Daily & Notes
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2005.4.25
行きつけの写真店に行ったら同じCクラブのK氏にあって、「ホームページ全然更新してないじゃないですか。」と言われた。最近こまめに更新
しているつもりでいたのだが(写真はちょくちょくアップしてるのだ。新しいページも作ったりしてるし。)言われてみればこのページはなんと2週間近く書い
ていないのだった。う〜ん、こんなに書いていなかったっけ?っていうのが正直な気持ち。ここに書いていないのは毎日のように写真を撮りにいってて忙しいか
らなんである。
そう、桜なんである。桜はすぐに散ってしまうんである。今のうち、咲いているうちに撮らなくちゃ。
でも、撮ってばかりでお金がすぐに飛んで行くんである。県展作品も全倍に2枚伸ばすの頼んだし、ピンチなんである。
やっぱりモノクロに走らねばならない状態なのかも知れないんである。って訳で今日は久々にモノクロの現像をやったのである。溜まっていた10本を現像した。この中から来月10日締め切りの月例コンテストに出せるものがあるだろうか?ドキドキ、ヒヤヒヤ。
2005.4.12 その2 本2冊
まず、ハービー山口著「日曜日の陽だまり」葛@エ堂1400円。
写真のまわりのことを書いたハービー山口最新のエッセイ集である。(写真も若干有り。)おそらく(違っていたら申し訳ないのだけれど)、写真家ハービー山
口本人が書きたいと思って書いた本ではなく、優秀な編集者が本人をその気にさせ一話一話のテーマも話し合いの中から決めて書かせた本なのだろう。以前に別
のところで書いている話も重複して出てくるし、全く本人自身も考え抜かずに消化不良のまま書いてあるような話も見受けられるようだ。
しかしそれでも、カメラマンには示唆に富む内容を含んでいる本だ。「古今東西に散在する無数の写真。しかし我々が覚えている名作といわれる写真には、やは
りその時々のサプライズが備わっている。”サプライズ”があって初めてその写真は人々に凝視され、そして解釈され記憶される。」とか、「人物写真を撮ると
きに大切なことは、撮らせてもらってありがとう、という感謝の気持ちが相手に伝わることだ。」とか、実に含蓄のある珠玉の言葉が散見される。
もう1冊は、田中長徳著「偽ライカ同盟入門」原書房1800円。
まず始めに、こんな本に1800円も出すのはお止めなさいということである。1200円なら、まあ良しとしてもよいか・・・。(600円の差は何なのか自
分でも良く分からないが。ま、そういうことです。)田中長徳のファンか、少しでもフェドやキエフなどのライカコピーといわれるようなクラシックカメラのこ
とについて読みたいという人以外は手にとっても仕方がないと思う。これを読めばその手のカメラについて詳しく分かるというには中途半端すぎるし。最大の読
み物は田中長徳と片岡義男・坂崎幸之助・東儀秀樹とのそれぞれとの対談であろうか。かく言う僕は、先日ゾルキー4KなるUSSR製カメラを買ったことから
この手のものに興味を抱くにいたりこの本も買ってしまった。でも、僕がこの本を読んで一番興味を引かれたのは前記のどれでもなく、田中長徳が金もなくオー
ストリアに7年余も滞在していたときの日々の撮影の様子が書いてある部分であった。ライカを売っては食べ物とぼろぼろのキエフやゾルキーなどを買い、電車
代を倹約してフィルム代にして歩いて街を撮り歩いた、とか書いてある部分である。田中長徳という人は物欲の塊のような人だと誤解していたのであるが、単な
る写真好き、カメラ好きなのだと分かったのだった。僕には新しい発見だった。
2005.4.12 PEN−D 復活
先日、自分でモルトを張り替えたオリンパスPEN−Dであるが、土日に撮ったフィルムの現像があがってきた。
結果であるが、じゃ〜ん!光線引きは見事に解消された。美しく露光されたコマがそこには並んでいたのだ。う〜ん、うれしい!面倒をした甲斐があったという
ものだ。これで普通に使えることが分かった。単体露出計で測りながら露出を決定したのであるが、内蔵のセレンメーターも案外役に立つことが分かった。通常
の晴れの日の順光撮影ならまず問題はなかろう。各シャッター速度もおおむね大丈夫のようで極端に露出を外したコマもない。何十年も前のカメラなのにすごい
ことだ。今回フィルムはフジのベルビア100を入れて使ってみたのだが、コントラストの高いフィルムと相性がいいというかきりっとした感じに写って気持ち
が良い。発色もきれいだ。1050円で見事復活PEN−Dである。こんな感じである。
2005.4.6 PEN−D モルト張替えに挑戦
先日試写してみたところ光線引きが見つかったPEN−Dであるが、自分でモルトを張り替えてみることにした。今日新潟の近くに行く用事が
あったのでついでにキタムラカメラ鳥屋野店に寄ってみた。すすすっとカウンターに行って「モルトありますか?」といったら次長さんが1mm、1.5mm、
2mmの3種類のモルトプレーンを出してくれた。それぞれ1枚1050円だとのこと。ちょっと考えたが以前PEN−Dに貼ってあったモルトの残骸から見当
をつけ、更により遮光を分厚くするためを考えて一番厚い2mmのモルトを買うことにした。
実はキタムラに行く前に新潟駅の中のヨドバシカメラにいったがモルトプレーンを置いてないということだったのだ。無いだけならまだしも、僕が尋ねた店員は
「モルト」が何なのかすら分からないようだった。おいおい、カメラ屋の店員なら、カメラコーナーの店員ならそれくらい分かれよ!と突っ込みたくなる。新潟
のヨドバシカメラもカメラコーナーは縮小の一途。モノクロ用品も置いてはあるがこれがなくなるのも時間の問題だろう。店員が知らないということはそう売れ
ていないということだ。売れないものを在庫しておくような店は昨今珍しいから。常時中古カメラを置いていないというのも、店員が知らなかった原因の一つか
もしれない。新品を売りっぱなしなのだろう。
それでもキタムラカメラには少ないとはいえ中古カメラのコーナーがあるし、ネットで中古を探したり買ったりできるので、まだそういった需要をもった顧客がいるということだろうか。
今フィルムカメラは売れ筋がデジタルにシフトしているせいで中古相場などが極端に安くなっているので、比較的安く楽しめるのでお薦めだと思うのだが、どうだろうか?
僕自身もデジタルの反動なのだろうか、オール機械式の電池を使用していないカメラに何ともいえない魅力を感じているこの頃である。極端な話、露出計なんて
カメラに内蔵している必要なんて全くないと思っている。デジタル式の最新の単体露出計があれば事足りる。(わははは、でも、単体露出計はデジタルの最新式
のものに限ります。僕が使っているのはコニカミノルタのフラッシュメーターYです。1度の角度での反射式スポットメーターとしても名前のとおりフラッシュ
メーターとしても使える優れものです。初めて買った露出計がこれだったのですが100%満足しています。)M6(露出計用に電池は要りますが無くても撮影
に問題ありません。かえって赤いダイオードがちかちかしなくてファインダーが見やすいです。)、PEN−D(露出計は付いていますがセレンメーターなので
電池は不要です。)、ZORKI−4K(このカメラこそは何にもありません。)などを触っていると、そしてこれで撮影していると妙に満足感があるのはなぜ
だろうか?
前置きが長くなってしまったがPEN−Dである。
これがモルトプレーン、1050円也である。裏面が接着面になっていてこれを切って貼り付ければ終わりである。
左右本体と裏蓋両方に貼る場所がある。まずは慎重にモルトの残骸を剥ぎ落とす。今回は小さなマイナスドライバーを使って落とした。小さいがへつり作業と同
じである。カメラの部品を壊さないようなるべく傷をつけないように焦らず慎重に作業する。べたべたする接着剤やモルトの変質した残骸はクリーニング液と綿
棒できれいに落としていく。
見にくいけれど裏蓋にモルトプレーンを貼ったところである。これできちんと遮光されるはず。
光線引きしたフィルムの状態から考えると光が漏れているのはスプールの近くのようだ。該当箇所を探してみると、巻き上げノブの下部分を覆っているプラス
チックのカバーのところが怪しい。今回モルトできちんと遮光できなければ何か対策が必要かもしれない。今回のモルト張替えで大丈夫だと良いんだけれどな。
これで復活したはずの我がPEN−Dである。
前にも書いたが良く写るのである。例えばこんな(←クリックしてください)感じである。
2005.4.5 県展セレクト
所属写真クラブCの例会があった。今日は近づきつつある県展用の作品のセレクトである。新潟県の風景写真界の重鎮の一人S先生にそれぞれ
10枚程度の中から2〜3点選んでもらうのだ。僕も最近悩み続けながらも色々な人の反応などを見ながら絞り込んだ10枚ほどの作品を見てもらう。もちろん
自分の心の中には2〜3点の候補は決めてあるのだが、先生がどれを選ぶのかに当然のことながら強い関心があるのだ。
結果、ほぼ僕の心づもりと一致した。かえって、いろんな人の意見を聞く前に僕自身が考えていた作品と先生の選択が一致したことで、自分の選択に自信が持て
た。一応3枚候補作があるのだがこれを2点に絞る。(県展応募が2点までなので)それぞれ3枚とも素晴らしいことにノートリミングでOKである。四つ切→
全倍へと仕上げていけば出来上がりだ。よしよし、県展はめどがついたといえそうだ。
今度はCクラブの作品展、四つ切2枚、これは何とでもなりそう。
そうすると残りはもう一つの所属クラブの写団Kの写真展用作品6枚である。今度はそちらにウエイトを置いて作品作りをしていくつもりである。う〜ん、これも違った今までに無いチャレンジなので楽しみだなあ。
2005.4.4 その2 ライカ用35mmレンズ
いつの間にかライカ用の35mmレンズが3本になった。ズミクロンM35mmF2(第3世代7枚玉)、ズマロンL35mmF3.5(後期型
フィルター径39mm)、ジュピター12 35mmF2.8(USSR製Lマウントレンズ)、の3本である。それぞれ良く写るのだが、やっぱり性格の違
い、つまり写りの差というのがある。
ズミクロンはとにかくシャープ。コントラストも高い。恐ろしいくらいである。線はどちらかというと太いように思う。(同じズミクロン35mmでも第3世代のレンズの特徴のようです。)力強い絵になるようだ。色も濃くでる。
ズマロンはシャープなんだけど柔らかさがある。コントラストもあまり高くなく優しい感じに仕上がるようだ。色も渋みがあって湿度を感じるような描写になる。
ジュピター12はシャープで線が細い感じ。色はライカレンズに比べるとあっさりしているように思う。
同じ被写体同じ光線状態で同じフィルムを使って撮り比べてみると面白そうだ。好みとしてはズマロンかな。でも実は残念ながら僕のズマロンはちょっと綺麗な固体ではないのです・・・・。
なんだか余計な事に足を踏み入れている感じである。危ない危ない・・・・・。でも、写真はやっぱりレンズが命なのですよね。最近つくづく実感している。
2005.4.4 PEN−D
PEN−Dで撮ったファーストフィルムの現像があがってきた。露出を厳密に見たいという気持ちがあったのでポジで撮ってみたのだが、光線引きがあった。また、空などを撮ったカットに露出オーバーのものがあった。
光線引きの方はモルトがほぼ全滅の状態になっていたのでもしやとは思っていた。PEN−Dのことを扱っていたHPで光線引きが多いと書いてあったのを読ん
でいたのでやっぱりという感じである。モルトを買ってきて貼りなおせば直るのではないだろうか。構造的に光の漏れやすい箇所があるのだろう。モルトを完全
にして防いでいるということなのだろう。それに比べると、ライカなどモルトがなくても全然大丈夫な構造になっている。さすがだ。ほかのカメラを使えば使う
ほどライカの良さが分かってくる。これもその一例だ。しかし、USSR製のZORKI−4Kもモルトは全滅状態であるが光線引きは無く大丈夫だった。やっ
ぱり設計の思想の差であろうか。
そんなPEN−Dも写りはなかなか良い。レンズの絞り開放値がF1.9なのも室内で撮るときのアドバンテージになっている。ピントが合ったところの描写も
シャープだ。ただ距離計が無いので目測で合わせなければならないので本当にぴっちりピントを合わせるのは難しい。レンズの良さを発揮させるのには今一歩難
しいといえよう。
露出オーバーの方の件はシャッターの狂いなのかどうか分からないところなので、次回、モルトを貼りなおしてから再度テストしてみる必要あり、だ。
そうまでして調子を落としている中古カメラを使わずとも完調のカメラが何台もあるのだからそれで撮るのが手っ取り早いしいいと思うのだが、PEN−Dには
そうまでして使ってみたいと思わせるところがある。作品に使えないのは分かっているのだけれど。そこがクラカメの恐ろしいところ。あまりはまりたくないの
ではあるが・・・。なんたってお金と時間を食ってしまう恐ろしい代物だもの。
2005.4.3 桜
とうとう桜の季節がやってきた。東京は新潟より一足先に桜の季節になっている。
ちょうどいい具合に上越の妙高市の橋本浩市先生が銀座のフジフォトサロンで写真展を4月7日まで開かれている。これは弟子としては見に行かねば、ということで写真仲間のC氏と一緒に行ってきた。写真展そのものは、展示会場に入ってすぐにそのモノクロプリントの綺麗さにびっくり。あらためて師匠の実力を思い知ったのであった。
その後、銀座のカメラ屋に寄って、浅草・谷中・巣鴨と下町を中心に歩きながらスナップ写真を撮り歩いた。で、桜である。大部分はまだほんの咲き始めで蕾なのだが、早い木も中にはあってきれいな花を誇っているものもあって楽しんできた。東京の桜は来週末が見頃だろう。
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