グライト(ソリテール)の改造 その2

更新履歴

2004.5.24 電流値計測グラフ追加
2004.4.27 照射パターン追加
2004.4.27 公開

はじめに

ROF-1mini用に製作したコンバータがかなり小さく作れそうだったので、ソリテールにLuxeonを組み込むという改造(mod)をしてみました。今までこの改造をやってみたいという気持ちはあっても、日亜3灯modでかなり苦労したので躊躇していましたが、fixerさんの協力でなんとか製作の目処が付きました。
今回、コンバータサイズの縮小とボディ部分の内ぐりとテールの切削処理を工夫することで、本来のソリテールの外観と操作方法を変えることなくLuxeonを搭載することが出来ました。

各部写真

ソリテール用に製作したベース基板です。
直径は写真右側の単4電池径とほぼ同じ約φ10.4mmになりました。
コンバータとLEDのユニット化。

ユニットに装着するLuxeonは1W-HDを選択しました。
コンバータ底面(+電極側)にはROF-1miniのコンバータと同様に出力を可変できるよう調整口を設けています。

部品削減の影響で、出力調整VRがかなり敏感になってしまいました。ほんの僅か回すだけで電流値が大きく変化するのでかなり神経を使います。
LEDを装着してしまうとLED側の電流値が測定できなくなるので、一次側(電池側)の電流を計測しながら調整VRをセットすることになります。(グラフ参照
構成パーツ一式。

ヘッド部はリフ改造、ボディ部はネックの切削、テール部は切削とバネ周りの改造を行っています。
LEDユニットを取り付けたところ。

Luxeonの径ギリギリにおさまりました。
リフレクタはさほど効果を期待していませんでしたが、意外に集光してくれます。(照射パターン参照
電池を入れて完成。

オフの状態でヘッドベゼルとボディの間に隙間が出来ないので外見はオリジナルのソリテールとまったく同じです。

点灯方法も本来のソリテールと同じく、ヘッドを締めてOFF、緩めてONです。

 

照射パターン

白い壁に向けて約2mからの照射です。

照射範囲はかなりワイドですが、ちゃんと中央にスポットが出ています。ベゼルの緩め具合で、リフ位置による若干のスポット調整ができます。

LED電流は約100[mA]に設定しましたが、調整用VRで完全消灯〜最大(使用電池によりますが実用的には200[mA]くらい)の範囲で設定可能です。

ちなみに試作版の実験では単4型ニッケル水素電池を使用し、Vfランク=Jの1W-HDを最大250[mA]で点灯させることができました。
配光角が広く、上の写真ではパターンが全部写らなかったので、壁に近づけて撮りました。

上の写真(試作1号)のエミッタはランク不明のHDですが、左の試作2号にはbin=QYAJのHDを装着してみました。
色温度ランク=YAですと黄色味はまったくなく、青みがかった白色になります。
カメラの露出を平均にして、壁までの距離 1m。
上と同じく試作2号ですが今度は少し出力を上げてみました。
NiMh電池側で実測500mAだったので、LED側は200mA弱でしょう。

データ

ランタイムについては、ROF-1miniと同じ回路ですのでそちらの記事(単四電池の場合)を参考に願います。
以下は単4アルカリ電池およびNiMH充電池を使用した時の一次電流(電池側電流)と二次電流(LED側電流)の計測グラフです。
※電流計の内部抵抗=50[mΩ]の条件で測定した値です。

電流の値は電池の種類やLEDの順電圧によって多少異なりますが、LED電流=100[mA]時の電池側電流はだいたい200〜300[mA]の範囲に収まっているようです。


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