とぜんそう2004年6月分

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04/06/02

とあるかたから先日の「天声人語」の一件について、ロバート・キャパはあの白黒写真の後にカラー写真を撮り、その直後に爆死したのでああいう書き方になったのでは、と教えていただきました。どうもありがとうございます。

なるほど、キャパの「最後の写真」がカラー写真だと知っていれば「最後の白黒写真」と書きたくなる気持ちはわかりますが、知らない人があれを読めばキャパが死の直前に撮ったのがその白黒写真だと思うのは無理からぬことでありましょう。断定を避けて「あれが最後の一枚だとは思えない」みたいな書き方にしておいてよかったなあ。いずれにせよ、あれが内容のつかみにくい「悪文」であることに変わりはないようです。

なんにしても、当方たいしたことのない知識で適当に書き殴ってるだけですので、お気づきの点があれば指摘していただけると助かります。


今日の「トリビアの泉」で紹介された直江兼続の「愛」という字がついた兜、由来は愛染明王への信仰という説もあったような。

04/06/04

今日の産経新聞「産経抄」より。

 ▼いまの子供たちが交わすインターネットの世界は、大人の想像を超えるところにあるようだ。昨日、横須賀市のSさんから小欄に届いたファクスによると、大学生の娘が信頼していた友人から裏切りのメールをもらい、ショックのあまり過呼吸症候群で倒れ、救急車を呼ぶ騒ぎになったという。  ▼そこでは匿名性に隠れて誹謗(ひぼう)中傷の書き込みをしたり、他人のアドレスをつかって感情の赴くままキーボードをたたいたりすることが日常茶飯になっている。Sさんは「今回の事件は起こるべくして起きた悲劇です」とつづっていた。


大学生の娘さんに友人から届いた電子メールならば、「子供たちが交わすインターネットの世界」や「匿名性に隠れて」の「誹謗中傷の書き込み」や「他人のアドレスをつかって感情の赴くままキーボードをたたいたりすること」とまるっきり結びつかないと思うんだけど。

ファクスを送った読者は、インターネットの掲示板や電子メールだと顔が見えないし口調もわからないから顔見知りであってもトラブルを招きやすい、ということをいいたかっただけなのでは。

いつもはかなり主張の違う産経新聞と朝日新聞なのに、相手がだれなのかわかっている事件でむりやり匿名性と結びつけてインターネットをたたきたがる点では歩調を一にする、というのはなんかほほえましいですね。


NHK のドラマ23、今放送中の『もっと恋セヨ乙女』の次は『ビッグコミックオリジナル』(小学館)に不定期で掲載されていた『火消し屋小町』(逢坂みえこ)だそうで

じゃあきっと放送に合わせて単行本が出るだろうと期待して発売中の『オリジナル』を見たら、案の定第4巻が月末に発売されます。ただ、どうもこの巻で完結らしい。チェックはしていたつもりだったけど、いつの間に。残念。


ATOK2004の標準辞書には「愛染明王」は登録されてなくて(「不動明王」は登録されている)、しかも「あいぜん」では「アイゼン」しか変換してくれないため「あいぞめ」「みょうおう」で漢字を呼び出すことになります。

まさか実際にそう読む人がいるわけは、と思って念のためにグーグルしてみると、「あいぜんみょうおう」が184件なのに対して「あいぞめみょうおう」2件。うち1件は……「とぜんそう98年5月分」でした。ううむ、すっかり忘れていた。

04/06/07

アトムに近づいた? 軸足曲げず歩くロボット開発

いや、ASIMO なんかの歩き方が前から気になってたから技術自体はすごいと思うけど、その名前はどうにかならなかったのか?

04/06/08

今日の朝日新聞の投書欄に79歳の男性からこんなお便りが。

卒寿を迎える年齢になって、自治会長と区政協力委員に任命されました。(略)


大丈夫かな、こんな勘違いをする人にそんな役目を任せて。

あ、原文は「傘寿」なのに投書欄担当者が書き換えてしまった可能性もありますね。いずれにせよそのまま載せるのはどうかと。

いやいや、実は年齢の方が間違いだったり……。米寿を超える人にそんな話はこないか。

04/06/09

今日の「トリビアの泉」、主婦がへそくりを隠す場所で一番多いのはどこか? というのをやってましたが、「箪笥預金」という言葉はついに出てきませんでした。

これもすでに死語なのかな。


今日 NHK のニュースを聞いていたら、障碍を持つ小学生を教師が虐待していたというニュースで、教師がわざと筆記用具を落として小学生に「床を這うような姿で」ひろわせた、という言い方をしていました。あの言葉も狩られちゃったのね。そりゃそうか。

にしても、「人が折り重なるように倒れた事故」とか「同級生をカッターナイフで刺して死亡させた事件」とか、各方面にいろいろ差し障りがあって大変ですねえ。ご同情申し上げます。

まあ朝日新聞の「そして、カッターナイフが悲劇を起こした」よりはましかも。「銃が人を殺すのではない、人が銃を殺すのだ」とかいうし(違)、カッターナイフの刃渡りと傷口の深さ・大きさが合わないという説もあるし。

ところで「飛び込み自殺」について水連から苦情が来たりはしませんか?

04/06/10

先日買った DVD レコーダ DMR-E85H にバグがあったようです。同型機をお持ちのかたは製造番号をお確かめください。

じつは問題のタイトル分割機能をつい先日初めて使ったばかり。危ないなあ、もう。

こういう悲劇を生まないためにもスポーツ番組の延長放送に反対します。


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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp