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19.Kodak DC4800


DC4800の自画像突然カメラを買い替えた。コダック DC4800 である。別にコニカが壊れたわけではないのだが、以前から画質に若干不満があったのと、ズームはあった方がいいな、というのと、何よりも店頭処分品で安かった、という理由だ。

売れ筋のうちソニー・フジ・オリンパスを避けたのはコンパクトフラッシュが使えないから。キャノン・ニコン・カシオも考えたが、ブロンズカラーの渋いボディと、モノクロも写せる (しかもYフィルター・Rフィルター付までシミュレート!!) という、やや偏屈とも言えるこだわりが、カメラらしいカメラがいいな、と思う気持ちに共鳴した。それにしてもコダックというメーカー、フィルムでは名門中の名門だが、カメラは日本市場であまり人気がない。

しかし、最近流行の 300万画素だ。画素数が多ければ画質が良いという誤った認識は、最近かなり訂正されて来たようだが、CCD の対角 1/1.8 インチ (13.8mm) 〜 1/3 インチ (8.5mm) 等という狭小サイズのまま、画素数だけが増えるから、1画素あたりの出力が減ってノイズが多い。フィルムなら 35mm より 4x5判や 6x7判の方が高画質なように、CCD も大きければ画質が向上する。絞り開放で背景をぼかすという、銀塩カメラなら当然のテクニックも、CCD のサイズを大きくしなければ不可能である。だがコストの都合もあり、CCD メーカー (実質的に、世界で 2社しかないらしい) は、なかなか大判を作ろうとしないらしい。おまけにDC4800 の CCD は 300万画素の第1世代 (現在は 334万画素が多い) らしく、ノイズの点ではかなり厳しい。

とは言うものの、一旦買ったら徹底的に使い倒すのが私の信条。まずはモードごとの画質の差をチェックしてみよう。つまりこのページは他人に見せびらかすより、私自身のためのページである。画質メニューは「無圧縮」「最高画質」「高画質」「標準画質 (2.2M)」「標準画質 (1.6M)」「標準画質 (0.8M)」の6通りである。無圧縮はTIFF (1枚あたり約10MB)、最高画質と高画質はJPEGで圧縮率だけが異なる。3種類の標準画質は、CCDの出力を水平・垂直とも5/6、5/7、1/2の比率で変換処理しているようだ。圧縮率の関係で、高画質より標準画質 (2.2M) の方がファイルサイズが大きい、というのはわかりにくい。

全体 (Paint Shop Pro 7 で縮小) 原寸大 (一部)
最高画質
最高画質、2160x1440、約1MB
最高画質
416x208、平坦部にノイズ (ざらざら感) が若干見られる。
高画質
高画質、2160x1440、約500KB
高画質
416x208、圧縮のため、木の葉の陰影が最高画質より劣る。
標準画質 (2.2M)
標準画質 (2.2MB)、1800x1200、約750KB
標準画質 (2.2M)
350x175、精細感は減るが、バランスとしては実用的か。
標準画質 (1.6M)
標準画質 (1.6M)、1536x1024、約550KB
標準画質 (1.6M)
300x150、さすがに寝ぼけた感じになるが、そう悪くない。
標準画質 (0.8M)
標準画質 (0.8M)、1080x720、約350KB
標準画質 (0.8M)
210x105、斜め線に波打ちが出ているのは、処理ロジックの問題?

コンパクトフラッシュを直接写真店に持ち込むような使い方なら、標準画質 (2.2M) が一番良さそうだが、とにかく撮って、後でトリミングして完成する、という使い方なら、画素数に余裕のある最高画質だろう。上で見るように、全体を 300x200 まで縮小するなら、どれでも似たようなものだろう。


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Original pictures were exposured on April 30, 2001 by KODAK DC4800.

This page was updated on Monday, April 30, 2001

Copyright©1999-2000 Toshiyuki Kato