積ん読書庫


ハラペーニョ

唐沢なをき・著
株式会社アスキー・刊
1996年11月22日初版発行
定価590円
ISBN4-7561-1252-8
「JALAPEOとはスペイン語で”腹芸”を意味する言葉です」で始まる表題作「ハラペーニョ」は、第4号でつぶれてしまったものの大手パソコン通信PC−VANのSIG・SFデータボックスで一部の人間から絶大な評価を得ていた漫画雑誌『まんがジャパンダ』(辰巳出版)第1号に掲載された作品である。

この雑誌には他に「新撰組拷問会議」とか「太陽にどうしよう」とか名前を忘れたけど鶴田謙二のオールカラー漫画とか、とにかくすごく面白い作品が目白押しだった(現物は持っているのだが、発掘の手間を惜しんでいる)。まったく惜しい雑誌を亡くしたものである。合掌。

ということで、この単行本には、パソコン雑誌のCD−ROM企画の駄洒落漫画とか、編集方針が変わって連載の終わった漫画とか、雑誌の増刊号とか、作者が気が乗らないまま描いていた漫画とか、諸処の事情で単行本にまとまらなかった作品を古いの新しいの取り混ぜて集めてある。

感想としては、あとがき代わりの作品解説で某編集氏がおっしゃってるとおり「別にみんな同じだよあんたのマンガは」ですべて語られている。はっきり言って唐沢なをきの漫画はどれも同じでとても面白い。

だいたい、唐沢なをきの単行本は内容を確認せずに名前買いの私がこんな文章を書く必要なんかどこにもない。面白いから皆さん読んで下さい。おしまい。

(次からは唐沢漫画は書籍名の紹介だけですませることにしよう)
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