とぜんそう1999年4月分

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99/04/01

asahi.com の4月1日付「今日の朝刊」に、大臣ビッグバンとして閣僚に外国人枠を設けることを首相が決意したという記事が掲載されていました。候補としてサッチャー元首相やらゴルバチョフ元大統領の名前があがっています。そして、記事の最後には「きょうは4月1日」。

で、しばらく読み進んでいくと次のような断り書き。

■きょう(4月1日)エープリルフール
 このページの中に、架空の記事が一つあります。どれでしょう。探してみてください。答えは明日のこの欄をご覧ください。広告ではありません、念のため。


欧米の新聞がやっているからといって外国の習慣をそのまま日本の新聞がまねするのもなにやら情けない気がするけど、おそらくはこういう断り書きをつけておかないと本気で抗議してくる情けない人もいるんでしょうね。

以前ロシアの方の新聞に宇宙人が捕獲された記事が掲載されたのを日本の新聞がそのまま報じたところ、あとからエイプリル・フールの冗談記事だと判明して赤恥をかいたことがありました。所詮風俗も習慣も違うのだから4月1日の外国紙の記事には特段注意する必要もないとは思いますが、裏付けもとらずに横流ししたあたりが以下略。

ただ、エイプリル・フールが本格的に日本に根づかないということと日本人はユーモア感覚を持ち合わせていない、というのはまた違う問題ではなかろうかと。件の朝日新聞にしても、「かたえくぼ」やら日曜版の「いわせてもらお」なんかはけっこう楽しめます。

また、これは新聞で読んだのですが、敗色濃厚の第二次世界大戦末期のこと。

南方のある島の日本軍の基地にアメリカ軍が乗り込んでみると、基地はすでにもぬけのから。で、建物の入り口に何やら貼り紙がしてあって、たまたま従軍していたドナルド=キーンが読んでみたところ日本語で「コレラ隔離病棟」と書いてあることが判明、全員大あわてで逃げだしたそうな。

のちに、撤退する日本兵がせめてもの抵抗とばかりに悪戯心を発揮したのだとわかったそうですが、エイプリル・フールなどという習慣ももたず、戦争という極限状態にあってなおこういうことができるのだから日本人も捨てたもんじゃありません。

【追記】
掲示板のほうに、南方ではなくてキスカの話ではなかったかというご指摘をいただきました。<「寒いところだったので騙されるかなぁ?とおもったけど…」と書いた人のコメントが載っていたとおもいます。>だそうです。ありがとうございました。


朝日といえば先日の名前の読みの件、ひょっとして電子テキスト入力する際に使用した原稿の、ちょうど名前の部分が途中で次の行になってしまっていたのかも。


【推測】
        あかいしざわとし
………………赤 石 沢 寿
ひこ
彦………………………


そういえば、IE5で付くとかいってた振り仮名機能はどうやれば使えるのでしょう。

99/04/04

asahi.com のエイプリル・フール記事にはこの前紹介したように「このページの中に、架空の記事が一つあります。」と断り書きがあったし、朝日新聞の紙面では件の記事のすぐ左側に「エイプリルフールでした」と大きな文字。それでも「ほかの記事まで信用できなくなる」と文句をつける人がいるようです。

眉に唾つけずに新聞を読む人がいること自体あれですが、あの笑えない冗談記事で大笑いした人もいるようで、できればどのぐらいの数の反応があったか、好意的・批判的意見はどのくらいだったか、あの記事を本当のニュースとして流したメディアはどの国のどの社だったのか、などのデータ公開をお願いしたいものです。情報公開をあれだけいってるんだから、国民の知る権利とやらに応えてちょうだいませ。


メモがわりにここに書いときましょ。とあるテレビ番組から。

狐狸妖怪のたぐいは人の眉毛の数を数えおわったときに人を化かせるようになるといわれているので、数えることができないようにするために眉毛を唾で濡らす。


今放映されている日清のインスタント焼きそば「UFO」の CM で、宇宙を航行中に狂暴なエイリアンの UFO を発見したロケットの船長(?)が「気づかれないように音を立てるな」の指示。が、焼きそば「UFO」を食べようとお湯を沸かしていた笛吹きケトルの音で発見され、攻撃を受けてしまう……。

潜水艦でもあるまいに、宇宙を飛んでいるロケットの中でどんな大騒ぎをしたところで向こうに伝わるはずもなし、電灯に黒い布でもかぶせたほうが効果があるんではなかろーか。え、灯火管制って知りません?

99/04/08

今日は灌仏会。お釈迦様の誕生を祝うために各家庭では菩提樹に飾りつけをし、ナンとチキンカレーと甘茶を食卓に並べてかっぽれを踊り、深夜には子供たちへの贈り物を袋につめた大黒様が白兎と鰐のひく橇で家家を訪問します。

スクラップという意味の「オシャカ」も今日にちなんだ言葉だそうで(焼き入れに失敗→火が強かった→「し」がつようかった→四月八日った→お釈迦様)。


ある人からの情報で井上ひさしの『吉里吉里人』(新潮文庫、上中下巻)を読んでおりましたが(お名前を出してしまってよかったんでしたっけ? 確認を忘れてた)、下巻の4分の1ほどでようやく問題の箇所らしき部分を発見。なるほど、確かにカレーの食べ方で死人がでてしまってますね。どうもありがとうございました。

この場合は、カレーを御飯と完全に混ぜあわせてから食べるか、カレーと御飯の量をいろいろ変化させながら食べるかという話でしたが、完全に混ぜ合わせるぐらいならはなからドライカレー、あるいはカレーピラフ、もしくはカレー炒飯にしたほうが。

ところで、この部分を読んだその夜にたまたま更新されたマッカー撲滅宣言の1999年4月6日分「マッカー誤謬の食卓」にこんな話が紹介されてました。

 知人の父親がおりまして、この人というのが、とにかく「ご飯がなければダメ」という人でして、んで、やったのが、「チャーハンとご飯」。いや、嘘じゃなくて、ホントの話。焼飯をおかずにしてご飯を食べていたのだそうです。
 ここまでは、なんとか我慢して、信じることができるのだけれども(そ、そっかなあ……)、次は、ちょっと超絶。
 そのお父さんは、「カレーライスとご飯」というのも、やるそうなのです。いや、マジで。「カレーライス」をおかずにして、お茶碗のご飯を食べるんですと。


なんとも壮絶な食事ではありますがここいらあたりまでは趣味嗜好の世界でして、話をカレーから切り離すとさらに先があったりします。

いくたまきの『貧民通信』という四コマ漫画集で、主人公の柊あろえがバイト先に弁当を持っていく話があります。ひとつめの包みを開けると炒め御飯。おそらくは具も何も入っていないただ銀舎利を油で炒めただけのものです。そして、残る一つの包みを開けてみると中にはおにぎり。で、「炒め御飯とおにぎりではどちらがおかずでしょう」。

一応漫画ではあるものの、作者の実体験を踏まえているのでは、と考えてます。

ところが世の中上には上、じゃなくて下には下があるもので、この漫画を読んだ友人が彼の妹さんの友達のこととして教えてくれた話。ある日友人の妹さんがその友達を訪ねてみるとちょうど食事中で、茶碗に盛った御飯のおかずがおにぎり

金がなくて買い物ができず、買い置きの米だけでなんとかしようとしたもののおにぎりだけでは寂しいからということのようだけど、よけい侘しさが増すような。

「ちびろく」ふた袋だけで一週間もたせようとした経験を持つ私もこれには脱帽でした。
続き

99/04/15

深夜、ようやく仕事を終えて同僚とファミリーレストランで飯を食いながら出張の打ち合わせ。背後の席の学生らしき男数人の話を聞くともなく聞いていると……

紀伊半島ってどこだっけ?」
「あの、颱風が真っ先に来るところでしょ」
「そう」
関東だよね」
「あ、そっちのほうか」


少なくとも愛知県あたりでしてほしい話ではありませんでした。


先日のおかずの話ですが、YOKOさんから新たな情報。御飯をふたつに分けて、片方を御飯に、もう一方をおかずに、という話をどこかで聞いたことがあるそうです。出典不明のため、実話か創作かはわかりません。
続き

てな話をチャットでしているとき、とある罐コーヒー、と書くとなんだか一斗罐みたいなイメージになっちゃうから(根拠なし)、とあるカン入りコーヒーのテレビ CM でこんなのが流れていました。

「お、愛妻弁当か?」
「見ないでくださいよ」
「御飯が主食でパンがおかず……英語でいうとライス&ブレッドか」
「邪道だ、そんなのは邪道だ」
(ここでカン入りコーヒーを飲んで)
「王道だ」


この場合の「王道」が「古代の王者が履行した仁徳を本とする政道」(CD-ROM版広辞苑第五版より)か「学問に王道なし」に出てくる「王道」なのかも気になるところですが、いずれにせよここまで主食と副食というか御飯とおかずにこだわる民族も珍しいかも。


残念ながらパソコン用語がわかりやすい日本語になることはまずないでしょね。コンピュータ技術者って日本語センスなさそうだし(偏見)。

OS とアプリケーションソフトが「基本ソフト」「応用ソフト」ってのもなんだか冗談みたいな。いえ、間違っちゃいないんですけどね。でもどんぴしゃじゃない。ま、面倒なことを考えるより概念と英語の結びつきに慣れちゃったほうがてっとり早いのは確かなようで。

99/04/18

先日の、御飯をふたつに分けて片方をおかずにする話、どうやらすのものさんYOKOさんに教えたもののようです。

ついさっき不慮の事故(単なる寝ぼけ頭)で Outlook と間違えて Outlook Express を削除してしまったため、すのものさんからのその情報のメールが読めなくなってしまいましたが、大学に入ったときに新入生歓迎会でおかずが足りなくなったので、御飯を半分に分けて片方をおかずにしたら、と先輩に言ったということのようです。実行に移したかどうかは定かではありません。

情報ありがとうございました。


週刊少年ジャンプの目次を読んでいたら、「ヒカルの碁」というタイトルが「ホタルの墓」に見えてしまいました。疲れているのかもしれません。


イカ菓子で食中毒が起こっている件の記事を新聞社のサイトで眺めていたら、タイトルの「イカ」が「働」という字に見えてしまいました。疲れているせいばかりではないかもしれません。


4月14日付朝日新聞朝刊社会面にこんなタイトルが。

ずっしり、新種ブラックホール
大きさは月並みですが
質量、太陽の100−1万倍


「100−1万倍」ってのもわかりにくいけど、たぶん100倍から1万倍のつもりなんでしょうね。

で、「大きさは月並み」ということなので、月並みな大きさではあるもののずっしりと重い新種という意味かと思ったら、本文に「月並み大きさ」とか書いてある。続きを読んでみると、これまでは太陽の百万倍から十億倍の質量を持つ巨大ブラックホールと、太陽質量の数倍程度のものしか知られていなかった、とありました。

CD-ROM版世界大百科事典によると、発見されている太陽質量の6倍程度のブラックホールとされる天体の大きさはせいぜい300km、それに対して月の半径は1738km。どうやらこれまでに発見されたものとは別の大きさを持つグループのブラックホールを発見したという記事のようです。

つまり大きさが月並みのブラックホールはブラックホールの大きさとしては月並みではなく、月並みとはいえないほど小さいかまたはでかい大きさのブラックホールが月並みな大きさのブラックホール、ということですね。

別の意味合いを持つ「月並み」という言葉が普及してるんだから「大きさは月程度」とか書いてほしいものです。


これも朝日新聞で、17日付朝刊社会面の選挙違反疑惑報道の小見出し。

「コメントせぬ」
無言で車中に


「コメントしない」と話しながら車に乗ったなら無言のはずはないし、テレパシーでも使ったのかしらんと本文を読むと、自宅の窓越しに「コメントはしない」といったあと、しばらくたってから無言で迎えの車に乗り込んだ、ということのようです。

さっきのブラックホールの件といい、本文をちゃんと読ませようとしてちょっと変わったタイトルをつけているのかもしれません。

99/04/19

先日発売された月刊アスキー5月号266ページに IE5 のルビタグの使い方が紹介されていたので早速さっそく使ってみました。IE5 以外では「早速(さっそく)」のように表示されますからあまりじゃまにはなりませんし、これはなかなかいい。ちょっと鬱陶うっとうしいかもしれませんが、さっそく実験。CD-ROM版世界大百科の「歌舞伎かぶき」の項から。

国性爺合戦こくせんやかっせん菅原伝授手習鑑すがわらでんじゅてならいかがみ仮名手本忠臣蔵かなでほんちゅうしんぐら義経千本桜よしつねせんぼんざくら双蝶々曲輪日記ふたつちようちようくるわにつき助六由縁江戸桜すけろくゆかりのえどざくら鳴神なるかみしばらく与話情浮名横侯よわなさけうきなのよこぐし青砥稿花紅彩画あおとぞうしはなのにしきえ曾我綉惟御所染そがもようたてしのごしよぞめ宿無団七時雨傘やどなしだんしちしぐれのからかさ八幡祭小望月賑はちまんまつりよみやのにぎわい

なるほど、ルビタグの間の言葉は改行されず、ルビの方が元の言葉より表示幅が広くなるときは両側にはみ出し、元の言葉の表示幅の方が長いときにはルビの文字の間に適当に間隔を持たせて均等に割り振るようですね。ちなみにこんなぐあいに表示されています>IE5 以外の方
IE5 のルビ画面

ルビや元の言葉が表示画面幅より広くなると、改行せず一行に納めようとするために一画面におさまりきらなくなります。このページのように横幅指定されている場合で指定幅より広くなった場合は、横幅指定が無視されます。まあそんな長いルビを振ることはまずないだろうけど。

ということで、この機能を使った新企画を思案中。


桂枝雀死亡。残念。

あなたがいなければこれほど落語が好きになっていたかどうかわかりません。ご冥福をお祈りします。

99/04/26

おっと、ルビが両側にはみ出すのは元の言葉が一文字のときだけで、二文字以上あるときは元の言葉の文字の間に適当な間隔を開けるようですね。

閑話休題あだしごとはさておきつ
(↑こんな感じ)


今出ている週刊文春の「お言葉ですが…」で高島先生が「書き下ろし」という言葉をこき下ろしています。なんで「書き下し」としないのか、とか。

思うに、「書き下し」としちゃうと中国文学の専門家でもある高島先生のこと、読者に「書きくだし」と勘違いされることへの配慮という可能性も。まあ先生は漢文書き下しも嫌ってらっしゃるみたいだから「書きくだし」という言葉自体頭になかったりして。


昨夜のNHK総合テレビ「クイズ日本人の質問」、大森貝塚の研究などで知られるエドワード=モースが日本から持ち帰ったコレクションに入っていたのはどれだったかという四択問題で、解答者の意見が「蝗の佃煮」と「越中褌」にわかれた。結果、正解は佃煮。その瞬間司会の古舘伊知郎が「褌、破れました」。

まあ、大変(ぽっ)。


立川談志の落語の最中に居眠りしていた客が強制的に退去させられて訴えていた裁判で、客側が敗訴。

ことの是非はともかく、これで「落語家殺すに刃物はいらぬ あくび一つで即死する」というくすぐりは使えなくなってしまいましたね。


asahi.com に次のような記事。

同姓同名候補は、2人とも当選 秋田県金浦町議選

 同姓同名の候補が立候補した秋田県金浦(このうら)町議選(定数14)は、現職(62)と新顔(50)の「佐々木正勝」氏が、ともに当選を決めた。(略)
 同姓同名候補が立ったことで、町選管は有権者の混乱を避けようと、投票所に張り出す候補者リストのうち、2人の正勝氏の名前に両者の住所の地名を明記し、区別しやすいよう知恵を絞った。

 金浦町は佐々木姓が多く、町議選には、この2人を含め7人の「佐々木」氏が名乗りを上げていた。

(23:46)


南の島の選挙では 候補者全員ハメハメハ
名前じゃだれだかわからない 投票用紙に似顔描く……

などと思わず口ずさんだりして。

投票用紙に似顔で思い出したけど、昔の選挙で字を書けない有権者が多いことを見越したある候補者が、自分の名前の代わりにトレードマークの八の字ひげを登録してみごと当選したことがあるそうな。

現在では図形を候補者名として登録することは禁止されてるそうですが、まあうまいことを考えたものです。

99/04/29

ラジオで「クローン」の説明をしてました。近ごろ噂の「クローン牛」に関する話題でしょうね。で、その中で「この言葉は生物以外には使いません」。

PC クローンの立場はどうなる。


文化庁の国語に関する世論調査の報道記事で、さすがは朝日新聞、こんなことにこだわってます。

 今回の調査では、常用漢字以外の漢字(表外字)の字体についても、初めて取り上げた。教科書や辞書で使われている伝統的な康煕こうき字典体と簡略化した字体のどちらを見かけることが多いと思うかと質問したところ、国語審議会が使わないように提案している簡略字体8字のうち、「麺」「溢」「飴」「迂」の4字を「見かけることが多い」と答えた人が康煕字典体を選んだ人のほぼ2倍あった。


だから略字を使ってもかまわないということでしょうか。当用漢字や常用漢字で規制を受けながらもなお康煕字典体(いわゆる正字)になじんでいる人がこんなにいるとも受け取れるのですが。

ま、あれですね、悪貨は良貨を駆逐する、とも言いますし、水は高きより低きに以下略。


Yomiuri−OnLine の記事から。

◆金沢・兼六園に巨大ゼンマイが群生

 金沢市の兼六園の中にある小高い丘に、高さ1メートルを超える巨大なゼンマイが200株以上群生し、観光客を驚かせている。
 若芽のころに摘み取られる食用のゼンマイは20―30センチだが、同園のゼンマイはその約5倍。石川県農林水産部によると、若芽を放置するとこの程度には育つが、その前に摘まれてしまうので、山奥以外で観賞できるのは珍しいという。
 園内でゼンマイが見られるようになったのは約30年前からで、今年は特に伸びが目立つという。兼六園管理事務所は、「桜の後はゼンマイ見物を」とPRしている。
(4月28日12:42)


うーん、人間の食欲の業の深さよ。(続報)

このニュースと関係あるのかどうか(ないと思うが)、金沢方面にこんなページが。 サカタBOX

内容は、仕事関係の雑記やら牛にまつわる随筆やら壁紙やらファックス用紙のヘッダやらその他もろもろ。すでに私のパソコンの壁紙は「水の森奇譚」です。

情報どうも>朋輩

99/04/30

今日の朝日新聞朝刊社会面の『「みる・きく・はなす」はいま』というコラムで、社員が会社から発進した電子メールが自分にも送られてくるように設定しておいて帰宅後に社員の勤務中の私用メールをチェックする社長や、社内パソコンの通信記録チェックなどを根拠に注意しても勤務中の私用メールをやめなかったり勤務中に業務と無関係のホームページを見ていることを理由に解雇された社員の話を紹介したあと、とある宗教系団体が一般公開しているホームページの内容を警視庁がチェックしていることが書かれていました。

で、この回のサブタイトルが「盗み見」。

勤務時間中に仕事と関係ないサイトを見るのはまあ程度にもよるけど普通あまりほめられたことではなかろうし、個人用のアカウントは微妙ではあるものの会社が与えた業務用アカウントを会社がチェックするのもそうおかしな話ではない。もともと私用電話は原則ご法度なんだから。

ただまあ私用メールの内容やアクセスしたサイトを通信記録やメール転送などでチェックしているってのは「盗み見」のイメージではあろうしプライバシーの侵害と紙一重といえなくもないでしょう。

しかし、一般公開されているサイトの情報を調べるのも「盗み見」の範疇に入れるってのはどうも得心がいきません。

記事は警視庁がチェックしていることを知った団体関係者の驚きを紹介したあと「警視庁はインターネットで情報収集している事実を隠さない。」と続きますが、ぜんたい公開サイトの内容を確認するなんてのは隠さなきゃならないようなことなんでしょうか。朝日新聞では壁に貼ってあるポスターを見るのも「盗み見」なのかなあ。

今後は asahi.com の記事を閲覧する行為は「盗み見」と呼ぶことにしましょうか。


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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp
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