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このアルバムには、単色ではなく様々な色彩を持った曲が入っています。楽しい曲、しみじみとした曲、思わず踊りだしたくなるような曲・・・。それで“マイ・フェイバリット・カラーズ”というタイトルをつけました。きっとお気に入りの1曲を見つけ出していただけると思っています。 ジャズというと、とかく難しいイメージが先行しがちですが、このアルバムは、わかりやすく、美しいメロディーの曲を中心に、誰にも楽しめる内容を心掛けて作りました。ジャズファンだけでなく、広く一般音楽ファンに聴いていただきたいと思っています。この作品をとおして、ジャズのもつ楽しさを少しでも感じていただけたら嬉しい限りです。 |
プロデューサー :ドン・シックラー |
ジョー・ヘンダーソンやT.S.モンク等のプロデューサーとして一 連のヒット作を手がけている、定評ある名手。 |
録音エンジニア :ルディー・ヴァン・ゲルダー |
50-60年代のブルーノート、70年代のCTI作品など、重要なジャズ 作品を数多く録音してきた伝説のエンジニア。ジャズのエンジニアとして最高峰の存在。 |
録音日 : |
97年5月下旬、ニュージャージーの ヴァン・ゲルダー・スタジオにて |
曲目 : |
3曲のスタンダードと6曲のオリジナル曲。アレンジは全て守屋による。 |
メンバー : |
オクテット(5管)編成。NYの若手からベテランまで、第一線で 活躍中のプレイヤーで構成されている。 |
●守屋 純子(ピアノ、作曲、編曲) | |
● ロン・マックルーア(ベース) | |
1941年生まれ。ウイントン・ケリー、キース・ジャレット、セロニアス・モンク等、数々の歴史的ミュージシャンをサポートしてきたベテラン。 | |
●トニー・リーダス (ドラムス) | |
1959年生まれ。ウディ・ショウ、アート・ファーマー、ケニー・ギャレット等のグループで活躍する他、リーダー作も3枚リリースしている。 | |
●ライアン・カイザー (トランペット) | |
1973年生まれ。1990年の“セロニアス・モンク・コンペ ティション”に優勝し、ソニーより2枚のリーダー作を発表している。 | |
●クリス・ポッター (アルトサックス、ソプラノサックス、フルート) | |
1971年生まれ。ジム・ホールやポール・モチアンのグループで活動する他、多数のリーダー作がある。 | |
●ウイリー・ウイリアムス(テナー・サックス) | |
1958年生まれ。アート・ブレイキーや、アート・テイラー等と共演。エンヤから3枚のアルバムをリリース。 | |
●スコット・ホワイトフィールド (トロンボーン) | |
1963年生まれ。94年より秋吉敏子オーケスト ラのリード・トロンボーン奏者で、ソロイストとしてもフーチャーされている。 | |
●ハワード・ジョンソン (バリトンサックス、ベースクラリネット) | |
1941年生まれ。ギル・エバンス・オーケストラのチューバ奏者として有名な、低音楽器一般の世界的名手。 | |
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1. | ![]() Dancing Puppet 7'09" (AU File 273k) |
私は、ピアニストとしてのみならず、音楽家としての方向性も含めて、チック・コリアを大変尊敬しているのですが、そのチックに捧げて作った曲です。チックが来日した際、直接お会いする機会があって、この曲も含まれたデモテープを聴いていただいたのですが、後で、“自分は色々な過去のプレイヤーの影響を受けて音楽を作ってきた。今度はあなたのように自分の影響を受けたプレイヤーが育ってきて、自分がジャズの“stream”の一部になれたのが実感できて大変嬉しい”というような内容の丁寧な手紙を戴きました。人形がくるくるとまわりながら踊る様子をイメージしています。 | |
2. | A Foggy Day (G. Gershwin) 4'11" |
ガーシュインは、私の大好きな作曲家のひとりです。数有る彼の名曲の中でも、この曲は、特に好きな曲で、明るく楽しい雰囲気にアレンジしました。 | |
3. | Watercolor 5'59" |
この曲はこのCDの中で唯一の3管編成です。アルトサックスの為に書いた曲で、水彩画の揺れるような質感をイメージしました。 | |
4. | ![]() One For The Art Festival 10'35" (AU File 254k) |
タイトルのとおり、95年の“文化庁芸術祭”に出演の際、依頼を受けて書いた曲です。この曲は、今は亡きドラマー、(95年当時は元気に活動していましたが)トニー・ウイリアムスに捧げて書いた曲です。トニーはドラマーとして素晴しかったばかりでなく、大変ユニークな作曲家だったと思います。 | |
5. | Song For K 5'45" |
“K”は、 96年に生まれた、私の妹の子供、“健人”の頭文字です。彼の健やかな成長を願って作った曲で、この曲だけ少し他と曲調が違うのは、この曲が赤ちゃんの為の曲だからかもしれません。 | |
6. | Cheerful Colors 6'27" |
全くの私見ですが、 一般的に、日本人の音楽家にとって、楽しく陽気な曲を書くのは、しみじみしっとりした曲を書くより難しいことだと思います。“ユーモアがあって、スイングする”曲を目指して書いたつもりです。 | |
7. | ![]() Lullaby 5'07" (AU File 273k) |
私たちが西洋音楽であるジャズを演奏する場合、日本人としてのアイデンティティーの表出は、避けてとおれない問題です。子供の頃聴いた、懐かしい子守歌の雰囲気をイメージして作った曲です。 | |
8. | All The Things You Are (J. Kern) 6'34" |
この曲はジャズのスタンダードとして、とりあげられる機会が最も多い曲のひとつでしょう。コード進行といい、メロディーといい、とても魅力的な要素がたくさん詰まっていて、アレンジのしがいが有る曲だと思います。 | |
9. | ![]() Stardust (H.Carmichael) 5'45" (AU File 273k) |
わたしにとって、ジャズとクラシックの融合というのは、大変興味あるテーマです。スタンダードの中でも特に美しいメロディーを持つこの曲を、ドビュッシー風にアレンジして弾きました。 最後のこの曲のみ、ソロピアノです。 | |
Total duration 57'58" |
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