やまいもの雑記

とぜんそう第三段


流行性感冒である。微熱が出ていて、首と肩がだるく、咳が止まらない。これで名実ともに病い者である。

今年のインフルエンザはA香港型だそうだが、そう聞くと思い当たるフシがある。昨年12月、知り合いのM1氏とR氏が香港に渡っている。M1氏の方はそれ以前から風邪気味と称していたが、なに、単にゲームとコミケ準備疲れであろう(断定)。そしてR氏の方は香港で風邪をひいたという。

私やM1氏、R氏のことをご存じの方はここで不審に思うかもしれない。三人ともまったく違う地域に住んでいる。ところがここにもう一人の知り合いM2氏が登場すると、巨大な連環が音を立てて繋がるのだ((C)「ちゃんどら」いしかわじゅん)。

すなわち、M1氏、R氏、M2氏とも、年末のコミケ会場に出かけている。M2氏とM1氏、R氏は顔見知りではないからおそらく三人がそろうことはなかったろうが、そこはそれ、インフルエンザの驚異である。不屈の精神力でM1氏、もしくはR氏、あるいは両者の混交インフルエンザがM2氏にとりつき、M2氏はそれを名古屋に持ち帰った。

おかげでM2氏は正月三が日を風邪で寝込んで過ごし、年末には苦しい息の下で私宛に年賀状を書いた。その年賀状に乗り移ったインフルエンザが、私が正月を過ごした実家に向かう。危うし松楓庵。

ところが、幸か不幸か4日から仕事のあった私はその年賀状が届く直前に実家から自分のアパートに戻っていたのであった。間一髪とはこのことである。

ん?とすると、私はどこで風邪をもらったのだ?

あ、思い出した。戻ってすぐにM2氏に電話をかけたのだ。きっとそのときインフルエンザウィルスが電話線を伝わって私に感染したに違いない。

皆さまもウィルス感染を防ぐため、お出かけ帰りと電話の後、それにパソコンを使った後にはきちんとうがいと手洗いを心がけましょう。

(ああ、まるっきり熱に浮かされておる)
前に戻る目次へ戻る次に進む
最初の画面に戻る
庵主:matsumu@mars.dtinet.or.jp