当営業さんについて

・自分が最初にお会いしたのは、セルコホームについて書いた本「輸入住宅革命−セルコホームの挑戦 鶴蒔靖夫著 IN通信社」を見て興味をもち、福島市にある住宅展示場を見に行ってからになります。土地を買ってからすぐだったので、お付き合いも3年近くになりますね。 

・その場で分からないことについては、きちんと調べた上で回答くれましたが、見積の計上ミスや融資書類の不足など、ケアレスミスも結構ありました。余計なモノまでお金払わされてはたまりませんからね(商談に当たっては、FAXと電卓は必須だと思います。参考までに)。

・ただ、セルコホーム自体、輸入住宅事業に打って出てから年数が浅いので仕方がないのかもしれませんが、営業マンさんが皆若いのは良し悪しだと思います(自分の担当さんは2歳年上でした)。福島から70q離れている原町まで精力的に来てくれましたし(それも夜)、このお仕事の宿命なのかもしれませんが、自分にはとても真似が出来ません。
頭の下がる思いです。
ただ、自分で自社製品に住んだことが無いため、どうしてもアドバイスがこれまでに手がけて来た現場で採用された仕様に引きずられている感がありましたね。ですんで、施主自身が自分なりのポリシーを持っていないとどんどん無難な方に収斂する危険性があると思います。
この点のビジョンについては、実際に自宅を「自分の手で」建てた、担当フレーマーさんのそれが、(もう着工していたから今更ではありましたけど)世間話の中でも、非常に参考になりました。

・但し、うちにやって来る頻度は、契約前→契約後→引渡前→最終金支払前の順でどんどん延び延びになって行きました。まあ、これは営業さんも契約一本取ったらすぐまた次の契約に向けて奔走しなければならないでしょうから、止むを得ないところなのかもしれません。
ただ、遅れるのなら遅れるで、先手打って連絡して貰いたかったですね。
特に、残額精算の時なんか、相当に期間が開いたから、結構不安でした。  
「連絡が遅れまして申し訳ありません。ええ、書類は出来てます」、では人によってはキレちゃうかもしれませんよ。営業さんにとっては、数多い現場のうちの一つで、もしかしたら慣れがあるのかもしれませんが、施主にとっては、一生に何度と出来るものでは無い大事業な訳ですから・・・。安部譲二さんの著作の中で出てくる「出所を目前にした囚人と看守との関係」みたいでは困ります(そのココロは、数年ぶりの娑婆を前にして浮き立つ囚人と毎日出ていく囚人の相手をしているからすっかりルーティンワークになっている看守さん)。 その意味でも、実際に家を建てた事がある営業さんの方が、その辺の機微分かってもらえるのかなぁ、とも思いますけど、どんなものでしょう?

・月並みな話ですけど、要望なりわがままをいうなら、やっぱり契約前だのだな、ということを痛感しました。自分の場合は、このHPをアップすることで、残金支払に至るまで結構配慮してもらった事は認めますが、通常であれば、物理的にも契約後は必要最低限になっちゃいますね、これは。
やっぱり、契約前と後では立場が逆転してしまいますし、これからは更に受注競争も激化して来ると思いますから、契約する前に最大限優位な立場を生かして盛り込むといいと思います。腕のいい大工さんの指名とか。
(その為には、施主側でも譲歩出来る要素を用意しておくと良いと思います。私の場合は、「家づくりの軌跡」でも書きましたけど、着工時期です。ゆとりが有り過ぎる計画だから出来た訳です)
但し、余りに叩き過ぎると現場の不出来につながりかねませんから、使用部材の明記とか−“同等品”は一番危険です!−押さえるべきところは皆さんそれぞれの責任−事情も千差万別でしょうし−でなさってくださいね。
実際に家建ててみて思ったのは、そのものスバリ現金値引きよりもモノのサービスの方が工事の全行程で後腐れがないなぁ、ということでしょうか。実際に工事する職人さんの士気を落とすことにつながる要求は、最悪なのだと思います。とはいえ、下手な職人さんに当たったら、どうしたってクレームの嵐で、相手も人間ですから士気にも影響してしまうことでしょう。
いい職人さんを事前に確保しておくことは、その意味でも予防療法になる訳です。GO TO INDEX
  
@−3 現場担当さんについて(2000.10.2 登録)

・大手メーカーさんだと違うのかもしれませんが、自分のところは(というより福島県内はまだそうなのかもしれませんが)、メンテナンスも現場担当さんが引き続き担当しています。ので、営業さん以上に長いお付き合いになりそうですね。この項をアップするのが1年目点検の翌日なのですが、その時も現場担当さんでした。まさに一人2役という訳で、お休みも殆ど日曜だけみたいですし、それだって呼び出されることもあるでしょうし、本当大変なお仕事だと思います。
セルコホーム福島支店管内では、(今はもしかしたら増員になっているかもしれませんが)福島市近辺を中心に担当される方と、比較的遠方の地区を担当される方と二人体制になっているようで、自分の担当さんは後者ということになります。自分が平日住む原町市とか浜通り(福島県の太平洋沿い地域)の現場も結構担当されていて、自分の現場の時も福島−原町−郡山−福島なんて見に来る場合もありました。自分には真似出来ません・・・。休日のドライブならまだしも・・・。
ただ、今は郡山営業所が出来ていますので、そこで契約すれば近場、ということになると思います。自分が最初にセルコホームとコンタクト取った時はまだ福島支店しかなかった頃なので、当然といえば当然なのですが、(今のところはさしたるトラブルも無いとは言え)何かあった時には、やっぱり近くに営業所があった方が便利だとは思いますね。担当さんも、「何かありましたら随時連絡して下さい」とは言ってくれてますし、実際そうなったらしますけど、でもやっぱりねぇ。

・最初にお会いしたのが地鎮祭の日ですから、1999年5月6日ということになります。それからの担当さんのお仕事は「家づくりの軌跡」本編で記載した通りなのですが、基本的にはよく頑張ってくれたと思っています。工事段階では私自身、結構色々リクエストしましたし、営業所との間に立ってご苦労も多かったとは思いますが、(後で書きますが)仙台からも多数やって来た各専門業者さんのコーディネイトも含めて、家が9月末に完成するまでの間、可能な限りしっかり見てくれたと思っています。

・ただ自分自身、原町市に住んでいたため、節目節目では工事の進捗状況を見るようにしていたものの、どうしても平均すると週1回程度しか見ることが出来ず、その間は現場担当さんの報告に頼る形になってしまうのですが、工事の後半辺り(内装工事とか)になって来ると、連絡が遅れがちになって来た事は否めません。自分でも現場見るようにしてましたので、さほど大きな問題にはならないとは思いますが、(他の現場抱えててんてこ舞いなのは分かりますが−特に9月決算なため、引き渡し前は想像を絶する忙しさだったようです)、営業さん程ではないにしても、もう少し迅速な連絡があれば、施主の安心感にもつながるのになぁ、なんて思ってしまいました(その意味でどこでも連絡出来るPHSは便利ですね)。

あと、点検時には本人が気づかないような(でも、チェックする人間からすると良くある修繕箇所なのでしょうね)部分も良く見てくれています(一人暮らしだと何となくバツが悪いですけど)。ただ、自分が予め指摘したところとかは、原因が分からない場合、「様子をみましょう」というのが結構あるんですよね。入居直後の木材が収縮する事によるバリバリ音など(一冬超えてすっかり治まりました)輸入住宅ならではの一時的な現象は確かにあるのですが、換気口からの垂れシミの原因など、もう少し説明詳しくしてくれると有り難いかな、といった感じです(詳しくはA−3で記載します)。

もしこれから、輸入住宅を建てられる方で、現場担当さんとお付き合いされる方がいらっしゃいましたら、「雨」への備えについて念を押した方が良いように感じます。在来木造住宅とは違って、床から順々に組み上げて行く2×4工法だと、結構木材が雨に濡れる可能性が高いんですよね。木材ならまだしも、もし間違って断熱材が濡れるようなことになったら、それこそ悲劇です(普通は屋根や外壁の構造体が葺き上がってからになるため、まず問題はないはずですが・・・)。雨から木材を保護するツーバイーガードのような保護フィルムがあるのですが、セルコホームの標準だと1階床のみの施工のようです。ただ、うちの場合は、口酸っぱくしていたお陰か、言わなくても2階床までツーバイガード施工していましたね(フレーマー−2×4工法の組立大工さんが不思議がってました)。幸いにも、昨年は空梅雨で屋根下地材葺くまでには、雨に濡れたのが土台だけで済んだのが何よりでした(自分の現場からセルコホームの仕様的が基礎パッキン工法に変わったこともあって、1年点検段階でも床下はカラッとしたものでしたね。床下換気口+土台直置きではこう行くものなのでしょうか?

ただ、雨はどこでも降りますし、雪国で冬場に建てるような場合などは降雪にも気を配らなくてはいけませんよね(子供の新学期に合わせて建てようとすると、得てして冬にぶつかりますし)。ツーバイガードしてあっても、壁まで施工された状態で降られたら、一時的に水溜まりになってしまいます。豪雨とかだったら、壁の方も相当水に浸ります。
第一義的には、現場担当さんに可能な限り、(青い)ビニールシートとかで(大工さんとかに)仕事が終わったら予め雨よけするよう指示して貰うのが一番だと思いますが、もしそれでも直に濡れてしまったら、きちんと乾燥させているかどうか念を押した方がいいです(養生といいます)。基礎にしても何にしても、きっちり段階を踏んでやって行かないと、耐久性に響いて来ますからね。これがですね、工期に追われていると、得てして見切り発車になりかねませんので、注意が必要です。

とはいえ、例えば構造体組上段階で(念を押したから)きっちり養生して貰ったからと言って、その後の工程の日程が詰まって仕事が雑になっても元も子もない訳でして、ゆとりある工期というのは大切だと思います。
私の場合で、5月6日着工−9月25日引渡だったのですが、外壁総レンガ貼りに要した日数を差し引いても(その間は内装工事も進んでいる訳で)最低3ヶ月半、出来れば4ヶ月は(セルコホームの場合)みた方がいいと思います。GO TO INDEX


A家そのものの仕様について
 A−1 2×6輸入住宅工法について

・実際に構造駆体が立ち上がるのを見ますと、本当にふんだんに木材を使っているんだなぁ、ということが実感出来ます。通常の2×4材に比べても一回り以上太い材を組んでフレーム(床・壁・天井の6面を構成するパネルのことです)にし、組んでいる訳ですし、そのフレームを入れる間隔も通常の公庫基準よりも短くすることで更に頑丈さを増しています。 

・但し、セルコホームの2×6住宅そのものに関する最大の懸念はA−2に詳記しますが、それとは別に気になるのが物流コストの事なんです。
セルコホームのこの低価格は、カナダから直接資材コンテナを仙台港まで運ぶことで国内の(南東北三県への)物流コストを極力抑えることで成り立たせていると聞きますが、仙台港にそれまでより大型のコンテナ船が入港出来ないことを理由に、カナダ・バンクーバー−仙台直行船の運行が(港湾施設の整備までの間)休止されたんです(日経新聞東北版に出ていました。丁度自分の家の資材を積んだコンテナが休止の直前でしたので、99年の6月頃ですね)。勿論、コンテナ船会社の方も代替輸送は用意しているようで、東京の大井埠頭から運んでいるのかな、自分が平日住む公舎の前の国道6号線を、その会社のコンテナ積んだトラックが仙台に向かって爆走しているのをよく見かけます。
とはいえ、北海道から九州までFC展開した以上、資材を全て仙台に集めてから、提携業者に再度発送し直す、というのも何だか無駄な気がしますよね。その費用が宮城から遠い地域のFCで建てる皆さんの費用負担に転嫁されるにしても何ですし、業者がかぶるなんてことになれば、その経営的にも或いは施工にも影響が出兼ねないのかなぁ、と思うのです。  
「セルコホームパートナー」制度の内訳がよく分からないので何ですが、FC制度の常で“建築請負契約は同社加盟店との契約になります”。よって、何か欠陥が発覚したり、万が一業者が倒産したりした場合に本部たるセルコホームがどこまでサポートしてくれるのか、その辺りはきちんと確認した方がいいと思います。

いずれにしても、物流コストってある意味で宝の山だと思います(一応、自分も県庁で物流政策に携わることが第一希望なんですけど・・・来年どうなるのかなぁ)。もしかしたらもう始めているのかもしれませんが、例えば西日本地区で物流センター作っても採算取れるぐらいの棟数が確保出来るのなら神戸市辺りにセンター作ってもいいのかな、とも思います。それで、少しでも間接コストが減って、建て主やFC業者に還元出来れば言うことないでしょう。
     
ただ、当然設備投資も伴いますし、固定費と変動費の問題もあると思いますので、最終的には設備のリースも含めた経営判断の問題になることは付記しておきます。あくまで、個人的な感想ということでご理解ください。
とはいえ、全国展開に打って出た以上、ある意味でルビコン河は渡っている訳で、もう後戻りは出来ないはずです。GO TO INDEX
   
 A−2 断熱・耐久性に関して(2000.10.2一部追加)

まず、この項に関しては、築1年の段階ではとても「耐久性が(実際に)ある」と断言することなんかとても出来ない、ということを前提にしてください。それは、「可能な限りモデルハウスは取り壊さずにそのままにしておく」セルコホームの姿勢にも表れています。カナダでは数十年保っているかもしれませんが、高温多湿の日本でそれが証明されるかどうかは、「時」の経過を待たなくてはいけません。そして、輸入住宅事業が開始されてからまだ数年という状況では、今そこで家を建てた(自分も含めた)人間も壮大な実験に参加している訳です。在来木造住宅陣営からは、「壁内結露の問題」でもたない、とも攻撃されています。本読めば、洗脳されそうにもなります。
 
しかし、それもどちらが正しいのかを証明出来るのは実際に「時」が経過してから、ですよね。「家づくりの軌跡」のところでも書きましたが、施主は結局、迷える子羊から抜け出せないことは確かです。でも、だからといって型落ちパソコンとは違って、必要があれば、いつまでも待ってはいられないのも、家です。
従って、出来るだけ長持ちするようには検討を重ねて決断した訳です。専門家ではないので、以下に書くことが正しいのかさえ、分かりませんが、これから家を建てる人の参考になれば、と思い記載してみます。
 
・断熱について
(内断熱と外断熱の比較検討はこれまでの「家づくりの軌跡」の方に譲ります。 ここはセルコホームについての総合評価なので・・・ご了承ください)   

外壁の断熱材(グラスウール)は約150oです。これは構造体たる2×6材の幅に依存します。つまり、隙間無くびっしりはめ込まれる訳で、施工の良し悪しにもよりますが、きちんとされれば、その断熱性能は相当なものです。確かにそうでした。
そして、その室内側を防湿シートが覆います。

2×4工法の常として、断熱材の外側はフレームを組んだ構造用合板が覆います。そして、その外側には更に外壁材。自分の家は鉄板下地の上に総乾式レンガタイル貼りですから正直言って外側に湿気が逃げる要素が見当たりません。そして、内側には防湿シートです。だから何らかの原因で一度壁の中に湿気が入り込んで来たらそれが逃げるところがありませんよね。

だから今回は、徹底的に湿気が入り込まないよう対策を講じて貰うことに腐心しました。セントラル換気口とか、エアコンの配管穴などは気密テープで塞いでもらいました。その接着力がいつまで続くのかは、これも「時」が経ってみないと分かりませんが・・・。

しかし、標準仕様ではその湿気の出入りを塞ぎ切れないところが出て来ました。スイッチ及びコンセントボックスです。
内部下地材である石膏ボードにそれ用の穴を開ける際、その更に内側にある防湿シートも破れてしまいます。そんな訳で、オプションで気密パッキンを追加して貰いました。

ここまでが対策になりますが、さて、結果は、と言えば・・・。
引き渡し後半年が経過するまでは、構造駆体にまだ残っていた水分が出てきて収縮し、夜中とかにバキバキ音を立てていました。結構凄い音でしたね。そんな訳で、構造体が湿気で腐る、という心配は冬はなさそうです。当たり前ですね。そのバキバキも春を迎えて殆ど無くなって来ました(「家づくりの軌跡」でも書きましたが、その意味でも秋から冬にかけての完成はお勧めです)。
  
ただ、問題は収縮した木材から吐き出された水分(湿気)がどこに向かったか、ということ。どこかにあった隙間から抜けてくれた(今は室内、室外のいずれにしても壁内よりは湿度が低いでしょうから、外へ流れるでしょうし)とすれば、夏はその逆ということになり、怖いですよね。中のグラスウールが吸ってくれて許容範囲であるとすれば、一番なのかな。或いは、断熱材外側の構造用合板が吸ってくれて、更に外側に吐き出してくれたのか、のいずれかでしょう。そこには通気のための通り道も確保されてはいますし(ベニヤにそんな調湿作用があるのか、よく分かりませんが・・・。仕上げ材として露出していれば分かる気もしますが、壁の真ん真ん中ですからね)

いずれにしても、この結果は築半年では分かりそうもないので、これから迎える夏の推移を見守って行きたいと思っています。
(ここまで2000年3月登録。でも、一夏越してみても壁の方は表だっての変化は無かったですね。内装剥がして見てみれば、もしかしたら早くも結露しているのかもしれないけれど、壁紙・ボードには当たり前ながら何の異常もない現状ではちょっと躊躇してしまいます。こんな事なら、書斎辺りの内装にスケルトン仕上げの部分を作っておけば良かったですかね。何か、壁内の含水率をセンサーで測定出来るような機械があるといいのですが・・・。まぁ、欠陥住宅でも20年ちょっとの耐久性はある訳ですから−自分のところは最低その倍以上でなければ納得出来ませんが−10年目ぐらいに一度大規模に検証してみたいものですね。そんな訳で、今は判断保留とさせていただきます)
→1年点検の段階では特段、問題ありませんでした。床下もカラッとしてましたし。
 自分の現場から基礎パッキン工法に切り替わりましたが、通風と言う点で効果はあるようです。ただ、フランチャイズさんの中では通常の基礎換気仕様になっているところもあると思いますので、その場合は床下換気扇の導入も検討した方が良いと思います。何と言っても、スプルス材土台が直に基礎に当たる訳ですからね)。  

(最初の5年しか効果はないにせよ)防蟻対策を行った駆体のスプルス材の湿気やシロアリへの耐性、また一旦水分が染み込んでしまうと下は気密フィルム、上はこれまた湿気を通さないクッションフロアということで水が逃げる場所がなく床下地の合板を腐らせてしまう可能性についても、一応つなぎ目を水回りからは出来るだけ離しましたので、実際にどうなのか、観察していこうと思っています。

そして、2000年9月に発生した愛知県の大水害(被害に遭われた方がこのHPの読者でいらっしゃいましたら、心よりお見舞い申し上げます)に際しては、私自身、断熱材の事に関して考えさせられるものがありました。
セルコホームの場合、竣工引渡時の写真をご覧いただければお分かりになると思いますが、床下断熱材(グラスウール)は剥き出しです。つまり床上浸水はおろか、床下浸水でも場合によっては断熱材は水浸しになってしまいます。そうなると、乾燥したところで、当初の断熱性能を回復することが難しいのは、どう見ても明らかです。床上浸水ともなれば、壁中の断熱材まで用をなさなくなってしまい、断熱材の詰め替え等、復旧するにも多大な費用を要すると思われるのです(汚水に近いものになるという洪水によって生じた悪臭の除去も大変だと聞きます)。

 私の住んでいるところは「東山ヒルズ」というだけあって、小高い丘の上ですからまず浸水の心配はないのですが、今回被害に遭われた地域のように、地形上の要因で浸水の可能性がある地域では、(勿論リスク管理は建主本人の自己責任になるとは思いますが)、家を建てるに当たっても工法の検討をきっちりしなくてはいけないのでしょう。耐水性という観点では樹脂系断熱材の方があると思いますし、(他の問題には目をつぶるとして)一番水に強い事だけでいえば、家の内外をコンクリートで固める鉄筋コンクリート(RC)造と思うのです。また、輸入住宅にするにしても、北海道でよく見かけるような、1階は鉄筋コンクリート造の倉庫や車庫にして、その上に2、3階を乗せるとか、そこまでは無理にしても施工業者の可能な範囲で出来る限り(オプションになりますが)高基礎にしておくとか(こうすると、家完成後の床下メンテナンスがしやすいという効果もあります。自分の家も、もう少し基礎高くしておくべきでした。セルコホームの標準仕様の基礎高は、公庫基準仕様の標準より15pは高いはずなんですけど、基礎一面に防湿コンクリ打ったこともあって、床下チェックはしゃくとり虫のように這って行かないと出来ません・・・)。場合によっては、一戸建てをあきらめ、マンションの階上階に決めることも、状況によっては一概に駄目とも言い切れません(私個人としては、はコンクリの耐久性の問題と所有の権利関係の複雑さ−特に修繕計画−があるので、それでも住みたくはないですけどね。高台に住むことで、利便性と引き替えにリスクヘッジです。何しろ、3年前に郡山市を流れる阿武隈川が氾濫した際、近くの公民館が避難場所になったぐらいですし)。

 自然災害はいつ起こるか分かりませんが、自分で工法や仕様を決定出来る注文住宅であれば、いざという時に対応出来るよう予め手を打つことは可能ですし、またしなくてはならないんだな、ということを痛感させられました。GO TO INDEX

A−3 その他の標準仕様に関して(2000.10.2登録)
 
・まず、一番目を引くのがLOW−Eペアガラス付き樹脂サッシになると思います。冬とかはですね、確かに一回も結露しません(笑)。実家のペアガラス入りアルミサッシとかでも冬は北面とかは結露することに比べれば、神奈川よりも更に寒い福島で(但し、郡山は比較的温暖な方ではありますけど)この性能なのですから、冬の性能には満足しています。但し、掃き出し窓を設けたダイニングが一番冬は寒い感はありますので、高窓にするか、暖房計画をきちんとすることがモアベターしょう。

 ただ、こう書くということは、夏の性能にはちょっと不満があるということなんです。確かに今回、部屋を出来るだけ明るくするために、(2×6工法の場合、壁で支える訳ですから、余り窓を大きく取れないんですけど)リビングとダイニングの掃き出し窓をはじめとして、結構全面に窓を配置したんですね。冬は満足していたんですけど・・・外気温30℃超えてしまうと、カーテンしてないといや暑いこと暑いこと。カーテンさえしていれば、エアコンのドライモードだけで20℃前半を維持できるのですが、開けた日にはやっぱりガンガンの冷房が欲しくなってしまいます・・・。でも、二重生活で財政が苦しいので、結局(窓を開ければ風は通るのですが、同時に湿気も呼び込んでしまうため)昼間でも自分がいない部屋はカーテン閉めっぱなしにしちゃっています。
特に西面は、窓もう少し小さくすればよかったですね(部屋模様替え後のテレビの位置では小窓2つぐらいでも良かったかもしれません)。それだけで、夏の午後は大分違うでしょうから(そういえば、大手メーカーさんでもQ値自慢の家は、大体1階西側の窓がに全くないに等しいですし。セルコホームもQ値=1.24をカタログでは謳ってますが、おそらくうちはそれよりは窓が大きい分、悪いんでしょうね。

 結局、今年の夏はお金なくて(週末だけの暮らしということもあって)何もしませんでしたが、来年は夏までに西側面の窓に断熱フィルム貼ってどうなるか様子見てみたいと思っています。そんな訳で、直射日光に対する断熱性能は(アルミサッシとかとは比較にならないのも確かなんですけど−カーテンすれば大丈夫な訳ですし)もう少しかな、と言ったところです。
 もし、外付けのシャッター雨戸とか(契約交渉段階では取り付け出来ないと言われましたが)今は可能になっているのであれば、検討の価値はあると思いますよ。
 サッシ自体は頑丈な代わりに、特に掃出窓は重いですね(笑)。今はいいですけど、年取ってそれでも独身(≒子供がいない)だったら、開けるのはちょっと億劫になりそうです。ペアガラスといっても、ガラス自体は厚さ3oのものなので、防犯面と言う点では気休め程度だと思います。むしろ、外から見えやすい外構を考えることでリスクを軽減する必要はありそうです。自分みたいにお金がなければ、当然素通しですけど(笑)。
あと、樹脂なので防火性能がどうか、こればっかりは(遭いたくないけど)火事に遭ってみないと分かりません。

 オーク無垢フローリングも輸入住宅ならではの設備だと思います。確かに普通の住宅で見られるような合板のフローリングと比べれば、重厚感は桁違いにあります。冬期間は平日留守にして週末に戻って来ると、ちょっとフワフワした感があったのですが、暖房入れたらすぐに落ち着いたりと、やっぱり無垢材ならではの性質はありますね。うちでは、まだ目に見える隙間とかはないですけど、現場担当さんの話ではかなり収縮がみられる事も多い(手直しすれば大丈夫)もあります。一応自分の家では将来的な強度を考え、床の根太(基礎の上に敷くのが土台で、それと緊結して床を支える2×6材です)と垂直にフローリング貼って貰いましたが、現場担当さんは平行でも大丈夫だと話してました。

 あとは、お手入れの問題ですね。今のところ、月1,2回ぐらいで「通販生活」誌で紹介されていたドイツ・アウロ社というところで販売している天然原料100%のワックスを使ってます。テカテカには光りませんけど、普段使いには十分といったところです。ただ、水で薄めて使うタイプなんですけど、本当は引渡時に「床材が反るので水性ワックスは使わないで下さい」と言われていたんです。なので、念入りに雑巾堅絞りして、ビクビクしながら、というのが正直なところです。安物のワックスとかだと、一発で反るかもしれませんので、あくまで自己責任でお願いします。ただ、(実際に使ったことないので、何とも言えませんが)油性ワックスは素人には取り扱いが難しいとも聞きます。お金があれば、プロに頼むのも一案でしょう。セルコホームのオプションにもしっかり、「引渡前油性ワックス施工」はあります。あと、標準仕様では、フローリングは一階だけです(水回り関係はクッションフロアですが。オプションでもいいから、せめて一階は全面フローリングに出来ないか、とも営業さんに聞いたんですけど、殆ど必ず反るから止めた方がいいと強く言われ、予算のこともあって2階の絨毯も含めて和室以外は全て標準仕様としました)。自然派で行くなら、全面フローリングでしょうね。ただ、絨毯でも結構1階から2階の物音が伝わって来ることを考えると、2階もフローリングの場合、音はそれなりに覚悟すべきでしょうね。

 自分の家は壁紙を軽快さと落ち着きを狙って、オールペールピンクで統一しているのですが(当然オプションです。低価格維持のためか、標準で選べるクロスは真っ白のみと思って下さい)、濃いめの無垢フローリングであれば、渋いグリーンの壁紙なんかだと相当に室内の(見た目の)グレードが上がるんじゃないかな、と言う気がさせられます。10年以上先になると思いますが、もし壁紙張り替える時期になったら、是非実践してみたいと考えています。 

 オーク無垢材キャビネット付きシステムキッチン+(電気)クイックラジエントヒーターも標準です。もっとも、前者はセルコホームの場合、タカラスタンダードのホーローシステムキッチンの一番安いものとも交換出来ます(我が家はこちら)し、後者は勿論ガスコンロにもなります。つまりは、パネルは立派でも、キッチン自体の機能はベーシックタイプという形容がぴったりです。それで十分だと思いますけどね。

 気密性が高い家なので、出来るだけ炭酸ガスが部屋に籠もらないようにしたい、ということもあって、基本的にガスは敬遠しました。で、ラジエントヒーターなのですが、加熱性能はガスにひけを取らない代わりに、立ち上がり時に一時的にアンペアを喰います。なので、最低60A契約が望ましいと言われると、基本料金も結構しますし、あと電気温水器を足してオール電化の家にした方が、ランニングコストで言ったらプロパンガスと併用するより余程お得だと思います(電灯契約については、A−4で記載します)。性能には不満はないのですが、ただ電気代のこと考えると煮込み料理やグリルでの焼き魚は(電気代が安くなる)深夜時間帯しか出来ないのが、正直なところですね(後で記載しますが、時間帯別電灯契約を夜10時から朝8時までのものに変更したのは、来年の春以降、平日の出勤前の朝食にたまには焼きたての魚を食べたいから、というのもありまして・・・)

 同様に気密性が高いため、24時間換気システムも必須でして、当然標準装備されています。壁に設置した吸気口から外気を取り入れて、排気口からダクトを通って強制排気するという「第3種換気」になります。
勿論、空気が入れ替わるという機能自体は勿論機能しているのですが、吸気口の仕様があまりにも単純なため、冬は容赦なく冷気も吹き込んで来るのが最大の不満です。せっかく電気代かけて暖房しているのに・・・。サーモスタットの働きで外気温に応じて自動的に取り入れる外気の風量を調節してくれる吸気口もあるようですから、ぜひ担当営業さんに相談して、オプションになっても導入することをお勧めします。
 あと、自分の家だけの現象のようですが、その吸気口から茶色くどろっとした液体が染みだして、クロスにシミを作る現象が見られます。おそらく吹き込んだ雨粒とかが汚れと混ざって、室内に出て来るのではないか、とも思うのですが、1年目点検でメンテナンス担当の現場監督さんに確認して貰ったところ、吸気口内にはそのような痕跡はないとのこと。???です。
しばらく様子をみることにしますが、読者の中でもし原因をご存じの方がいらっしゃいましたら是非お教え頂けると幸いです。GO TO INDEX

A−4 自分の家の仕様で良かった点(2000.10.9 登録)

 何と言っても総レンガタイル貼外壁にしたことが一番のヒットだと思っています。

 勿論、差額は相当なものです(自分の家の場合で190万円強。壁の施工量が少なくなるシンプルな長方形の総二階でこの値段です)。標準のサイディング相当分を合わせれば、u辺り1万円後半の代物ですからね。セルコホームに関心を持つ方の場合、(自分を含めて)ローコストということを多分に意識していると思いますので、予算にも余裕がない方のほうが多いと思いますし、200万近くもの差額、おいそれと出せるモノでもないでしょう。実際、このHPをやっていることで、セルコホーム(パートナー含む)と見積段階にある方からもよくメール頂くのですが、外壁総レンガについては「検討はしてみたけれど、予算の都合で断念」という方が殆どですし・・・。
 実際のところ、私自身の資金計画でも年収が少ないこともあって、総レンガにするか否かは最後まで非常に悩んだところです。これさえなければ、資金計画は(殆ど借りるとは言っても)随分と楽ではあったんです。でも、とにかく後々ランニングコストが掛からない家を!というのが基本線でしたので、思いっきり背伸びして実現に漕ぎ着けました(閉店間際のスーパーで見切り品に網を張っていたお陰です)。そして、性能には大満足しています。
 仙台から専門の業者さんがやって来て、下地の鉄板張ってから、レンガタイルを一枚一枚特殊接着剤で貼りつけ(乾式工法ですね)、最後に隙間をモルタルで埋めるという流れでした。勿論雨が降れば中断ということもあって、結局それだけで3週間強かかりましたね。標準のサイディングなら2,3日もあれば貼り終わるのに比べれば、勿論特殊技能ですし、人件費というか大工手間も相当なものでしょう(拘束時間を考えても)。レンガタイルにしてもオーストラリアやインドネシアから輸入して、自分の現場まで数的に余裕を見て搬入する訳ですから(ご存じの通り現在余ったレンガは庭に留置しています・・・)、材料費だってそれなりのものでしょう。現場に立ち合うと、坪5万(とみるとぴったりの感がありますね)のUPも納得させられるものがありました。セキスイハイムさんのように工場生産の過程でタイル貼り外壁の一体成形が可能になれば、劇的なコストダウンも可能なのでしょうけど、フレームパネルを組み立てる輸入住宅では不可能に近いでしょうし・・・。

 これまで書いて来たように、ひとまず1年間暮らしてみた段階では壁内結露はなさそうだ、ということについても、タイル25o厚に加えて下地の鉄板、それにフレームを構成する構造用合板と合わせると合計厚さ30o以上になる外壁の存在が大きく寄与しているのではないか、と言う気がします。レンガですからとにかく外気遮断性は抜群です。で、壁体内部への熱の伝わりも標準のサイディング12o厚よりは圧倒的に遅いでしょうから(金属系サイディング使用の場合は尚更です)、結果としてグラスウールという内断熱にレンガタイルという付加外断熱が加わり相乗効果を醸し出しているのではないか、と勝手に推測してはいるのですが、どんなものでしょうか?標準仕様でのデータも知りたいところではありますが・・・。

 モデルハウスの場合、2階腰壁までレンガタイル貼ってその上はサイディングにして、ツートーンにする仕様が殆どですね。福島展示場や郡山展示場なんかでもそうですし、確かに見栄えはすると思います(確かに総貼りだと重々し過ぎる感もありますし)。ただ、メンテナンスのことを考えると、2階上部という一番メンテしにくいところだけが対象になり、塗り替えとかの施工面積が少ない割に足場をきっちり組まなくてはいけないことで費用はいいお値段になるはずです。だったら最初からレンガ使わない方がイニシャルコストの面ですっきりしますよねぇ。中途半端は後で高くつく、の好例だと思うのですが・・・。

 また、今回の私の家は総レンガに瓦葺きということで相当重い家にもなっています。なので杭を打ちましたが、地域によってはベタ基礎程度でないと(地形上)対処出来ないところもあると思います。その場合とかは、(セルコホームの水回り器具で納入実績があるINAXが発売している「エクセリア」というメンテフリー(に近い)外壁サイディングとかを選択する事で家自体を軽くするのも一つの手だと思います(エクセリアについては、私自身、見積もり段階であるメーカーから提案された、というのがありまして。ただ、値段的にはセルコのレンガタイル貼りといい勝負でしたけど・・・)。
  
 そして、屋根の瓦葺きですね。今回は、セルコホームのオプションリストにあった、野安製瓦というメーカーの「セラマウント」という洋風瓦を採用していますが、とにかく標準仕様だとコロニアル(彩色スレート)になってしまい、雪国だと塗装の劣化も早いですからね、どうみても10年ごとぐらいの屋根回りの再塗装は避けられず、ランニングコストの面でこれは早々に変更すべきものがありました(着色亜鉛鉄板−いわゆるトタン板−も同様)。私の家で50万弱程度の追加でしたが、=スレートのメンテ費用1回分と考えれば、すぐに元は取れるでしょう。外壁は価格的に無理だとしても、こちらは是非お勧めしたいところです。

 また、セルコホームの場合、2階屋根の断熱材はカバーもなく剥き出しですからね(天井面側は気密シートで覆われていますが)。200oという十分な厚さはあるものの、熱を吸収しやすいスレートやトタンでは、真夏など2階はどうなんでしょう?小屋裏と2階部屋との間で冷房等により大きな気温差が生じると、夏場など結露の心配もありますし・・・。勿論、瓦も完璧とはいえませんが、断熱効果はそれらよりは遙かに上のはずです。で、出来るだけ2階天井面と屋根に空間を開ければ更に熱は伝わりにくいだろう、ということで切妻屋根+棟換気を採用したり、と今回はドミノ倒しで仕様が決まって行った感があります(というより標準仕様の寄棟または方形屋根では、瓦葺きの場合は葺き方が複雑になり経年劣化で雨漏りが生じ易いとも聞きますし)。

 ただ、家が完成した後の製品発表なのでどうしようも無かったのですが、鶴弥という瓦の大手メーカーさんで、耐震耐風性能をこれまでより格段に向上させた瓦(というか葺き方)を発表しているんですよ。今は瓦も引っ掛け式の乾式工法になってますから昔ほど台風等には弱くないと思いますが、それにしてもいつ暴風雨が襲ってくるか分かりませんからね。実際のところ遭遇してみないと分からない、というのがありまして。これから建てるとすれば、こちらの見積もりも取っていたでしょうね。パートナーさんだと独自ルートがあるかもしれませんが、セルコホーム本体だと野安製瓦さんのもの使用するよりは割高になりそうなので、思案のしどころですが・・・。瓦葺くには専門の資格が必要とのことなので、メーカーの発注先の瓦師さんが新工法に対応していなければ、それまでなのかもしれませんしね。

 なお、屋根を軽くしたいのであれば、フッ素鋼板やガルバニウム鋼板+屋根断熱仕様にするのも有効だと思います。標準仕様の天井断熱だけではちょっと夏場心配ですけど、熱の入り口でシャットアウト出来れば、良さそうな感はあります。ただ、輸入住宅では余り見かけない工法でもあるため、どんな見積もりが出るのか保証の限りではありませんが・・・。

 オール電化ということで、電気温水機も当然導入ということになりました。当初、小家族用370リットルものの電気温水器を考えていたのですが、「家族持ったらそんなのではお湯がすぐ足りなくなる」という両親の猛反対があって、今の460リットルものフルオートもの(三菱電機製)を入れています。容量が容量だけに、一人で使う分には週に一度湧かせば週末は確実に持ってくれますし、ちゃんと沸き上げ停止タイマーもついていますので、今は郡山に戻ってくる前日(木曜日)の深夜に沸き上げるようにしています。ただ、370リットルものでもおそらく変わりはなかったと思いますし、460リットルものを選ぶことで、(A−5で書きますが)電気契約的にはちょっと悔いが残る結果にもなりましたから・・・。

 通販生活誌で売っていた節水シャワーと合わせて、私自身としては満足しています。ただ、家族に言わせると「シャワーの勢いが弱い」とか。今なら、給湯水圧を高めた最新式の電気温水器が出回っていますので、そちらを検討されると宜しいかと思います。

 それにしても、去年までは「ランニングコストを考えれば灯油ボイラーが一番安い」とされていたのですが、今年は価格がバーンと跳ね上がりそうですし、家計にも響いて来るのではないでしょうか。ホームセンターとかで18リットル缶車に積んで仕入れてくれば、まだ安いのかもしれませんが、それ使うことで自分のストーブの芯がボロボロになったように、純度と言う点では多少問題ありそうですからね。長い目でみれば(純度99.99%という)メーカー灯油の方が良いのでしょうし・・・。その点電気は、契約を工夫すればそんなに料金も高くない(昼間時間帯が割高な代わりに深夜時間帯の電気代が激安になる時間帯別電灯契約を結んだ場合。私自身は2000年10月から時間帯別電灯契約AからBへ移行しました。電気温水器があると、基本料金も割引されますから、さらにお得)ですし、原料価格の変動があっても、ユーザーが多種多様なお陰で1KW当たりの値上げ幅は「銭」単位で済む訳です。
 勿論天候や家族状況に応じて使用量は変わって来ると思いますが、将来的にも他の熱源に比べて価格帯の変動リスクが少ないということは、有り難いことだと考えます。もっとも、(自分は局地的なものに止まると考えていますが)電力自由化が過度に進んでしまうと、アメリカのように電気代の高騰や停電多発にならないとも限りませんが・・・。

 水道契約についても、口径13o契約で済んだことは、月々の光熱費の観点で言えば大きかったですね。台所キッチンの湯水に浄水器用水、洗面化粧台の湯水に洗濯機用水、浴室の湯水にトイレ給水で合計蛇口数9になるのですが、郡山市の場合はこれでもぎりぎり13o契約で大丈夫でした(但し、福島市の場合は認めてくれないそうですし、実際には確認された方が宜しいかと思います)。敷地に引き込まれている水道の配管は口径20oなので、メーターのところで流域が細くなるわけでして、水圧が若干弱いのはここに原因があるのかもしれません。ただ、それと引き替えに月々の基本料金は半額以下になるわけですし(郡山市の場合5740円→2120円)、ノホホンとしていたのでは節水もへったくれもない見本みたいなものです。確かに2階にもトイレや洗面所があれば便利だとは思いますが、実際のところ1日に何回使うものなのか、を考えてみると、水道代の方を自分は優先したくなります(人それぞれだとは思いますが・・・)。GO TO INDEX

A−5 自分の家の仕様で残念な点(2000.10.9 登録)

 まずは、内部建具をオールドアに統一せざるを得なかったことでしょうか。
2×6住宅ということで、基本的に壁で支える構造になるため、強度とスペース的に足りず、本当は引き戸を入れたかった洗面所回りにも結局ドアを入れざるを得ませんでした。何しろ内寸で言えば1.6m×1.8m程度の小部屋ですので、玄関側と台所側の両側から入れるようにした代わりに、部屋空間の大部分はドアの引き込み口となってしまいました。一人であれば、他人の存在を気にする必要もないので何ですが、家族が出来たら何らかの「在室」知らせ手段を考えないとバッティングしそうです。それ以前に、ドアばっかりだと引き込み口のデッドスペースも相当なものになりますよね。

 ただ、夏場など全館冷房(といっても、エアコンの除湿モード24時間運転でこの夏は何とか凌ぎ切りましたけど)している時は、基本的にはドアは全面開放なんですよ。それでなくても、冷気は上から下へ、2階から1階へと流れる訳でして、有効活用しないといけませんからね。その意味では、思ったよりは不便でないとも言えます。もっともそれは一人だからという訳で、大家族だと部屋の配置を上手く考えないと、構造的に「個室」の集合体が基本なので(モデルハウスのように大空間も出来ますけど、その場合はいくら高断熱と言っても、光熱費がそれなりにかかることは覚悟すべきしょう。また、2×6ですから強度的には問題ないと言っても万が一のことを考えれば、極端に大きな部屋は取らずに、また1階と2階の間仕切りを極力合わせることで更に強固な構造体にした方が長い目でみれば良い、と考えている節はあるのですが。公庫基準金利融資金額を増やすために、基本プランにあった吹き抜けをつぶして延床面積125u超を確保したのですが、もし吹き抜けがあれば、暖房費は何割かアップしていたでしょう)教育上どうでしょうか?これはあくまで私見なんですけど、輸入住宅というのはそれでなくても、外とは遮断された、落ち着きというかパーソナルな気分を醸し出しますからね。

 その点、他構造の住宅では、引き戸や襖をうまく活用して、部屋の境界を上手くぼかすことが出来ますよね。襖開け放てればいきなり大広間が出現、といった芸当は輸入住宅では難しい訳です。ここ福島とかだと、郊外に行けば和室2間続き(他にも和室多数)のかなり立派な在来木造住宅を建てるケースが多いんですけど、それは広縁と合わせて葬儀をそこで賄うということが前提になっています。まぁ、1間幅ぐらいででは何とか襖も取り付けられそうですけど、掃出窓も半分ははめ殺しになっていて、かつ(構造的にはあらまほしい姿である)高基礎仕様は出棺の際には邪魔な訳です。
 なので、ユーザー層は色々だとは思いますが、やっぱり「住宅地かリゾートに住む核家族」にジャストフィットするのが輸入住宅と言えるのかもしれません。

 話がちょっと脱線してしまいましたが、今回の私の家の仕様で一番残念だったのは、何といってもエアコンなんです。
話は遡りまして、私がセルコホームとの契約を決めた住宅金融公庫98年度第4回募集(99年1−3月。第3回募集の基準金利2.0%には及びませんが、2.2%という低金利でした)時においては、基準金利での割増融資の条件の中に「省エネ冷暖房」」というのがあったんです。で、具体的には室外機が1台で室内機が2台以上のマルチエアコンのことを指します。で、仕方がないので、その中では当時一番電気消費効率が良かった東芝製のマルチエアコンを導入したのですが・・・。

 それでも、電気消費効率と言う点では、最新式より2ランクぐらい落ちました。なおかつカラッと除湿だプラズマ消臭だワイド気流だという付加価値もなし。冬場は、もう立ち上がり時のみの使用に止めていますし(深夜電力が使える時間帯はデロンギ社製オイルヒーターの出番です。朝までガンガンに暖めて、その輻射余熱で日中を乗り切った感があります)、この夏場も(平日はずっと留守にしてますので、除湿モードは24時間稼働にせざるを得ませんでした。で、週末の深夜時間帯だけ冷房モードにするという感じです)冬場に比べれば電気代5割増という現実に(といっても今のところ最高で8000円弱ですが)もう愕然。ちょっと前の時期に、電気量販店で今年の最新超省エネモデルが現品限り処分特価で出ているのをみて歯ぎしりするのしないの・・・。今は「省エネ冷暖房設備」を入れなくても断熱性能さえ満たせば割り増し融資は受けられますので関係ない話なのかもしれませんが、低金利時期に咲いた徒花ということで記載してみました。

 でも、エアコンについては、まぁ毎年毎年どんどん省エネになって行くもので、小出しにしているんじゃないかい、とも言いたくなりますが、今年の最新モデルなら早くも2004年の省エネ目標値をクリアしている機種もある訳ですから、もしそれが10万円程度の処分価格で出ていたら、来年ぐらいまでに着工する予定があるなら、ゲットするのも手でしょうね。
私自身、照明に関してはダイエーとかのインバーターシーリングライト7割引きセールを活用させてもらいました。この項目の登録日現在、ダイエーホークスの優勝セール中ですが、おそらく電化製品も通常価格より10%ぐらいは引いているでしょうし、目玉品もあるでしょう。ジャスコ系列も何故か「パリーグ優勝記念セール」と銘打って便乗していますし、家の内装関係を格安に揃えるには、このようなイベントを活用するのが早道のような気がしますね。で、エクスエリア関係ををローコストで上げたければ、大きなホームセンターの開店時だったりします(笑)。

 ウォシュレットについても、技術革新に泣かされた口ですね。契約時点ではINAXの最高ランクの機種にしか搭載されていなかった(だから導入しました)「スーパー節電モード」が今では普及機種についてますからねぇ(ただ、それにはない乾燥機能は重宝してますけど)。それより、節水便器の方が問題かもしれません。確かに節水ではあるんですけど、何だか汚れがつきやすくて・・・。現在、INAX製便器がセルコホームの標準ではあるのですが、今は「プロガード」というコーティングで対処しているのですが、何となくですけど、ライバルTOTO製のレスティカシリーズの方が汚れ付着防止機能の面で優れているような気もするのですが、どんなものでしょうか。勿論、本来の使用目的に問題がある訳ではないんですけど・・・。

 電気契約については、ちょっとした誤算がありました。
自分が平日住んでいる原町市の職員公舎も何故かオール電化なのですが、そこの計算は従量電灯50Aに加えて、電気温水器用深夜電力2KVA(キロボルトアンペア。要は20アンペアです)が設置されてまして、で、それを前にも書いた時間帯別電灯契約にしますと月々の基本料金は5KVAだったんです。なので、今回家を新築するにあたり従量電灯100A+深夜電力50Aの仕様であっても、基本料金は10KVAで済むものだとばかり思っていたんです(基本料金は6KVA超10KVAまでは一律1800円のため)。ところが、最初の電力検針票を見たらそこには11KVAの表示が・・・。東北電力に駆け込んだところ、深夜電力分はそのKVAを10で割って従量電灯のアンペアに足して、小数点以下については四捨五入とするということが判明したんです。つまり公舎は5.2KVAなので、切り捨てになるのに比べて郡山の家の方は10.5KVAのため、切り上げになったんですと。聞いてないよ〜と言いたくなりましたが、メーターも自前のものなので、換えれば多大な費用がかかるとのことで断念しました。分かっていたなら、10.4KVAで済む370リッター型電気温水器に(親の反対押し切ってでも)していたところでしたが・・・。

 ただ、時間帯別電灯契約の場合、通電制御型電気温水器を入れている場合、深夜電力の容量1KVA当たり一定額が基本料金から控除されるのですが、10月から適用になる時間帯別電灯契約Bの場合には、それが220円まで増えてくれました。
 よって 11KVAの基本料金 2,100円−(220円×5KVA)=1,000円に対し、
     10KVAの基本料金 1,800円−(220円×4KVA)=  920円 と差額が100円を切るところまで縮まってくれましたので、我慢してます。我ながら細かいとは思いますが、安月給でローン返していく以上何と言っても塵も積もれば山ですからねぇ。

 あとは、代金払ってアンテナを屋上に設置したCSのディレクTVが家の完成後1年で放送終了したことですかね。
既存のスカイパーフェクTV用の配線を屋根裏で分岐させて代替チューナーに接続し、一階と二階でスカパーを見られるようにしますが、ディレクTVにあった「国内ニュースパック」がスカパーにはないため、どうしようか思案中です。GO TO INDEX

B自分の家の間取りに関して(2000.10.9登録)
 B−1 良かった点
 
 北道路の土地であっても、敷地が有る程度広ければ建物を可能な限り北に寄せることで、(今は前に家がないためもろに素通しですけど)今後家が建っても十分な日照を確保できるだけの庭は確保出来ます。家が完成した当初はそれでも随分狭いなぁ、と思っていたんですけどね。垂直擁壁を立てることで実質の有効面積が広がり、これなら十分と思えるようになりました。
南道路の場合はせっかくの日当たりのいい南面を玄関や駐車場で使ってしまうことが多くなりますが、玄関を北に持ってきた以上、南面は全てお部屋にして日照を最大限に活用することにした訳です。

 具体的な間取りは設計仕様書本編をご覧いただきたいのですが、やはり南西側リビングと南東側ダイニング、それに玄関回りと水回りが回遊出来るサーキットプランになっているのは、実際に住んでみても便利ですね。水回り工事費を出来るだけ浮かせるよう、東面に水回りを集めた訳ですが、キッチン−洗面所−浴室が一直線になっていることで来年春洗濯機を持って来たときに(電気代の関係で夜10時以降の深夜か朝方になると思いますが)風呂の残り湯を壁一枚隔てた位置にある洗濯機の中に移し、洗濯始まったら南へ平行移動して、煮込み物とか作りながら、洗濯が終わったらそれを風呂場に干すなんてローテが無理なく出来そうです。その間、リビングにいるお客さんとかに気兼ねも要りませんしね。トイレもリビングや客間から玄関前通るだけで行けますし、上の方でも書きましたが誰かが(狭い)洗面所を利用する時の兼ね合いさえ何とかなれば、一階は使いやすい間取りだと思っています。今のところ客間が殺風景ではあるのですが、それはこれからの課題ですね。

 二階も階段を中心にして、廊下と主寝室・書斎(パソコンルーム)でサーキットにはなっているんですけどね。東側の2部屋はまだ開いていることもあって、今一便利を実感出来ないのが正直なところです。階段を上がったらすぐ主寝室に入ってしまいますからね。でもまぁ、自分専用のスペースが合計12.5畳(それもメーターモジュールで)ある訳ですから、十分ですよね。GO TO INDEX
 
 B−2 悔やまれる点

 厳密には真北とはちょっと外れるのですが、真北の玄関に北東の浴室というのは風水ではあんまり良くないんだとか。
今のところ健康面では問題はないのですが、この家にいるとすぐ眠くなるなぁ、という感はあります。よく言えば居心地の良さなのしれませんが、家相方面でバイオリズムに何らかの影響を及ぼしているのかも(?)。ただまぁ、今のこの家の位置づけは平日仕事でクタクタになった体の休息にありますから、条件反射的に体が眠りを要求しているのかもしれません。それもまぁ喜ばしきことではないですが、来年春毎日住めるようになってどうなるか、様子をみてみたいと思っています。
寝ている分には財布も減りませんし・・・(なので、このHP更新も実は毎回眠気との戦いなんです。月1更新が限度なのもそのせいです)。

 メーターモジュールのため、7m×9mの総2階を建てるにあたっては、尺貫法での4間(7.28m)×5間(9.1m)と比較するとそれぞれ部屋割出来るピッチがそれぞれ1つづつ減ります(1×7と0.91×8 まぁその分ゆったりではあるのですが)。
その制限の中で必要な部屋を納める事によって、(尺貫法では可能であっても)室内に取り込むことを断念せざるを得なかったのが電気温水器と外から直接入れる物置なんです。比較的温暖ではあるといってもやっぱりここは東北ですからね。ステンレスのタンクで覆われているとはいっても、氷点下のお外と少なくとも数℃ぐらいはある室内では保温力にも差が出るだろうと考えたのですが、結局は見ての通りで外に置かざるを得ませんでした。昨年、最初の冬は思った程には寒さも厳しくなく、凍結してお湯が出ないなんて大惨事にはならずに済みましたが、今年の冬はどうなるのか、様子を見たいと思っています。
外部収納については、尺貫法でも半間(0.91m)角のちょっとしたスペースではありましたが、外掃き用のほうきとか除雪用のスコップとかをさっと仕舞えればいいな、といった感じでした。で、結局今は一人暮らしの気楽さもあって、玄関靴棚下に押し込んでいる、というのが実状です。まぁ、思いの他庭も広くとれましたので、屋外物置でも設置すれば済むことではあるんですけどね。0.25坪とはいっても、単価換算すれば10数万はするスペースになってしまう訳ですし(笑)

 明るい室内というのは大事だと思います。一定程度は、建築基準法上でも開口部を設けて、採光を取らなくてはなりません。そんな訳で我が家も、可能な限り窓を広く取りました、が・・・。
夏を迎えて、西面の窓はもっと小さくすれば良かった、ということを悟らされました。
LOW−Eペアガラス+樹脂サッシをもってしても、真夏のウルトラ西日光線をカーテン開放で受けた日には、いや室内温の上がること上がること。上で書いたマルチエアコンぐらいではどんなにガンガンかけたところで歯が立ちません。そんな訳で、基本的にカーテン閉めっぱなしということに相成りました。室内気温上昇はそれでかなり抑えられます。でもそうなると、部屋が薄暗くなってしまうのも、また道理です。
冬はいいんです、小春日和の木漏れ日を取り入れられる訳ですからね。・・・そう考えて来ると、西面は縦長の小さめの滑り出し窓を3カ所ぐらいに分散して配置して、カーテンではなくて、断熱目隠しフィルムを追加で貼れば良かったかな、というのが自分なりの差し当たっての結論ですね。大窓一つに比べれば単価的にもその方が安上がりだと思うのですが、どんなものでしょうか?

同様に、南面2ヶ所の掃き出し窓も無くても良かったかもしれません。頑丈な作りであっても、やっぱり標準の滑り出し窓よりは気密性という点では落ちますし、ペアガラスと言っても表面面積が多い分だけやっぱり熱は逃げていきます。真冬で一番寒い部屋はダイニングであるということからもそれは伺えます。まぁ、暖房完備で常時暖かというのも、衛生面で別の問題を生じさせそうですが・・・。半纏着込めば自分的には大丈夫ということもありますし。

スペースがないということもあって、今回は勝手口は設けませんでした。なのでダイニングの掃出窓にはその勝手口の代わりという意味合いもあったんです。でも、高基礎仕様に加えて、2×6材の土台の上に位置している1階の床面は、外の地上面からの高さでいえば、1mとまでは行かなくても7,80pは確実にあります。そうなると、縁台とかでは対応しきれない高さですし、それこそ活用したければウッドデッキも合わせて作らないと難しいのではないでしょうか。まぁ、有ればあったでホームパーティやアフタヌーンティ−や日光浴辺り出来そうではあるのですが、それが自分に似合う日は果たしていつのことになることやら・・・。10年後ぐらいを目処に考えてみたいと思っています。
何と言っても、一人暮らしですと、出勤ついでにゴミ出しなんてことになりますから、ゴミだって玄関から出すことに何の違和感もない、というのが基本線なんですよね。外に向かって閉じる仕様になっているのが輸入住宅、ということもあるので、掃出窓と勝手口が自身にとって本当に必要なのか、ということはプランを練る前に検討してみる事をお勧めします。特に前者は断熱性能だけでみれば不要な訳ですからね。GO TO INDEX

C建築工事に関して
 (時間切れのため、追って掲載します)
このHPを立ち上げたことで、工事に際し結集された「特別選抜チーム」
の皆さんについて、それそれ記録したいと思います。GO TO INDEX

D銀行融資に関して(2000.12.3登録−の予定でしたが時間切れのため工事中・・・) 
 
 ゼロ金利政策が一応解除となったことで、長期金利がベースになる住宅ローン金利(×年間金利固定型のもの)はその上昇と共に貸出金利も上がって行くと言われました。なのに、また「景気の先行き不透明感が強まったため」長期金利もゼロ金利政策解除前の水準に戻り、結果住宅ローンの固定型貸出金利もまた下がりつつあります。
 丁度3年前、私自身が七十七銀行さんで土地の分のローンを借りた際、(家も建って生活の目処がつくまでは)金利を一定にしておこうと考え、当初5年間の固定とした金利は2.7%でした。ちなみに、当時の変動金利(これは短期プライムレート−企業向け最優遇貸出金利のことです−に連動します)は2.375%。このぐらいの差であれば、5年間は金利上昇のリスクを避けられるメリットを考えれば、安いものだと思い納得した上での判断でした。何と言っても、県職員になれたとは言え、まだ社会人2年目の当時24歳だった自分に融資を認めてくれたのが七七さんのみだった訳ですから(ま、予定より3年は早かったこともありますが・・・)、その提供する融資メニューの中で取りうるベストを選んだつもりでした。

 が、結果論から言えば、私の場合は当初3年の固定金利にしておいた方が良かったことになるんです。
 3年前で2.2%と変動金利より安く、で今月がちょうど3年目な訳ですから、今度は2.3%で(また下がるかもしれないけれどあと3年)継続出来ることになり、トータル最初の6年は最も低い金利で返済額もより少なく、返済元金もキッチリ減らせた訳です・・・。これが変動金利であれば、先日のゼロ金利解除時から2.375→2.5%に上がってますので、5年目の月々の返済金額見直しまでの間は月々0.125%分の未払い利息が発生して、元金に加算されてしまいますから、3年固定よりも不利なのは間違いありません(逆に金利が下がれば得するんですけどね)。でも、5年固定2.7%と比べるとどうでしょうか。安心料的発想でみれば5年固定も悪くないとも言えるのですが(さすがに10年固定の当時3.5%は高いと思いましたが)、これは本当に人それぞれだと思います。数年先の景気や金利動向がどうなっているのか、なんて分かれば苦労しないわけですからね。タイムマシンがあれば競馬で大儲け・・・なんて、そんなこと有るわけもないですし(金利の話については、後記します)。

 家の方はオール住宅金融公庫を使いまして、平成10年度(第3回融資が当初10年間の金利が2.0%で最も低かったのですが)第4回融資にて申し込んだため、当初10年間2.2%、後の20年間は4.0%と泣いても笑ってもこれは固定ですから、返済金額も当然固定です。確かに、返済という点では計画化しやすい、というのはありますね。あとは、金利が跳ね上がる10年目までに出来るだけ繰り上げ返済してしまえるよう頑張るしかないです。
 土地のローンを一旦借りた以上、抵当権の関係からも公庫も七七さんを通して借りる他はありません(公庫が一番抵当権者となり、それまでの一番抵当だった銀行が二番抵当に下がるため)。だから年収要件(月々の返済金額−ボーナス払分も含む)が(原則)年収の1/5を超えていさえすれば、問題なく貸してしれました。銀行ローンの返済分入れれば優に年収の1/3強はローンなのですが、もうこうなると一連託生というか、返済能力があるとみるや、貸し込めドンドンなのかもしれません。

 つまり、土地のローンを借りるまでが山場でしたので、時計の針を3年前の9月に戻して、流れを辿ってみたいと思います。

(時間切れのため、追って掲載します)
七十七銀行さんの融資手続きの内容と「ろうきん」さんとの対比になる
と思います(本人は、今では後者で借りるべきだった、と思っていますので)
ちなみに、各金融機関さんへのリンクはこちらをどうぞ
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