道楽者の成り行き
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5.放蕩者の道行


2004年3月6日 ベルリン州立歌劇場 シュレーカー「遥かな響き」

3月6日(土) 

早朝のICEでベルリンに向かう。チェコからの列車はほぼ満席で、2時間ビュッフェで粘った。ホテルはオスト・ベルリン駅近くのモダーンな新装ホテル。泊まった部屋はカップル用の部屋だったと思うが、というのも円筒形の透明なシャワー室があり、それがベッドから丸見えなのだ。他には殆ど客が泊まっていない感じである。早速、ここんところほぼ毎週ベルリンのこのCD屋に通っているので、さすがに買うものなし。続いて同じ建物内ににある楽譜屋に寄ると、シューマンの交響曲第4番の1841年版の楽譜が出ていたので購入。併せてシューンベルクのピアノ曲集の楽譜も購入。これはまだ持っていなかったので、これから4月に向けて予習。

       シャワーはこんな感じです。びっくり。

いったんホテルに戻りサウナに入る(別料金)。ほかに客無し。のんびりしてから劇場へ。

さて、ベルリン州立歌劇場でのシュレーカー 歌劇「遥かな響き」の感想なのだが、基本的には2月16日分「4文字33行」における感想と変わらない。筋は分かったが、それでも演出意図が良く分からない。特に最後のフリッツの死の場面は、それまでに何度も登場した男達が蠢きならが群れるシーンがあり、さらに男達が倒れている中、グレーテを置いて階段を上って去っていくフリッツ、俗世を吹っ切って「遥かな響き」を手に入れたのか?というわけで、感想は「ここ」です。
なお、3月6日はオリジナル・キャストで、総監督ムスバッハ自らの演技はありませんでした。なお、客席はガラガラで、パルケットはそこそこに埋まっていましたが、それ以上はかつての川崎球場の外野席並でした。勿体無い気がしましたね、ギーレンだってそう先が長い訳ではないのに。終演後は数少ない観客の盛大な拍手が歌手とギーレンに与えられていました。

うーむ、劇場買い求めた舞台写真が見当たらないなあ、ここにはっつけたかったのだが。


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