とぜんそう2004年7月分

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04/07/01

なんかぼーっとしてる間に今年も半分終わってしまいました。

この間、12万円の二足歩行ロボットが売り出されたり(買う気はないけど)、AVLP1/DVDなどという新しいおもちゃを手に入れたものの設定してみたら使い物にならない状態だと気づき(パソコンの起動ドライブに残がないためか、砂時計が消えないのでファイルを入れたフォルダを指定できない)、あわてて LANDISK を買いに走ったりして結局セットアップに8時間もかかったりしておりました。

今年の後半もこうしてぼーっとしたりじたばたあがいてるうちに終わってしまうのでしょうか。


実現不可能といわれていた青い薔薇を咲かせることに成功したようです。産経新聞のサイトの写真が一番「青」かった。実物は青紫色みたいです。

で、ふと思い出したのが「クロノメーター」。大航海時代、時計が正確なほど船の現在位置の割り出しも正確にできるということで、賞金をかけて時計の正確さを競ったのが始まりだったかな。なんか正式に「クロノメーター」を認定する機関もあったような。

ところがセイコーがクォーツ時計を開発してあっさりと月差10秒以内なんてのを実現したものの、何十万円もする「クロノメーター」よりも正確なのに「クロノメーター」とは認められなかったらしい。

今回の青い薔薇も、遺伝子操作が入ってるあたりでけちをつけられそうな気がしないでもなかったり。考えすぎでしょうかね。なんにしても実現させた人たちに拍手。


また飲みましょうね>朋輩&TAKAさん

04/07/02

熊野古道が世界遺産登録されるそうです。

世界遺産:「紀伊山地」の登録決まる
熊野については何か書いたような気がするので調べてみたら、4年ほど前にこんなことを。きょう新聞を読みながらラーメン屋のバイトの子に話した与太そのまんま……。

考えは変わらず物覚えだけ悪くなるのってなんかすごくいや。


青い薔薇が登場したかと思ったら、青いペプシなるものも発売されたようです。

当然こういうかたがたも。

鶏手羽先のペプシブルー煮(04/06/29)

鶏ぶつ切りのペプシブルー煮

青血病にかかった鶏……っていってもどのぐらい通用するものか。

04/07/03

そうそう、昨日のペプシブルー料理、ネタ元は島国大和のど畜生でした。

しかし、青い鳥って食べても幸せになれるんだったっけ?


テレビをながめながらのぐーぐる調査。

「細長い」125000件、「長細い」8440件。

意外に多いのか意外に少ないのか……。


「ものともせず」(28500件)、「もろともに」(5550件)を娶りて「もろともせず」(2740件)を生めり。((C)仮想非現実(仮))

04/07/05

うーん、だからなんで「青血病」で検索するとうちがトップに来るかなあ>ぐーぐる

この前初めて書いたばかりなのに。

だいたい青血病あおちびょうのことなんて、テレビ版「マグマ大使」に登場した保護色を使う青い怪獣ガレオンに青い光線を浴びせられると罹患して、それを治せるという唯一の医師の正体が自称「宇宙の帝王」ゴアで実は治療と称して患者を人間モドキと入れ替えてて、その人間モドキが死ぬと元になった青血病の患者が助かるんだけど、人間モドキを大量に殺すには特殊なキノコが効率的で、そうはさせじとキノコを守る知能指数0.3の怪獣ドロックスがまたガレオンと仲が悪くて……ぐらいしか知りませんよ。

あ、そうそう、竹下景子が主演していた映画「ブルークリスマス」は UFO を見た人間の血が青くなるとかいう話でしたが、血が青くても顔の色はふつうの人と変わらないというとほほさかげんで、罹患すると全身真っ青になった「マグマ大使」の青血病のほうがよほどリアルだなあと思ったものでした。当然時間の無駄だと思ってこの映画は見ませんでしたけど。

04/07/09

久々に頭に血が上りました。

朝日新聞が今日の朝刊に人名漢字案、批判集中の数十字削除へ 「糞」「屍」などという記事を載せて人名用漢字を増やす案への自分たちのネガティブキャンペーン成功を自慢したと思ったら、夕刊のコラム「素粒子」にこんなことを。

 子の名づけ。この字はいい、あの字はいけないなどと、たかが法務省の決めることか。そも漢字制限自体をやめよ、との声に賛成。


戦後、活字の種類を減らしたいというせこい理由から政府の漢字制限政策の尻馬に乗って漢字制限に反対する人たちの意見を握りつぶしたのは?

当用漢字の「改悪」を当用漢字以外にも適用して世にも醜い活字を作り出したのは?

「けん銃」「べっ視」「し烈」「ら致」といったみっともない表現や「交差点」「選考」「退廃」みたいな読み方を合わせただけの代用字を紙面に躍らせたのは?

JIS 漢字と当用漢字・人名用漢字の間を埋めようとした案におかしないちゃもんをつけて話を変な方向に持って行こうとしたのは?

これらに全部ほっかむりしてよくも「漢字制限自体をやめよ」に賛成などといえたものです。朝日新聞はたぶん「羞恥」「廉恥」「忸怩」といった言葉や概念を社員に制限しているのでしょう。

04/07/13

某政党の選挙翌日の情勢

 民主党執行部には「選挙中の言い方と、これからの対応は別に考えなければならない」との声が出はじめている。参院選で示された民主党への期待と「現実」をどう調和させるかが年金改革論議を左右することになる。


選挙戦の最中のリップサービスというものがないわけじゃないということぐらいは知ってますけど、選挙の翌日にこういう発言が出始めたという報道に接するのは初めてだと思います。

やっぱり公務員法違反を「謝っただけまし」ですませる党首の率いる政党ですね。そのあたりを追及しないマスコミもさすが。


「そも漢字制限自体をやめよ、との声に賛成」の件、落ち着いてから考えてみるとまだありました。

たとえば常用漢字表に入っていない字をつかっている名前の人を報じる際に、新聞やテレビでは本人や遺族の許可を得れば常用漢字表にある異体字で報道できるのですね。薬害エイズ訴訟の川田龍平さんが「川田竜平」になったりオウムの被害者の假谷さんが「仮谷」と書かれたりしたあれです。

本人の許可っていったって、書かれるほうが自分から「私の名前は表外字だから表内字に変えていいですよ」なんていうわけないからこれは報道する側がお願いするんでしょうね。つまり新聞やテレビは、伝わりさえすりゃ名前の漢字は常用漢字表に入ってる字にしたい、と考えてるわけです。

名前の報道といえば、ほかの主な新聞が東アジア系の外国人犯罪を本名で報じているときに朝日新聞だけは日本名を通り名として持っている外国人だと日本名だけ報じて外国人であることを伏せる報道をすることがままあります。

そのわりに、人名は現地発音に近づけるという協定を結んでいるわけでもない中国(韓国とはこの協定を結んでいる)の人に現地発音のルビを振ったりしてるし。

こんなに名前や漢字をいいかげんに扱ってきたメディアがこれまでのことを忘れたかのように人名漢字制限撤廃をいいだすのがいかにうさんくさいことか、いくらかでもおわかりいただけたでしょうか。

04/07/14

最近「脳内サプリ」やら「ホムクル」といったちょっと前の「マジカル頭脳パワー」みたいな番組がはやりみたいですが、私が気に入ったのは最近見始めた「サルヂエ」。

出題は早い話が「なぞなぞ」です。これがなかなか答えが出てこない。ほとんどはタイムアップ寸前にようやく正解にたどり着くていたらく。たとえば今週の問題だと「できたてなのに『古いんじゃないの?』といわれるお菓子は?」。

で、この番組、制作が中京テレビなんですね。「機動戦士ガンダム」の制作・名古屋テレビといい、ときどき傑作が登場する名古屋のテレビ局(「BBS放送局」とか)、なかなか侮れません。

それはそれとして、司会のサルさんが岡田真澄なのはすぐわかったけど、もう一人、いやさもう一匹のサルくんの中の人は誰なんだろう?

04/07/19

再来年の NHK 大河ドラマが「功名が辻 山内一豊の妻」に決まったそうです。

しかしなぜいまどき山内一豊の妻なんでしょうね。まわりにいる若い人は誰も知らないみたいですし、たとえば『風雲児たち』(みなもと太郎、リイド社からワイド版全20巻)だと連載1回分でほぼその生涯が描かれてるぐらいで、そもそも1年分エピソードがもつのか、と。

山内一豊の妻『風雲児たちワイド版』よりいや、それ以前に「利家とまつ」のとき利家のイメージが前田カバ千代しか浮かばなかったように、私にとって山内一豊の妻といえば『風雲児たち』のこの人しかなくて、仲間由紀恵との落差は華厳の滝以上に不可解なのです(意味不明)。

先日も行きつけのラーメン屋でバイトしている女子大生に『レ・ミゼラブル』(みなもと太郎、ブッキング)を貸したのですが、その後でこのニュースを知って「仲間由紀恵のやる役はみなもと太郎の漫画だとテナルデのおかみさんだよ」と教えると「ええーっ、いいんですかぁ?」とヨロコんでおりました。

ところで『風雲児たちワイド版』の第2巻によると、山内一豊のエピソードを描いた後に(たぶん20年ぐらい前)土佐城(高知城)を取材で訪れた際には妻と馬の銅像があるのに山内一豊本人の銅像はなかったそうですが、なるほど高知城公式サイトのマップには妻の像しか書いてない。まー世間的にも「山内一豊」で止まる場合は少なくて「〜の妻」までで定型句になってるし。

もっとも一豊本人の像も造られてはいるようですが、高知城内にあるというのと隣の高知県立文学館にあるというののふたつの情報が見つかりました。いづれにしても妻の像の方が古いみたいです。

04/07/24

あまりの暑さで脳がとろけてる間に一週間も終わり。なにか虚しい。

ということで今週のメモから。


今週の「トリビアの泉」、ヨーグルトの上にたまる水分が「ホエー」というのはわかったものの、日本では「乳精」とも呼ぶことになぜ言及しないのでしょうか。「乳精」しか知らなかったから参考にはなったんだけど。

参考:【ヨーグルト】ヨーグルトの水分が分離していた


先日チャットをしているときに「真逆」をなんと読むかという話題になったのですが、「正反対」という意味で「マギャク」と読む人が増えていると聞いたときには「まさか」と思ってしまいました。

で、先日2ちゃんねるのマスコミ板を眺めていたらこんな文章が。

(略)この記事を読むと真逆にとらえられてしまう。


なるほど、たしかにこの文脈では「真逆」は「正反対」としか解釈できませんね。しかし、ほんと最近は湯桶読み平気なんですね。というか、音読み・訓読みを気にしてないのかな。

そういえば『数え方の辞典』(飯田朝子編著、小学館)が話題になったせいか最近また『知っているようで知らないものの数えかた』(小松睦子&ことば探偵団、幻冬舎コミックス)を見かけるようになったのですが、「助数詞の読みかたの変化」という表の「漢語系」にさりげなく「し shi(よん yon)」と和漢ごちゃ混ぜが入れてありましたっけ。

「いち」「に」「さん」「よん」「ご」「ろく」「なな」「はち」……が聞き間違いを防ぐための便宜的な読みかただというのはもう忘れられてるのかも。

などといいつつ、自分も「鹿」の音読みを一瞬「か」と思ったことが←馬鹿


今週の朝日新聞土曜版「ことばの旅人」は「ベンチがアホやから野球がでけへん」。

でもなぜかエモやんは刺身のつま程度の扱いで、本編はずっと土佐と板垣退助と自由民権運動。テーマの言葉は「板垣死すとも自由は死せず」にしとけばよかったのに。おまけにここでも「自己責任」批判。くどい。

そういえば先週の「開け、ゴマ」も『千夜一夜物語』の成立について延々語ってはいたものの、とうとう「アリババと四十人の盗賊」というタイトル以外で「アリババ」に触れることはありませんでした。

これまでさんざん盗賊の代名詞で「アリババ」を使ってきた手前、アリババが盗賊の一味でないとわかると困るから、というのは考えすぎですしょうか。

なんにしてもテーマとなる言葉が話題の中心にくることが少ないような気がするこのコラムです。


つけたし。

テーマの言葉の<出典>を読むと本人が「ベンチがアホやから……」と言ったことになってますが、『プロ野球を10倍楽しむ方法』を読んだ限りでは本人は「アホ」とか「ボケ」ぐらいは言ったけどそこまできちんとした言葉にはしていないそうで、記者の「意訳」なのだとか。

そういえばもうひとつのテーマになっている「板垣死すとも……」も本人の言か他の人のことばかはっきりしません。まあ「板垣死すとも」にしても「ベンチがアホやから」にしても新聞の見出しになってひろまったことばということでは共通してます。

04/07/29

さだまさしが昔組んでいたグループ・グレープの歌「フレディもしくは三教街」に「揚子江沿いのバンドであなたは人力車夫を止めた」という部分がありますが、高校時代に聞いて以来ずっと「バンド」は「楽団」と思っておりました。演奏会にでも行ったのだろう、と。

ちなみにこの歌は、昔中国にあった「租界」と呼ばれる外国人居留地を舞台にしたものです。

で、今日の朝日新聞を眺めていたら、上海も猛暑で電力不足になるため35度を超えたら節電で夜のライトアップをやめるみたいなことが紹介されていました。その記事の一部。

黄浦江沿いの旧租界地「外灘(バンド)」や浦東地区の夜景は上海の名物だが、広告用のネオンサインばかり目立つようになった。


はい、どうやらあの歌では演奏会ではなくて外灘(バンド)へ行ったようです。その当時のことだから今みたいな夜景見物ではなかろうけど。

ああ、またひとつ世界が開けたような。


福井県の知事あてに2億円のジャンボ宝くじ当籤券が匿名で郵送された一件で、東京新聞のコラム「筆洗」7月27日分にこういうことが書かれていました。

(前略)▼宝くじを買う習慣がないので、この寄付の意味がいまひとつ実感できず、正直とまどう。他人の不幸に手を差し伸べる寄付者の善意を疑うわけではないが、その日の金に困っている人たちには、こうした金の使われ方は素直に共感できないだろうなとは思う▼感心したのは、寄付者の匿名性を守るのにこれ以上うまい方法はないということだ。しかもだれからも文句がつかない。当たりくじの二億円には、交換価値という金本来の価値のほかに、願っても手に入らない「幸運」という絶対的な価値が加わっているからだ▼これが現金だったり、小切手だった場合、話は全く変わってくる。受け取る側も国税当局も、金の出所と性格を問題にしただろうし、厳密な意味で匿名性を守ることは不可能だ。その後の展開も全く変わるだろう▼麻薬の売り上げなど汚い裏金を無色透明の表金にする方法に「マネーロンダリング(資金洗浄)」がある。犯罪組織がよく使うが、宝くじは最上だ。ただし、当てることが先決。今回の寄付者は仮に「足」がついても「何か私に責任ありますか」と堂々と言える。


どうして寄付した人の匿名性を問題にしたり責任を問わなければならないのかよくわかりません。換金後に当籤賞金を寄付したならともかく寄付した時点では1枚300円の紙切れなんだから、贈与税なんかがかかるわけでもなかろうし。

この文脈から見ると、送り主の善意を疑うわけではないけど送った動機をいぶかってるようですね。後ろ暗いところがあるからそういうことをするのではないか、と。でなきゃあの行為に対して『「足」がつ』くなどとは口が裂けても言えますまい。

で、あまりの暴言に抗議が来たらしくその翌日にさっそくいいわけ。

▼昨日の二億円当せんくじの記事は寄付者の善意を疑ったものではありませんが、不明朗な匿名資金と比べたのはやや舌足らずでした。


「善意を疑ったものではありません」といいながら、じゃあどうしてそういう書きかたになったのかの説明もなく「舌足らず」ですませようとは、新聞記者というのはいい商売だなあ。今後の参考にさせてもらおっと。

ネタ元は「2チャンネル(原文ママ)」のマスコミ板でした。

ラジオのバラエティ番組で現役アナウンサーが「マギャク」 国語世論調査:「姑息」7割が違う意味で理解 反日的観客、日本人サポーターにいやがらせ…アジア杯 一軒あたり2万円の見舞金


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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp