ジャズ・ライフ97年12月号

オクテットならではの豊かな色彩感が印象深い、さわやかなデビュー作

マイ・フエイバリツト・カラーズ/守屋純子 

 早大時代は、ハイソサエティ・オーケストラで活躍、その後マンハッタン音楽 院で修士課梓を終え、1995年から自己のセプテットやオクテットを中心に精力 的な活躍を行なってきた守屋純子が、ヴァン・ゲルダー・スタジオで待望の初 リーダー作を完成させた。プロデュースは、この種の編成に関しては第一人者 として知られるドン・シックラーが担当。ライアン・カイザー、クリス・ポッタ ーといったNYの第一線で活躍する若手・ヴェテランの精鋭を一堂に集め、こ れまで取り組んできた音楽の集大成と呼ぶにふさわしい理想的な仕上がり。ど の楽曲も、彼女ならではの主張と聴きやすさがほどよくブレンドされ、それぞ れが固有の色彩感を放つ。香取良彦に続く本邦ジャズ界の注目株だ。

(後藤誠)

ジャズ・ライフ97年12月号 P.119<ディスク・レビュー>より

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