Photo Library
4.桜四題‥‥‥

桜1 桜2
桜3 水銀灯に浮かぶ夜桜

「日本の春」と言えば桜。ご多分に洩れず、私もデジタルカメラを買って間もなく訪れたこの季節に、何回か桜を撮影してみました。しかし、そこでわかったのは、『実はデジタルカメラは桜に弱い』という事。理由を私なりに考えてみると、

拡大図
  1. 撮像素子(CCD)の解像度の限界

     桜の花は、色合いの変化が非常に微妙で複雑です。花を一輪だけアップで撮影するならまだ良いでしょうが、普通は木全体を撮影するでしょう。どうしても微妙な色が混ざり、全体がくすんでしまうようです。

  2. 内蔵メモリへの圧縮記録の限界

     特にC-400では内蔵メモリが少ないため、画像はJPEG形式で圧縮されて記憶されるのですが、このために、どうしても細かい部分の情報が落ちてしまいます。特に、単位領域ごとに、正方形状のブロックノイズ(右拡大図参照)が目立ってしまい、画像が荒れるようです。

 デジタルカメラにも色々あって、普及機C-400では、この程度は仕方ないでしょう。それに、テレビでよく行われる桜中継でも、「これは(画像として)綺麗だな」と思うことはあまりありませんから、実はこのあたりが、デジタル画像処理の限界なのかも知れません。

 まあ、カメラに限界があるのなら、後はテクニック(あれば‥‥‥)でカバーするしかありませんね。そういうわけで今春の桜・厳選四題です(テクニックも無い‥‥‥)。画像は荒れているものの、自分では夜桜が一番気に入っています。ひゅうと伸びた水銀灯の緑、ちょっと不思議な雰囲気を出しているように思いませんか。



BACKINDEXNEXT

Original pictures were exposured on March 31, 1997 and April 1, 1997 by Olympus C-400.

This page was updated on Tuesday, May 02, 2000

Copyright©1997-2000 Toshiyuki Kato