2004.8 旅の様子を車載PCから随時UPLOAD!

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8.12(8日目) 大館〜八郎潟〜男鹿半島〜秋田〜酒田〜山形 
ODO:5826km→6327km 給油:@男鹿27.0l/354.1km=13.1km/l

昨夜は五輪サッカー女子代表の試合をTVで見ながらまったり。宿とっといて良かったです。「大館グリーンホテル」という所に泊まったのですが、深夜の到着にもかかわらず快く迎えてくれました。ま、設備は値段相応って感じなので一人旅なら十分だけどリーゾート気分にはならないですけどね(^^; で、朝は9時過ぎまで爆睡。久々のベッドで一夜にして朝型解除です(笑) テントで寝てると夜が明けると共に目が覚めるので、その方が健康的な気がするし、でもやっぱり固いマットの上だと身体に疲れが多少は残るし、果たしてどっちが良いんでしょうかねえ。

今日から東北南下編、国道7号線を秋田方面へ。天気はあいにく曇りで時々小雨もぱらつきます。北海道内とさほど変わらないペースで能代市の手前まで順調に進行。市街を抜ける時はさすがに多少混みましたが、ちょうどお昼にさしかかる頃には大潟村まで来ました。

有名な干拓地の田園のなかをしばしうろうろしてみます。想像では地平線の先まで・・とはいかないまでも広大な田んぼが一面に広がる様子を期待していたのですが、実際は縦横に走る農道に沿って松林が続いており(たぶん防風林)、見通しは余り良くありませんでした。それでも農道からさらに作業道に入り込んで、写真にあるようなショットをなんとか撮りましたが。

 
 八郎潟内は松並木で見晴らしは良くない・・
 航空写真とかで見るときっと圧巻なんでしょうね
 
 

その後、男鹿半島一周にチャレンジ。時間はお昼を過ぎたくらい。予定では1〜2時間で戻ってくるつもりだったんですが・・・。

国道101号線から県道55号に入り、最初は寒風山の展望台へ。ここは男鹿半島の見晴台との案内が出てましたが、山が見えるだけでとても半島全体を一望するとこまではいきません。男鹿半島、意外と大きいです(^^; しかし振り返って反対側に目をやると、眼下に八郎潟が広がっていました。干拓地帯を一望。そうそう、こういう感じで見たかったんだよな。売店で買った焼ききりたんぽをかじりながらしばし休憩です。

さて、再出発。尾根を越えて海に向かって・・・と思ったら、また展望台の標識が。しかもさっきの場所よりも多少標高が高い。うーむ。こっちが本物の展望台でさっきのは売店用のダミーか、、、しかし、本物の方は行った先に駐車場がない。どうやら少し離れた駐車場から徒歩でしばらく登って行かなければならない模様。雨もぱらついてるし、こっちはパスしました。でもこっちからなら半島一望ができたのかな?

寒風山を下り、そこからはなるべく海沿いの道を通ろうと県道55号で半島の北岸を進みます。しかしあいにく道は海岸からはちょっと離れていて海を見ながらのドライブとは行きませんでした。途中で八望台というところに立ち寄りつつ、半島の先端入道崎に着いたのは2時半でした。

 

 
 農道からさらに畦道に入り込んで
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 寒風山から見渡すことができました
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 半島側はこんな感じ。収まり切りません(^^;

 
 八望台からの眺め。手前の池はニノ目潟。
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 日本海、ちと荒れてます

 
 半島の先端、入道崎 >>写真を拡大
 

 
 左手は断崖 >>写真を拡大


入道崎から望む日本海は、曇天と言うこともあって日本海らしい(?)雰囲気でしたねえ。岩場に白波が立つ・・・まさに演歌の世界。昨日見た小樽の海岸も同じ日本海のはずなのに、全然違う海ですね。

さて、さらに県道121号線から県道59号線と、今度は半島の西側を海沿いにまわって、付け根に戻ります。結局男鹿市街に戻ってきたのが3時半。うーむ、だいぶ時間をくってしまった。でも半島西岸の県道は文字通り海岸沿いの道で、しかも変化に富み、次々といろんな景色を見せてくれてとても良かったです。

男鹿半島周遊は、行きは半島中央をつらぬく「なまはげライン」で一気に先端を目指し、帰りに西岸を海を見ながら戻ってくるというのがお奨めルートですね。その方が時間効率も良さそうです。

半島制覇で一息いれたところで、山形市内に今夜の宿を手配しました。本当は今日は車中泊の予定だったのですが、演歌な海風をさんざん浴びたし、TVで五輪男子サッカーを見たかったもので(^^;
(もうひとつ、往路で1万円ほど得したことがあったのも理由ですが、、、もちろん合法的にですよ)
 

 
 穏やかな海岸あり
 

 
 半島の西岸、県道59号

 
 断崖絶壁あり

 
 次々に景色が変わります

男鹿から再び国道7号線でひたすら南下、日本海沿いに進みます。秋田市街を過ぎ、本庄を通過する頃にはそろそろ日が傾いてきました。せっかく日本海を、しかも真西に向いたところを走っているので、海に沈む夕日を見たかったのですが・・・、天気が回復せず、太陽は雲間に隠れたまま。日没ぎりぎりまで撮影ポイントを見つけて粘ってたのですが、だめでした。残念。

夕日の撮影をあきらめて、一路山形をめざします。酒田までは引き続き国道7号、そこから山形道を使って山形市街に突入したのが9時(山形道って全線片道1車線なうえに湯殿山〜月山間はとぎれていて一般道を走らないと行けないんですよねえ・・思ったほど時間短縮が出来ない)。チェックインしてホテル内の居酒屋レストランに駆け込んだのが閉店30分前でした(^^;夕日を待ち受けていた時間が響いてるかな。なんにしろ、今日は朝から寒風山で食べた焼ききりたんぽ1本だけだったので、お腹ぺこぺこです。この時間に市街歓楽街をうろついてもまともなお店を見つける自信が無かったので、なんとかホテル内で食事を取ろうとがんばって飛ばしてきました(笑) 前にも書いたけど、地方に行くと意外とホテルの居酒屋とかが美味しいので、けっこう使うの好きなんですよ、、、といいつつも30分で飲み食いするのはさすがに落ち着きませんでしたが(^^;でも里芋と牛肉の小鍋、美味しかったなあ・・。

これから風呂入って、今日も買いだめしてあるサッポロクラシックを飲みながら五輪の中継時間を待つこととします。終わったら4時過ぎですけど、明日は最終日、家路につくだけなのでチェックアウトぎりぎりまで寝ます(笑)
ってか明日でこの旅もおしまいかあ。。。

 
 秋田市街を抜けてひたすら南へ

 
 だいぶ日が暮れてきました(道の駅岩城にて)
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 日本海の夕日とSW(芦田岬付近)
 ほんとはもっと沈みかけを撮りたかったのですが
 このあと雲に隠れてしまいました  >>写真を拡大
 

 
 風車がいっぱい

  
 先を急ぎたいけど7号線はパトカーがうようよ

 
 



8.13(9日目最終日) 山形〜天童〜仙台〜松島〜仙台〜草加〜川崎 
ODO:6327km→6902km  給油:@天童40.1l/402.3km=10.0km/l,@草加39.2l/478.2km=12.2km/l

五輪サッカーは残念な結果でしたが生で見られてよかったです。試合が終わったのが4時過ぎだったので、起きたのは10時過ぎ、フロントからの電話に急かされるように出発したのは11時近くでした。まあ、今日は帰るだけなので何時になってもよかったのですが。

最初は山形の市街地を少し回り、隣の天童市まで移動して手打ち蕎麦を食べました。「水車そば」というお店なんですが、わりと有名な所みたいでかなり混んでました。650円のざるを1枚注文。出てきたそばは太くて短くてちょっと固くて、いかにも昔ながらの手打ちって感じは出てましたが、とりたてて美味い!と唸るほどではなかったですねえ。もちろん不味くもないですが。個人的に細くて喉ごしの良いのが好みってのもあるでしょうけどね。ちなみにこのお店、天ぷらものを頼むとやたら時間がかかるみたいです(^^;

 
 山形県庁旧庁舎。表側は車止められないので
 裏側です(^^;
 
 で、表側はこんな感じ
 
 作並街道(山形側では関山街道という)で
 峠をを越えて  >>写真を拡大
 
 
 杜の都仙台へ  >>写真を拡大
さて、日本海側の旅はここまでということで、分水嶺の向こう側、仙台に向かいます。といっても山形市と仙台市は隣同士、作並街道(関山街道)こと国道48号線で峠をひとつ越えるだけです。国道13号線から東に折れて48号に入り、わずか30分ほどで仙台市内に突入。そこからさらに30分で仙台市街の中心部に着いてしまいます。県境のあたりは政令指定都市とは名ばかりの山村でしたが、平野部まで降りてくるとさすがに交通量が多く、久々の都市って感じでした(笑)

この時点で3時前。このまま東北道にのって一路我が家を目指しても良かったのですが、まだ日は高いです。そこで、せっかくということで松島まで足をのばすことにしました。仙台から松島までは20kmほど。以前にも行ったことはあったのですが、もう一度訪ねてみることにしました。
 
 
 

 
 仙台駅とSW

混雑する国道45号を避け、県道8号線で北へ。三陸道の松島海岸インターを目印に県道144号を曲がって海(国道45号)を目指します。ところが、あと一歩で松島海岸駅前、東北本線の線路を越えてすぐ先が国道というところで渋滞で詰まってしまい、ぴたりとも動かなくなってしまいました。しばらくすれば進むかなと思いきや、5分以上待ったあげくに進んだのが僅か5m(^^;これでは文字通り日が暮れてしまいます。

仕方なくUターンし、松島海岸のメインストリートは諦めて湾の北側にあたる奥松島(陸前高田方面)へ行って来ました。途中無人駅から眺める海岸とか、これはこれで悪くなかったです。でも、帰りは普通に45号線で下ってきて(この時はそんなに混んでなかった。もしかしたら県道からの流入が極端に入りづらいのかも)窓越しに海も眺めたのですが、やっぱり景色として一番綺麗なのは松島海岸駅前の観光スポットみたいですね。ここを主目的にするときは十分時間をとって、車は駅前の駐車場に止めて徒歩で散策するのがお奨めです。

 
 もう目の前は海、という寸前で渋滞
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 陸前大塚駅。海岸沿いの無人駅 >>写真を拡大

 
 進路変更、奥松島へ  >>写真を拡大
 

 

 

で、再び仙台付近に戻ってきたのが6時過ぎ。思ったより時間が経過してましたが、気分的には五輪の開会式(午前3時)までに家に戻れればいいやって感じだったので、倹約精神を貫くべく、下道で帰ることにしました。ちょうど日暮れ時で仙台郊外の田んぼが夕日に映える中をトコトコ進みます。

残りの旅程を惜しむように国道4号線をひたすら南下、途中福島市街の回避に一部だけ東北道を使いましたが、流れはとても順調でした。帰りはあさか野バイパスも使ったので郡山もあっという間に通過です。ところがこの順調さが誤算を招きます。二本松を過ぎる頃には夜も8時を過ぎ、いい加減お腹も減ってラーメンでも食べようかと目に付いた看板へ飛び込んだのですが、そこは行きに食べた幸楽苑のまさに同じ支店でした(^^;それじゃあまりにも芸がないと言うことで他を探したのですが、あさか野BPに入ってしまうとそれらしきお店が全く見あたりません!郡山市街の旧道ならまだ幾つか見つかっただろうに・・・。で、結局白河市内に至るまで晩飯はおあずけになってしまいました、、、。しかも結局入ったのがやはり幸楽苑の白河店(爆) ま、安いからいいや。もちろん頼んだメニューは変えましたけどね。

 
 再び仙台付近に戻った頃には夕方。
 でも田んぼに映える夕日が綺麗でした。
 昨日日本海の夕日は撮れなかったけど
 これで少しは取り返したかな。
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 夕暮れの4号を南下。
 前方に見えるのはCC? 
 

黒磯、塩原と通過して宇都宮から新4号に入るとさらにペースアップ、どんどん距離が稼げました。あまりおおっぴらには言えませんが流れる速度は高速道路と大差ないです(^^;利根川の橋もいつのまにか無料になってるし(昔は有料でしたよねえ?確か)、草加まで予想以上に楽に運転できました。

草加からは外環。この辺まで来ればテリトリー範囲内なので気分は既に地元です(そりゃ北海道とかと比べればね)。首都高、第三京浜と乗り継いで、1時半に帰宅しました。今、五輪の開会式をTVで見ながらこれを書いてるところです。9日間、3564km(フェリー除く)の旅。落ち着いて振り返ればここに書いたこと以外のことも色々浮かんできそうですが、とりあえず今日の所はこの辺で。後日写真も文章ももっとちゃんとした旅行記として再構成(たぶん大幅拡張)するつもりです(→*しました)。ここまでおつきあい頂き、ほんとうにありがとうございました!!
 
 
 
 
 
 
 

 
 このあとひたすら4号線を南下して、
 日付が変わる頃にようやく外環まで達しました



再構成(完全版)後記 

北海道・・・行っちゃおうかな、と決めたのは7月に入ってから。学生時代にバイクで周遊して以来10年を経て突然思い立ちました。もちろんそのきっかけを与えてくれたのは206SW。スポーツワゴンという積載性はもちろん、さほどスピードを出さなくてもクルーズするのがとても楽しいという乗り味は、その決心を固めるのにうってつけの車でした。かくして金銭的裏付けもないまま(笑)フェリーの予約を取り、昔使っていたキャンプ用品を引っ張り出し、地図も新しく買いそろえて準備は着々と進みました。

なるべく下道も使って倹約モードの旅のつもりが、後で精算してみると予想を遙かに超える出費で今頃になって懐が苦しい(^^;のが痛し痒しですが、天気にもほぼ恵まれ、行って来て本当に良かったです。(各所の寄り道と日本海ルートで日数、燃料とも余分に消費しているので高く付いて当然なんですけどね。あとなんだかんだ言って高速もそれなりに使ってるし(笑))

冒頭にも断りを書いている通り、このページは元々は車にノートパソコンを積んで、旅をしながらその日その日の旅程や写真をHPにアップするという企画で作られたものです。一日分の行程を文章にまとめ、デジカメから画像を落とし、そこから使える画を選択しさらに処理を加え、両者をhtmlに編集し、モバイルでアップロードするという作業は、それを行ったのが(電源の関係で)主に狭い車内、しかも夜暗い中ということでちょっと労力を要しましたが、それでもリアルタイムで発信しそのレスポンスをBBSで受けたりもしながらさらに先に進むというのは、今までに無かった旅のあり方で、おかげで単なる旅行以上の楽しみが付加されました。

とは言うものの、内容的には所詮は短時間でやっつけた「速報版」に過ぎません。そこで帰ってきてから、写真を選び直したり追加したり、後々自分の為の記録となるよう多少は文章も書き直したり、何よりレイアウトをもっとテクニックを駆使した格好良いものにしようなどと思って手を付けたのですが、、、・・・これがなかなか進みませんでした。仕事の合間に少しずつやっていたというのもあったけど、写真やらメモやらを見返すうちに、あれもこれも思い出してきて、文章の方が「多少」どころかほとんど書き下ろしに近いものに膨れあがってしまったんです。(でもなるべく原文の言い回しも流用してます)しかも肝心のレイアウトは結局写真を並べただけの変わり映えしないもので終わってるし(^^;

というわけで、1ヶ月近くかかってやっと出来上がった「完全版」は、全部読むにはちょっと気合いの要る冗長なものになってしまいました(&蛇足も長い(笑))が、もし読んで頂けたなら嬉しい限りです。そして出来ればまたこうした遠征企画を是非やってみたいと、今から既に考えています。

2004年9月