1997.6.12放送分「勝手にシチュエ−ション劇場」台本原文納豆ライタ−としての地位が確立されてしまいそうになった時、ドンちゃんと
ナナちゃんから「次は社会派のシナリオがいい。」と言われて書いた物です。
私のやっている仕事をテ−マに書いてみましたが、本番はとんでもない事に・・。
かなりがっくし(笑)出演者 剛くん:池澤春菜 お父さん:菊池志穂
お母さん:ドンマッコウ
シチュエーション劇場TOP 実際に放送された物を見てみる(笑)
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僕の名前は剛(ごう)、今小学2年生。
どこかのミニ4駆の大好きな人とよく名前や声が似ているって
言われるけど、別人だからそこん所よろしくね(笑)
今日はね、僕のお父さんの話をしたいと思います。僕のお父さんは、建設会社で働いていんるんだけど、今は長野
で高速道路を作ってるんだ。 普段は単身赴任っていうのかな?
お母さんや僕とは離れて長野で暮らしているんだけど、今日は
1ヶ月ぶりに帰ってくるから、どんなお仕事をやっているのか
聞いてみんなにも教えて上げるね。
効果音(ドタドタドタ)足音の大きい奴
お母さん「剛、お父さん帰ってきたわよ〜。」
剛 「うん、今行くよ〜。」
お父さん「お母さん、ただいま。剛は?」
お母さん「お帰りなさい、あなた。剛は今降りてくるけど
また長野で女遊びなんかしなかったでしょうねぇ。」お父さん「な、何言ってるんだよ。僕は君一筋に決まっている
だろ? 剛が聞いたら勘違いするじゃないか。」お母さん「ふん、どうなんでしょうね。まあその事は後でゆっ
くりと聞きますから。」「あら、剛が降りてきたわ。」お父さん「おう、剛ただいま。元気だったかい?」
剛 「お母さん、このおじさん誰?」
お父さん「ガクッ、な、何言ってるんだよ。お父さんじゃないか。」
剛 「うそうそ、お帰りお父さん。おみやげは?」
「前のかいこのさなぎの煮物なんてイヤだよ〜。」お父さん「あれは実はお父さんもいやだったんだ(笑)だから、
今日は、剛がほしがっていたこれを買ってきたよ。」剛 「うわぁ!やったぁ。この(ミニ四駆の名前)は欲しかった
んだ、それも長野オリンピックのロゴ入りじゃん。
お父さん大好き!」お母さん「ほらほら、そんなこと言ってないでお風呂に入って
来なさい。」剛 「はぁい。」
場面はお風呂場に
お父さん「剛、よ〜く湯船につかるんだぞ。」
剛 「うん。」
「そういえば、お父さんのお仕事ってどんなことをするの?」お父さん「そうだな、剛にはちゃんと教えて上げたことなかったな。」
「お父さんの今いる現場は、長野オリンピックに向けて各地
からの輸送がスムーズに行くように高速道路を作ってるんだ」
「もうすぐ出来上がるんだけど、だいたい2年くらいかかる
かな?」剛 「へぇ、そうなんだ。だからなかなか帰ってこれないんだね」
お父さん「お金もねたくさんかかるんだよ。お父さんのやっている所は
全体の工事の何分の一でしかないんだけど、それでも60億
円くらいかかるんだ。」剛 「60億円かぁ、何だかピンとこないなぁ。」
お父さん「そうだね、これもみんなが払っている税金で作っているから
非常に大事な仕事なんだよ。」
剛 「でも、たまにしか帰ってこれないし、危険できつい仕事なの
にどうしてお父さんはこの仕事を選んだの?」お父さん「う〜ん、確かに仕事はつらいことも多いけど、下水道を作っ
たりダムを作ったりしてみんなの生活の支えになる物を作っ
ている事に、非常に誇りを持っているよ。
それにね、作った後も何十年も形として残るし、お父さんの
作った物が地図に残るなんてすごい事だと思わないかい?」剛 「何だかお父さんがかっこよく見えるよ。よ〜し、学校に
行って自慢しよっと。僕のお父さんは地図に残る仕事をやっ
てるんだって。」お父さん「ははは、お父さんを見直したかい?」
「さ、お母さんが晩御飯の用意をして待ってるから、そろそろ
上がろうか。」剛 「は〜い。」
お母さん「ほらほら。ちゃんと拭きなさい。」
「ごはんできてるから、食堂にいらっしゃい。」
剛のナレーション
今日はお父さんのお仕事のことを聞けて良かったです。
今までは、スケベで変なお父さんだと思っていたけど
世の中のためになるお仕事をやっているんだと聞いたら
何だかお父さんが格好良く見えてきました。
これからも元気でお仕事頑張ってね!