やまいもの雑記

鉄人28号・訂正


前段「鉄人28号」の一部訂正。

前段で「私の記憶の中ではロボットの中に操縦者が乗り込むのはこれ(「ジャンボーグA」)が最初になる」と書いたが、これは「主人公が操縦者としてロボットに乗り込む」という意味のつもりだった。敵役がロボットの操縦者として乗り込むなら『墓場の鬼太郎』(水木しげる)の「大海獣」で、大海獣に変身した鬼太郎を倒すために山田博士が大海獣型ロボットに乗っているし、単に人が乗っているだけなら、「キャプテンウルトラ」のバンデラーだって「ジャイアントロボ」のライゴンだって「ウルトラセブン」のペダン星人のロボット(これって放送時から「キング・ジョー」と呼ばれてたっけ?)だって条件に適っている。

しかし、決定的な忘れ物があった。『W3(ワンダースリー)』(手塚治虫)の円盤ロボットである。初登場の時点では、地球人が宇宙の平和を乱すような人種なら反陽子爆弾で滅ぼしてしまえと命令されてやってきた胡散臭い調査団だから、まあ敵役といえなくもないが、とりあえずはタイトルにだってなっているので、やはり主人公がロボットを操縦しているわけである。ここに訂正させていただく。まだ他にも出てくるかもしれないけど、そのときはそのときである。

でもまあ、大半は中に人間が乗っているとはいえ、たいていはロボットに内蔵された「電子頭脳」がロボットを動かしているような感じではある。現実的な話をすれば、マジンガーZのような二足歩行のロボットを自由に歩かせるだけでも、人間がハンドルとペダルで操れるわけはない。補助の歩行制御装置は必ず必要になる。多関節歩行というのはなまじっかなことでは実現しないのである。現在までのところ、動力源と駆動装置をすべて内蔵した完全独立型二足歩行装置が実現したという話は聞かない(私が知らないだけか?)。

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