とぜんそう2001年8月分

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01/08/06

【首相の靖国神社参拝についてどう思いますか?】
に関する意見を8月7日までアサヒコム政治コーナーで募集していて、その中に参拝に賛成か反対かを問うアンケートがあったらしいのですが(いきなりアンケートのページを見ていたので詳細不明。ネタ元・三鷹食堂掲示板)、現在はアンケートは削除されて掲示板だけになっているみたいです。

アンケート集計を最後に見たのは先週金曜日の深夜で、その時点では参拝賛成が71%、反対が26%、私的参拝なら問題なしが3%だったと思いますが、なぜか朝日新聞では「慎重に」が65%だと報道しているようです。

もしかしてアンケート集計とこの報道があまりにも食い違うので「証拠隠滅」を謀ったのでしょうか。もしそうだとしたら報道機関としての姿勢に問題ありかもしれません。少なくとも現在政治コーナーや掲示板あたりにはアンケート削除に触れた記述は見あたらず(タイトルチェックのみ)。

おっと、きょう放送のテレビ朝日・ニュースステーションの世論調査では賛成45%、反対44%になってますね。系列のわりには朝日新聞と数字が違ってる?


【鳥取県の海水浴場に鮫20匹確認】
鳥取県の海岸に鮫というとアレみたいな話だな、と思ったら、海水浴場の地名が白兎はくと。どうやらほんとにあの伝説の舞台とされている土地らしい。鮫が集まるのもむべなるかな、ですね。

となると、数を確認したヘリコプターは鮫を一列に並べてその上を飛び越えたのかも。


【西日本】
このところあれこれいろいろ事件やら異常気象やら異変続きの西日本ですが、三重在住のかたから三重県は西日本だろうか、という疑問が起こっております。まあ京都から見れば東だし、箱根の御山から見れば西だし、微妙といえば微妙ですね。

そういえば日本の人口の中心が岐阜県あたりにあるということで、該当地域は「日本のへそ」を名乗っているそうです。

日本にへそがあるということは、そこを中心として上半身と下半身もあるということになりますが、さて、西日本と東日本、北日本と南日本ではどっちが日本の下半身なのでしょうか。

渥美半島の形がポイントのようなそうでもないような。

01/08/09

坂田靖子さんのサイトの“Spy the Desk”8月8日分に、

そのニュースで、 「20代30代の人で、戦死した軍人軍属だけが祀られてるんじゃなくて、空襲で死んだ人とか、その他民間人の犠牲者も一緒に祀られてるとカン違いしてる人がたくさんいました」 というのをやっていて、(略)


てなことが書いてありました(時事的な話題は「ちるど保存箱」に移す際に削除するみたいで、現在この部分はありませんでした)。

一瞬、あれ、祀られているのは軍人軍属だけだったっけ、と思ってしまいましたが、よく考えてみると微妙な表現ですねー。たしかに民間人犠牲者がみんな祀られているわけじゃないんだけど、この言い方だと軍人軍属だけと解釈されかねないような。いや実際そう解釈してしまったんですけど。

詳しくはこちらを見ていただくとして(「やすくに Q&A」が手っ取り早いかと(というかそこしか読んでない)。全部を素直に読むのは控え以下略)、この「ニュース」は内容から推して某Nステーションですね。こういうのも意識誘導なのでしょうか(<勘ぐりすぎ)。


きょうの朝日新聞投書欄に30代女性の意見でこんなのが。

(略)あのころの日本の若者は本当にお国のために死んでいったのだろうか。思いを巡らしたが、やはり家族や恋人と別れたくない、死にたくないと、死の瞬間まで考えていたと思う。


この新聞は「天声人語」や社説でも、歴史は現在の目で見なければならない、過去の考え方で歴史を見たのでは教訓にならない、などと主張していますが、とうとう「腹話術」たる投書欄にもこの考え方を導入したようですね。

現在の日本の子供もいる平凡な女性が「思いを巡らした」ぐらいで当時の若者の考えがわかるとも思えないのですが、歴史は現在の自分を基準に見るという原則なら不自然とも何とも感じないのでしょう。

私自身は、戦時下の教育を受けた父が兵隊になって国を守るつもりだったと聞いて、当時の雰囲気の一端を知ったようなつもりでおりますが、それでも前線を体験した人の書いたものなどを読んでできるだけ補完しつつもやはりわからない、というか、人それぞれだっただろうと思っています。時代の雰囲気や時の勢いもありますし。

でもくだんの女性なんぞは、たとえばアラブの自爆テロのニュースに接しても、自爆した若者は死の瞬間まで家族や恋人と別れたくないだの死にたくないだの考えていたのだと思っているのでしょうね。


【続・西日本】
いや、50Hz と60Hz の境界だと静岡の一部も西日本になってしまうのであまりよろしくありませんね>下忍さん

ここは一番、木曽三川のこっちとあっちということでいかがでしょう。日清どん兵衛の“E”と“W”の分岐にも近いし。


以前から復刊を熱望していた石川賢の『勝海舟』(辻真先原作)にようやく再会。講談社漫画文庫の今月の新刊です。

『爆末伝』の勝海舟みたいなまともなのを想像してはいけません。ちょんまげはファイアーヘア、緊迫したシーンになると裃がギザギザになってなびくという、はっきりいってメカザウルスも巨大ロボットも登場しないだけで絵柄は完全に時代劇版ゲッターロボ。

いちおう史実を元にしつつもアクションありの江戸っ子啖呵ありの砲撃で手足がふっとびのといった荒っぽい内容ですが、きわめつけはクライマックスでの西郷隆盛との会見。戦闘シーンのひとつもないのにふたりの魅力と迫力だけで読ませてくれます。

未読のかたはぜひ。

01/08/31

やっと一息つけたと思ったら8月も終わり。いろいろやったような気もするけれどなにもしてないような気も。

とりあえず覚えていることを並べてお茶を濁そう。


【SF大会】
けっきょく今年も行ってしまいました。場所は幕張メッセ。

唐澤俊一の裏モノ日記8月18日分に出てくる「『裏モノ見聞録』に載ったサイトの主宰者」てのがじつは私のことで、今回のSF大会ではとりあえずの目的はこの大会でお会いできるかたがたとの宴会と、自分のサイトを紹介してくれた本の著者に会える機会なのだから直接サインをもらおうというあたりにあったので、あの時点でROM男さんと会えたうえ、唐澤氏からサインをもらうこともできたので「目的達成率80%」はまんざら嘘でもなかったのですが。

で、ほぼ所期の目的を果たすことができたのに加え、今回は「余録」が多くてなかなか充実しておりました。

たとえば、酔っぱらったあさりよしとおにカラまれる唐澤俊一をすぐそばで見れたこと。なんだかあさりよしとおに似てるなあとは思ったものの、参加証が「ゲスト」ではなく「一般」だったので、まさか本人だったとは、とあとで驚いたものです。

また、星野之宣のサインをもらえたのもうれしい余録でした。ちなみに絵柄は『宗像教授伝奇考』。

ほかにもプロレスリングを一周する「首四の字」に参加したり、知人やら名誉実行委員長やらと「邂逅」とも呼べるようなでっくわしかたをしたり、となんとも楽しい時間でした。


先日読んだ中日新聞投書欄の30歳主婦のかたの投稿より。

先日テレビで「火垂るの墓」というアニメ映画を見ました。終戦間近、幼い兄妹が母を亡くし二人で支え合い、生きていくというお話です。


さあ泣くぞ、と準備しながら見ていた人ならともかく(謎)、知らない人がこれを読んだらこの映画の内容についてなにか誤解するような気が。


ちょっと前に読んだ漫画に中日ドラゴンズファンの独身女性教師が登場し、なぜ巨人じゃいけないのかと尋ねる小学生に「巨人は嫌いじゃないんだけど、巨人ファンがね……世の中全部巨人ファンだと思ってるみたいでいやなの」と答えておりました。

つらつら考えるにこれを描いた漫画家はきっと中部圏以外の人なのでしょう。中部圏がどういうところかというと、たとえば先日聞いた CBC ラジオのドラゴンズ情報。

「このところ調子のよくないドラゴンズなんですが、いいニュースもあるんですよ」
「ほう、どんな?」
「ヤクルトの古田捕手がケガをしたんです」

発言したのは CBC のアナウンサー、ちょっと正気を疑いたくなりますね。私も中部圏マスコミのこういう態度が改まればドラゴンズファンになることもやぶさかではないのですが(半分嘘)。


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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp