本屋なんかで、新たに本を手に取る時の決め手には“著者”の他に“タイトル”“装丁”“あらすじ”辺りが上げられると思う。私の場合、それに“キーワード”が加えられます。
 自分の気に入ったジャンル(キーワード)が取り上げられていると、 それだけで手にとってしまう、という訳。

 ここでは、そんないくつかのキーワードを元に、思いっきり趣味に偏った本棚を作ってみました。


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 トップページの“pick up!”で、これまでに取り上げてきたタイトルを集めてみました。集めてってほど、まだ数があるわけじゃないけど。
 要は、ジャンルに関係なくオススメしたい本な訳です。




*タイトル横の“★”はオススメ、“☆”はオススメする程じゃないけど気に入っている作品です。
 これまでのpick up!

「これは王国のかぎ」  4/23up!
荻原 規子(中央公論新社 C・NOVELSファンタジア)


 落ち込んだり嫌なことがあった時、憧れのおとぎ話を胸に、自分も登場人物の一人として活躍することを夢見る。そういった光景って、決して珍しくはないよね。かくいう私も例外でなく、また、この物語の主人公も例外ではなかった。しかも彼女は、その夢を実現してしまうのだ。
 「15歳の誕生日。失恋で泣き疲れ眠ったヒロミは、目覚めるとアラビアンナイトの世界にいた。目の前にはターバンをした青年。不思議な力を持つ魔神族となったヒロミは彼と都に向かい、王家の争いに巻き込まれて……。月の砂漠、王宮の陰謀と破天荒に展開する冒険物語」
 これを読んだ後には、また頑張ってみよう、という気持ちになれるから不思議。おとぎ話が、そしてこの現実世界が素敵に見えるようになる一冊。また、これを読み終えた後、すぐに同じ著者の作品「西の善き魔女」に手を出したことはいうまでもない。
(1999/9/26読了)

*「西の善き魔女」は、この作品以上に素晴らしかったです。ただ、「西の〜」の方が巻数もボリュームもあるので、とりあえず著者の魅力を知りたい、という人には、こちらをオススメ。(2002/4/23)


「七回死んだ男」  8/23up!
西澤 保彦(講談社ノベルス)


 主人公は“時間の反復落とし穴”なる特異な体質を持った青年。
 彼は24時間単位を軸に9回、同じ1日を繰り返えす。それは彼にとってのことで、彼以外の人達はそれに気づくことなく同じセリフを、行動を、思考を繰り返すのだ。“決定日”となる最後の1日まで、8回の“落とし穴”は、何をやってもリセットされてしまう為、どんな冒険でも試すことができるのが、最大の特徴。
 さて、事件は正月、親戚一同の集まる祖父の家で起こる。この日、たまたま“落とし穴”に陥った主人公は、反復1回目に起こらなかった祖父殺人事件に遭遇する。1回目に起こらなかったということは、自分の行動が事件を引き起こすキッカケになったということ。祖父の命を救おうとするのだが、さて“決定日”には、一体……?
(1997/3読了)

*初めて読んだ著者の「人格転移の殺人」で吃驚仰天して、早速、手を出した2冊目。タックシリーズももちろんいいけど、やっぱり西澤保彦は奇想天外なとこがいいなぁ。(2001/08/23)


「カラフル」
森 絵都(理論社)

 いいかげんな天使、プラプラ(と、彼はそう名乗った)が、一度死んだはずのぼくに言った。  「おめでとうございます、抽選にあたりました!」  ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくは、さしてめでたくもない下界生活にまい戻り……。
(1999/1/5読了)

*そういえば映画化の話ってどうなったんだろう。公開どころか、もうとっくに終わってるのかな?(2001/07/30)


「ハリー・ポッターと賢者の石」
J・K・ローリング/松岡 佑子:訳(静山社)

 緑の眼に黒い髪、そして額に稲妻型の傷を持つハリーはごく普通の少年……だったが、11歳の誕生日を境にその世界が一変する。意地悪な伯母夫妻に虐げられる毎日を送っていた彼の元に、なんと、魔法の名門ホグワーツなる学校から入学案内が届いたのだ。
(1999年読了)

*私がこの本を知ったのは、全米の子供たちがはまりまくり……といった内容のCNNか何かでしたが、日本でもあっという間に広がっちゃいましたね。続刊も出てますが、大きくて重いので持ち歩けない、という理由から、なかなか読み進められないでいます。(2001/07/27)



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