∀ガンダム（ターンＡガンダム）

題名・内容

　

ＴＶ全題名・内容一覧

第４７話～第５０話（その５）

∀（ターンＡ）ガンダムの題名及び内容概略一覧です。
（その４へ）

話数	題名	内容概略
第４７話	ギンガナム襲来	ルジャーナ領、ここはギンガナム軍の空襲を受け既に壊滅状態に陥っていた。その巻き添えを食うキース達。北アメリア大陸で縦横無尽に暴れ回るマヒロー部隊に対し、為す術のない機械化部隊。ヴォルジャーノ公は公邸より避難し、行方不明となる。各国の首都も次々と制圧されていく。ホエールズは南極より地球へ降下した。それはギンガナム軍の探知から逃れて北アメリア大陸へ入る為である。リリは北アメリア大陸各国を「ディアナ」の名を持って連合し、対ギンガナムというよりグエンへの防御策を構築する考えを進めていた。キースの所にはグエンが来訪していた。グエンの目的はキースの工場で働くホレス達ムーンレイスの技術者の協力を仰ぐのが目的である。グエンの言動に全く賛同する意思はなく、それどころか不審感を露わにするホレスとキース。しかしグエンの考えは全く変わるそぶりがない。立ち替わってミリシャ軍が今度はやって来る。来たのはジョゼフやマリガン達であり、目的は同じようにムーンレイスの技術者である。そこに突如現れたホエールズ。そしてそこから出て来たのはディアナ達であった。ディアナが自分の名を覚えてくれていたことに感動したのかどうかはともかく、一時的にキースの事務所はディアナ達が使用することとなる。ホレス達技術者はひとまずグエンに投降し、グエンの腹を探る事をディアナに伝える。リリはロランも一緒に投降し∀を盗んでくる事を提案するが、真っ先に反対するソシエ。そこにウィルゲムが出現。グエンはマイクでリリの父親が行方不明であり、リリのやろうとしていることは無駄であると話すが、それには全く耳を貸すつもりのないリリ。グエンの「敵対する素振りがある」という言葉に、「その猛々しいウィルゲム姿を見せれば、人々の心はささくれ始める」と返答するディアナ。そしてロランは「そのウィルゲムはウィル=ゲイムさんのものであり、ディアナ様に返すべきだ」と訴える。そこにマリガンとジョゼフが攻撃を仕掛けてしまう、その攻撃を合図にするかの様にマヒロー部隊が勝手に攻撃を開始。そしてグエンの制止を聞かず、メリーベルも∀で出撃してしまう。ホエールズはアンチ=ビームフィールドを展開させ攻撃の意思を見せないにも係わらず、勝手に攻撃してくるギンガナム隊。そして∀のビーム=ライフルでキースの工場は全焼。グエンはメリーベルをどうにか制止し、撤退する。グエンはギンガナムと手を組んでいると軍政となってしまう可能性があるのを危惧するが、組まないとディアナ=カウンターに対抗できない事もわかっており、悩みは尽きない様子。キースの工場が全焼してしまった事を詫びるディアナ。キースも戦う事を言い出すが、「パンを作り続けて欲しい」という周りの願いに、「そういう戦い方もあるのか」と納得し、パンの製造を続ける事を約束する。ハリーはロランに「∀奪取作戦」を提案する。ロランも「コア=ファイター」しかない事実を寂しく思っており、やはり∀を取り戻したいという気持ちは同じであった。
第４８話	ディアナ帰還	∀の「月光蝶」としての機能を試すメリーベル。出力は抑えているものの地上は嵐に見舞われ、建物は崩壊していく。それは正に「黒歴史」の再現である。その度が過ぎた行為に対して、釘を刺しにギンガナムの元に現れるグエン。グエンは北アメリア大陸の各諸国と連合し統一国家の建設を目指そうという腹であったが、統一国家の誘いに対する返事は「徹底抗戦」ばかり。その返事の原因がギンガナム隊の出過ぎた行為である。グエンは「ディアナ=カウンター」を叩けば、そこと交戦している領主を味方にする事が可能であるという考えをギンガナムに持ちかける。そもそもノックスだけの補給では既に限界に達していたのである。最初は「共倒れ」と渋っていたギンガナムも結局その話に乗る。だがその一方でグエンは「量産化」を口実に、信頼できないギンガナムから∀を自分の手に取り戻すのである。ディアナの元にはコレンがやって来た。コレンは∀の「月光蝶」の姿を見て、それを何とかしたいが故に戦列に加わろうとしたのである。戦列への参加を認めるディアナ。そんなときジョゼフはグエンと直談判する為、勝手に出発してしまう。ロラン、フラン、ソシエはジョゼフを止めようとしたが、ジョゼフの考えを信じて一緒にウィルゲムに向かう。ブリッジに通される４人。ジョゼフはグエンに何故「ギンガナムを連れてきたのか」を問う。グエンは「地球帰還作戦により闘争本能に火がついたムーンレイスは、きっと地球にも戦火を広げて来るであろう。その前に彼らを取り込み、文化もろもろを手に入れるためにギンガナムを利用している。」と反論する。そして逆に「ギンガナム達さえ連れてこなければ地球で天下をとれたのに」と悔しがるジョゼフに対し、「君もギンガナムの様になれば良い」と誘いの言葉をかける。。だが突如ブリッジに煙が立ちこめる。ブルーノとヤコッブが仕掛けた罠であり、またジョゼフも発煙筒を爆発させる。その混乱に乗じて脱出するロラン達だが、ジョゼフは ∀をまんまと盗み出す。ソレイユにはスエッソン率いるマヒロー部隊が攻撃を開始していた。ノックスよりゆっくり離陸し、移動するソレイユ。スモーで迎撃体制に入るポゥ。夜明けと共に艦隊戦を開始する両軍。その報はホエールズにも届いていた。ディアナは出撃してソレイユを助け、ギンガナム隊を挟撃する考えを示した。艦隊戦の間に割って入ってくるホエールズ。ギンガナム軍は長居は無用と後退を開始した。ディアナはコレンの操る飛行機でソレイユに着艦。ディアナはミラン・フィルにギンガナム隊の駆逐を命じ、ホエールズと共に合流するのである。
第４９話	月光蝶	ギンガナム隊に対しディアナ=カウンター及びホエールズの連合軍は苦戦を強いられていた。特にモビルスーツ戦においてその傾向は顕著であった。ロランが∀に乗っていない事にディアナ=カウンターでは不満を抱いている様である。だが∀で戦っている当のジョゼフはロランに返すつもりは全くなし。ジョゼフの子供を宿しているフランをロランに預け、ルジャーナ=ミリシャとの共同戦線に向け出発してしまう。一方ウィルゲムは∀の量産を行う為にノックス北側の工業地帯を目指していた。ギンガナムは∀が奪われた事に対する不満をグエンにぶつけているが、「∀が量産できる」とまるで取り合わない。そのギンガナムに対しては、ミラン執政官は降伏勧告を何度も行っているが聞く耳持たず。戦火は北上しつつもコレン軍曹が指揮するモビルスーツ戦、そしてルジャーナ=ミリシャのギャロップ部隊による攻撃はギンガナム隊を序々に追いつめていく。その状況に業を煮やし、ギンガナム自身がターンＸで出撃する。それを待ちかまえていたかの様に襲いかかるジョゼフの∀。邪魔をするかの様なスエッソンのマヒローをギンガナムはためらいもなく破壊し、∀を捕らえ、ジョゼフの生体反応の分析を開始する。そもそも ∀の存在自体を疎ましく思っているギンガナムは、黒歴史の再現はターンＸのみで十分と考えており、∀を即座に破壊しようとした。ヤコッブ達のフラットが助けに入り、失速して落ちていく∀。∀の破壊をしそこなったギンガナムの怒りは、∀の量産を目論むグエン達に向ける。ターンＸの攻撃でブリッジが破壊されるウィルゲム。ハリーやポゥのスモーの連携でターンＸの動きを一時封じたかに見えたが、月光蝶を発動させたターンＸには為す術もない。ハリーやポゥが時間を稼いでいる間に∀のコクピット換装作業を行うロラン。ターンＸにハリーとポゥのスモーが撃墜されたその時、ロランの手により出撃する∀。月食が始まったその瞬間から∀とターンＸの壮絶な戦いが始まる。
第５０話	黄金の秋	∀とターンＸの戦いの場はロスト=マウンテンへと移っていた。ディアナはソレイユをロスト= マウンテンへ向ける様指示するが、フィルやミランは反対をする。ハリーの「ギンガナム軍制圧に専念して欲しい」の命令を聞くべきだと説得され、歯がゆい思いのディアナ。コレンはソシエとメシェーのカプルを自分のカプルに連結させ、単身でロスト=マウンテンに向かう。その後を追うかのようにブルーノとヤコッブのフラット、そしてフランのフラットも動き始める。ギンガナムに致命的な傷を負わされたウィルゲム。何とか機械人形の工場に向かわせようとするグエンであるが、ついにミハエルはグエンを見限る決心をする。ミハエルは艦内放送で「自分と行動を共にする者はこの船を降りよう」と呼びかける。ミハエルの裏切りに激怒するグエン。しかしグエンの思いもむなしく既に航行できるだけの力が残っていないウィルゲムは不時着をする。核爆発で大きなクレーターが出来ているロスト=マウンテン。そこではギンガナムとロランの戦いが始まっていた。その戦いの最中で双方の機体が干渉し合ったのか、月光蝶を発動し始める。それが原因か動きが極端に鈍くなる∀とターンＸ。この状態を打開せんが為ギンガナムはメリーベルに助けを求めるが、そのメリーベルの乗るバンデッドはコレンが乗るカプルの攻撃により墜落させられてしまう。その勢いを持って、∀とターンＸに攻撃をしかけるコレン。しかし月光蝶の光がカプルの機体を貫き、爆発してしまう。ガンガムを仕留められず悔やみながら爆発に巻き込まれるコレン。 ∀とターンＸの月光蝶の発動はまさにアメリア大陸を包もうとしていた。ディアナはソレイユ単機を先行させる。自らの機体を月光蝶の盾にし、更にターンシリーズの破壊をしようという考えだ。コレンに置いてきぼりを食ったソシエとメシェーがホエールズに着いたとき、怪我を負ったジョゼフを看病するフランの姿があった。ソシエはホエールズのブリッジにいるキエルに、ロスト=マウンテンへ向かう様に懇願する。リリは墜落したウィルゲムの所にいた。グエンをたしなめるリリ。しかしグエンは未だ諦めている訳ではない。そんなところへメリーベルのバンデッドが墜落してくる。失意のグエンとメリーベルを収容するグエンの飛行船。ギンガナムの理屈とロランの理屈が交錯しながら、２体の戦闘は続いていた。そして撒き散らされる月光蝶の光。その光の拡散を止める為にソレイユはバリアを最大出力で展開させ、最前線にいた。そのソレイユが墜落した時、２体のターンシリーズはお互いのビームサーベルに体を貫かれ、稼働不能になった。ロランとギンガナムはコクピットから降り、剣での戦いとなる。そのとき２体のターンシリーズから放出される光。その光はギンガナムを捕らえ、取り込んでいく。ロランはその場から駆け出す。そのロランを回収するソシエのフラット。２体のターンシリーズを包み込む様な光は繭の様に見えた。そしてターンシリーズはその動きを止める。平和の戻ったアメリア。ロランはソシエの愛を受け入れる事なく、キエルと結婚し、のんびりと暮らしていく事を選んだ。ディアナは月に戻り、月の統治を再び行う事となる。北アメリア大陸は皮肉にもグエンが望んでいた月の技術を手に入れていた。月の文化との融合である。フランもキースもそして他の人々にも新しい生活が始まっていた。そして事を果たせなかったグエンはメリーベルと大海を漂っていた。ソシエはロランの事を忘れる為にロランの持っていた金魚のおもちゃを川に捨て、そしてかつてロランがやっていたのと同じように月に向かって吠えていた。森の奥でひっそりと暮らすロランとキエル。ただキエルとディアナは再び入れ替わり、ロランと住んでいるのが実はディアナだというのはロランと当人達だけの永遠の秘密なのであろう。。。

2000. 4.15 Update