とぜんそう2001年3月分

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01/03/03

年年歳歳花相似、歳歳年年人不同なんてなことをもうしますが、個々の人を見ればそりゃ同じではないけど集団としての人はまあそうそう変わるもんじゃないようで。

今日の朝日新聞によりますと、どこかの入学試験で「ケズりとって」という漢字の書き取り問題が出題されたものの、受験票の裏にきっちり「鉛筆削り」と印刷されてたそうで、ふたりの受験生から試験後に指摘があったとかでその問題は全員正解になったらしい。

たしか去年の受験シーズンにも「ケイタイ」という書き取り問題を出した学校の受験票に「携帯電話は電源を切る」とかいう注意書きがあったばかり。

かくいう私も高校受験で「うで」を漢字にせよという問題が出たとき受験票に「腕時計」と書いてあるのを見つけて、受験票を見ない受験生がいるはずもないし、こりゃ全員正解だな、とちらっと考えてそのまま忘れていたことを思い出しました。

同じことが2回なら偶然だけど3回あったらすでに必然だとかどこかで読んだことがあります。受験生のみなさん、試験に臨んだら受験票の確認を怠りなく。


【零戦日記】
「フリーフライト」がようやく動くようになったCombat Flight Simulator 2でA6M5を使って1日30分程度飛行訓練。

が、離陸は簡単なれども着陸が思うに任せず。パイロットマニュアル第3章「飛行教習」を読んでどうにかこうにかリアリティ40%での着陸に成功。しかしただ適当に操縦してみても、何がいいやら悪いやらとんとわからず、途方に暮れるばかり。

などと悩んでいたところ、現在第5章「緊急時の手順」を読みつつあるパイロットマニュアル第7章「訓練ミッション」をたまたまちらりとのぞいたら、どうやらこれが離陸、着陸、急降下爆撃、空母への着艦などの基本訓練を行うための項目であるらしい。

よくよく調べてみると、パイロットマニュアルのインストールの項に7行ばかり説明があったのを発見。こういうことは第3章「飛行教習」にも明記してほしいものである。

さっそく日本軍を選んでA6M2で離陸訓練。今度は教官殿が無線で「フラップをおろせ」「スロットルを開け」「操縦桿を手前に引け」「着陸装置をあげろ」などと指示してくれて、これなら手順がよくわかるわいとほくほくしながらエンジンをかけると、教官殿が「最初はブレーキがかかっている」と仰っているにも拘わらず知らぬまに機体がずるずると前進、海に突っ込んでしまう。

教官殿は怒って「新人に一日中つきあっているわけにはいかないんだぞ。本日の訓練終了」とおかんむり。それでも「無事生還できてよかった」と仲間と喜び合う(実際にそういう画面が出るのです)。

気を取り直して離陸・着陸訓練を無難にこなした後(しつこいがリアリティ40%)いよいよ空母着艦に挑戦。が、どこぞの漫画で読んだ「空母なんて大洋に浮かぶ一本の針」を実感。近寄れば巨大なはずの空母・赤城が点にしか見えないのである。

そうこうするうちに着艦管制士官(LSO)から「速すぎる」の指示。慌ててスロットルを絞ったら海に突っ込んで戦死。先は長そうである。日暮れて道遠し、などと呟いてみたり。

01/03/05

お笑い芸人がメインを張る民放のバラエティ番組は見ないことに決めていたのですが、番組表を適当にながめていたら土曜日夜の番組に「女子プロレス」の文字。

おや、と思ってチャンネルを回すと(死語)、どうやら女性タレント同士がプロレスをやるらしい。小池栄子のりりしいかんばせのミリキにあらがえず、そのあとの井上京子・井上貴子と男性タレントとの対戦、タイガーマスクもどきとの絡みまで見てしまいました。あの阿部四郎レフェリーまで登場させる念の入れようもすばらしい。

やはりこの方面には弱いなあ。ひょうきんプロレスも大好きだったし。


【零戦日記】
「フリーフライト」が動くようになって最初に感動したのが、地上でエンジンをかけるとサイドワインダー フォース フィードバック 2の操縦桿が振動を始めること。

スロットルを開いて速度が上がるにつれて振動が細かくなり、操縦桿を引いて離陸するとぴたりと振動が止まる。これを作ったのはマニアに違いない。

ふと気がつくと、零戦 A6M2 の機銃の照準の下から出ているコネクタが仕事でよく使う MS コネクタ

軍用の規格だとかいう話を聞いたことがあるけど、画面が実物に忠実だとすると戦前から使われていたわけか。身近なものが零戦と縁があるなんて、なんだか感慨深いようなそうでもないような。

01/03/06

某所で「もーむすめ」を「モー娘。」と変換するという報告のあがっているATOK14ですが、ほかにも「キムタク」「東スポ」「アムラー」なども変換するようです。

ということで恒例のチェック。

ATOK12 モーム住め 貴牟田区 唐須歩 素歩日
ATOK13 モーム住め 貴牟田区 唐須歩 素歩日
ATOK14 モー娘。 キムタク 東スポ 素歩日
IME95 4.0 モー娘 着無炊く とうすぽ 巣ぽ日
MS-IME2000 モー娘 金卓 東スポ スポニチ
NECAIIME95 2.0 モームすめ 着牟田区 とうすぽ すぽに地
松茸 Ver.4.1 藻ーむすめ 金炊く 十すぽ すぽにち
WXG4.0 もー娘 キム卓 刀子歩 す歩日

まあちょっと古い IME だと「モー娘。」や「キムタク」なんて不公平なチェックではありますが、とりあえずは IME の進歩と調和ということで。


【零戦日記】
べつにフライトシミュレータが特に好きというわけではなく、どちらかといえば退屈で敬遠していたのだが、協力者に故・坂井三郎氏の名前を見つけたために衝動的に購入してしまった>Combat Flight Simulator 2

初めて出会ったパソコンのフライトシミュレータはかれこれ20年近く前に『月刊アスキー』かなにかに掲載されたもの。PC8001か PC8801で動くもので、当然ながらワイヤーフレーム。書き割りみたいなビルや山をすり抜けたり、地面の下も飛べるというスーパー飛行機だった。

もっとも、ちょっとまえの朝日新聞「天声人語」には海面の下を飛んだ飛行機の話が載っていた。べつに海に潜ったわけではなく、死海の湖面近くを飛んだというもの。あそこの湖面は海抜でいうとマイナス370メートルほどなので、飛行高度だけをみれば十分「海面の下」なのだそうだ。

次にやったのはどこの製品か忘れたが、夜間着陸だけ・・・・・・のフライトシミュレータ。PC8801と PC9801向けだったと思うが、画面に現れるのが空港の誘導灯だけなので、CPU や表示能力が貧弱でもそれなりに動く。考えたものだ。けっきょく数人で何度か挑戦して、無風状態の時に一人着陸成功者が出ただけだった。

話の続きはこの次ということにして、本日は「オーバーヘッドアタック」と「空母への進入と着艦」に挑戦。空母への着艦の方は3回、オーバーヘッドアタックは十数回試みるもすべて失敗。とほほ、情けなや。

気分を変えて「最大画面」を試す。「F・3」キーを押すとコックピットと機体が消えて目の前すべてが外の風景になる。ほかにも自分の航空機の外観を見ることができる「スポット撮影機表示」、自分の航空機を後方から見る「追跡表示」などがあるらしい。先が楽しみである。

01/03/10

【零戦日記】
subLOGIC Flight Simulator IIPC9801VM2のころには、サブロジックの「Flight Simulator II」をプレイ。たしか今はなきパソコン雑誌『Bug News』のフライトシミュレータ特集号に誘発されて買ったもので、パイパー181とかいうセスナみたいな軽飛行機を操縦して、ワイヤーフレームに面だけ付けたような感じのかなり荒いとはいえ色つきの風景の中を飛ぶことができた。

悲しいかな、操作に対する反応が鈍いしべた塗りの背景では距離感もつかめなくて、滑走路に降りようとして降りきれずに数キロ先の草原にようやく着陸できたことが苦い思い出として残っている。空中戦モードもあったりしてやりこめばなかなかおもしろそうだったが、敵機を1機撃墜したあたりで退屈して放棄したと思う。

日本語版ということで東京国際空港も入っていたけれど、日本から他の国まで飛ぶことができないみたいだったのも(地図データが日本列島を囲む海で切れている)飽きた原因かも知れず。まあふつう燃料がもたないわけではあるが。

ASCII F-16 Fighting FALCON 2そして、PC9801RA21のころに ASCII の「F-16 Fighting FALCON 2」。カメラ付きミサイルやら自動追尾ミサイルやらの近代兵装で Mig21と空中戦をやったり地上目標を爆撃する。ゲーム性もあり、反応はけっこう早いし計器も見やすいのだが、いかんせん画面がしょぼい。

おもしろかったのは、初心者モードにしておくとたとえば滑走路に向かって垂直に激突しても着陸できること。つまり、離着陸の訓練なしでもフライトシミュレータ初心者がいきなり実戦に参加したうえで基地に帰投できるわけである。

これも Mig21を撃墜したりカメラ付きミサイルでビルを破壊したあたりで放棄。つまりはこれまでのフライトシミュレータソフトはどれもこれもやり始めたばかりのところで投げ出したということであるなあ。われながらなんたる根気のなさよ。

Microsoft Combat Flight Simulator 2今回のCombat Flight Simulator 2はそれから10年ぶりぐらいのフライトシミュレータソフトだが、画面は写実的だし動きも早い。前述の『Bug News』フライトシミュレータ特集号には、航空会社でパイロット養成用に使う振動シート付きのフライトシミュレータは夜間飛行のみの白黒のもので約1億円、昼間飛行再現のカラーのものだと5億円以上すると書かれていたが、画面だけなら当時のカラーのものを凌駕しているのではないだろうか(実物を見たことないけど)。

逆に見ればここまでリアリティを持たせるのにソフトウェア面ではどうか知らないが処理速度やプログラム容量などのハードウェア面では10年かかったということになろうか。

さてこのソフトはいつまでもつのかな(これこれ)。

現在、「訓練ミッション」のオーバーヘッドアタックに成功して急降下爆撃に挑戦中。1回目は機首引き起こしに失敗して見事海面に激突。

01/03/15

【花柄 iMAC】
『週刊 ASCII』今週号の「電脳なをさん」(唐沢なをき)がおもしろすぎ。


ここもおもしろいのでご紹介

もっとも、SDR-3Xについて、曲にあわせてパラパラを踊ると勘違いしてるようですが、あれはロボットを先に動かしておいて、動作のタイミングに合わせて曲をスタートさせてたんだそうで。


【零戦日記】
相変わらず1日30分ぐらいのペースで訓練ミッションを受けつつあり。

実はフリーフライトが動くようになった後も、一度起動してから訓練ミッションを失敗したりして再出撃するとシーナリーを読み込んだところでゲームが終わってしまう現象が続いていた。再起動しようとしても、ゲームが落ちた直後には起動しかけて落ちてしまう。数秒待ってからでないとだめなようである。

画質を落としたらフリーフライトが動くようになったりほかの動作が安定したりしたのでこれもハードウェアスペックの問題だろうと諦めていたのだが、readme を読んでみると、ディスプレイドライバを最新のものにするといくつかの問題が解決することがあります、と書いてある。

パソコンメーカのウェブサイトを調べてみたところ、去年の5月の日付でディスプレイドライバアップデートが登録されていた。IE で GIF の表示がおかしくなるなどの対策とか書いてあるだけなのでやっても無駄かとは思ったが、直らなくても現状維持ではあろう、とドライバを更新。

効果や如何、と出撃し、空母の甲板を踏み外して海面に激突した後に再出撃してみると、おお、見事飛行中のコックピットが出現したではないか。

やれ嬉しや、と勇んでしまい、今度は速度の出し過ぎで甲板を飛び越えて空母の向こうに着水。その後に再度出撃してもちゃんと動く。どうやら再出撃できなかったのはドライバの不具合だった公算が大きいようだ。最新ドライバ侮り難し。

再出撃までのインターバルが短くなって訓練頻度が上がったせいか、本日ようやく一度だけ空母の甲板に着艦成功。直前に方向を修正したためか、着艦の瞬間に機体のやや大きな振動とともになにやら黒い破片が飛んでいったようだが、気付かなかったことにしておこう。

次は他の訓練ミッションの遂行と、機体の後方からの視界をコックピットの中の視界に戻すとゲームが落ちるなど、判明している動作不安定が改善されたかどうかの確認である。

01/03/17

なんか会社のドアに貼り出してあると思ったら、若者の無事故無違反記録への挑戦とかいうやつで、規定の期間事故も違反もなかったことを所轄警察から表彰されたとかいうものでした。

でも、よくよく読むと「無事故無違反0を達成できました」などと書いてある。

全員がなんらかの事故か違反をやらかしたということなのかしら。


【零戦日記】
訓練ミッションを一休みして、表示画質をあれこれ変更したり自分の機を外から眺める「スポット撮影機表示」や自分の航空機を後方から見る「追跡表示」などを試験。

スポット撮影機表示や追跡表示にしたり元に戻してみても何も起こらずに素直に反応する。これも新しいディスプレイドライバの御利益であろう。

次に、表示画質が「4」だとフリーフライトが起動しなかったということで「2」にまで下げた画質レベルを一段階ずつ上げてみた。するとなんとしたこと、最高レベルの「6」にしても問題なく動くではないか。

つまり、ハードウェアの力不足と思っていたのはすべて古いディスプレイドライバの問題だったわけである。最新ドライバ恐るべし。

画質「6」の風景はなかなかすばらしく、まるで風景写真の中を飛んでいるがごとし。乗り物に弱い人が急旋回などしたら酔ってしまうかもしれない。

これは思いのほかよいものを手に入れたようである。

01/03/19

9年続いた NHK 総合テレビの「生き物地球紀行」が来週で最終回。「野生の王国」亡き後、けっこう良質な自然観察番組だと楽しみにしていたのですが。もっとも、後番組も似たようなコンセプトのもののようで。

きょうの総集編(前編)でおもしろかったのが怪獣ガメラのモデルにされたという噂もあるワニガメ。

水中で大口を開いて餌を待っているのですが、なんと舌の上にミミズそっくりのイボというか出っ張りがついていて、ゆらゆら動くんですね。で、それを本物のミミズとまちがえて寄ってきた魚をパクリ。

むかし聞いた落語で、不精者が黒猫に生まれかわったかなんかで、神様になにか望みがあるかと訪ねられて、鼻の頭に白くて小さな斑点をつけてくれ、と頼む。

「そんなものつけてどうするのだ?」
「米とまちがえてネズミが寄ってきてくれれば、餌を捕りにいく手間がいりません」

てえのがあったのですが、それを地で行く生物がほんとにいるんだもんなあ。


そういう自然と生き物を愛する番組があるかとおもえば、こういうのもあったり。

謎の超古代生物を喰らう

ちょっとゲテモノ趣味が入ってますので、そっち方面に弱い人は見ないように。


カメ山カメ吉さんがウェブサイトを開いたかと思ったら、今度はアンギラスさんも。ここの告発文ははたして話題の波に乗れるのでしょうか。

01/03/22

なにやら人工天体が落ちてくるという噂が。今朝の朝日新聞「天声人語」にも以下のような記述が。

(略)(1)ロシアからの情報では、制御不能になる確率は100分の2か3(2)ミール落下の可能性がある全地域のうち、日本の面積は約1000分の1。これが日本に落ちる確率(3)日本に落ちたとき人に当たる確率は、人口密度と1人当たりの占有面積からして約1万分の3。この3つを掛け合わせると1億分の1になるのだそうだ。


思わず、日本の人口1億2000万だから誰か1人には当たるな、と考えてしまったのは私だけでしょうか。


剣酢漿草さんが松阪の焼き肉に関してなにやら挑発的なことを書いておられますが、事実はさにあらず。

せっかく鈴鹿峠を越えながら松阪を目前に泣く泣く帰っていかれた某岡山のかたやその行程内に松阪を含んでいながら後ろ髪引かれる思いで東京に戻っていかれたかたの悔しさ、やるせなさを慮り、その無念を晴らすべくさしでがましいかと思いつつもわれわれがそれらのかたがたに成り代わって存分に焼き肉を堪能してさしあげた、という訳なのです。

ひとつまちがえば甘美な美食の虜になってしまうかもしれないという我と我が身の危険も顧みず、友に代わって果たせなかった思いを遂げてあげようというこの麗しい犠牲的精神。以下釈明と自己陶酔が538行ほど続くがくだくだしいので略す。

また行きましょうね>朋輩や他のかたがた


【零戦日記】
「後悔を 先に立たせて 後から見れば 杖を突いたり 転んだり」なる戯れ唄があるが、Combat Flight Simulator 2の「追跡表示」で我が機体を後方より見たる様は将にこれならんか。右往左往は言うに及ばず、上往下往にきりきり舞い、挙げ句は航空母艦の後部甲板に激突して訓練ミッション一巻の終わり。

さはさりながら、それにもかかわらず教官殿より「よくやった」との御褒めの言葉を戴くは、人生不可解といふべきかはたまたマイクロソフトの誤謬なりしか。
(やっぱり疲れまっせ、これだと。おまけにかなりアヤしいし>某氏)


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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp