無借金経営 2007.11.25

無借金経営といってもトヨタ銀行といわれるトヨタのことでもなく、品物を買うのにローンなどせずに、お金を貯めてからげんなまで買えというのでもない。知らない人はいないと思うがげんなまとは現金のことである。
「げんなまに手を出すな」なんていう古いアメリカのギャング映画があった。
借金してまで物を買わないという方も多いだろうが、クレジットカードで買い物をする人は多いだろう。ポイントがつくなんていうので最近はスーパーでもカードを使う奥さんも多い。カードで買うのは借金するということである。
おっと、本日のバカ話はお金とは関係がない。以前、おいこまれてからが強いというオバカな話を書いたがその続きというか、あるいは裏返しのお話である。
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おいこまれてからが強いを書いたのが3年前、あれからも小泉さんは期待にたがわなかった。実際に戦後歴代首相の評価結果では第一位(2006年)であった。そして意外なことに、歴代首相の中では稀有なことであり、普通の人にもできないこと、つまり老醜をさらす前に自分から辞めてしまった。
☆☆☆おっと本田宗一郎もヤマト運輸の社長もそうであった。
☆☆☆偉大な人だけが引き際を知るのであろう。
☆☆☆ということは福田首相は偉大ではないようだ!
現代の日本では小泉さんを評価せず、それどころか日本を悪くした悪人であるなんて語る人もいるが、まあ好き好きもあるし、その人の立場立場もあるのだろうと言っておこう。しかしながら、小泉さんを評価しない人が多いという事実は、小泉さんが何もしなかったわけではない、いや何ごとかを残したという証拠である。
宮沢喜一や橋竜の善も悪も語る人がいないという事実は、彼らが善人でも悪人でもなかったということではなく、何もしなかったというだけであろう。もちろん橋竜の最大の功績は、中国様への貢献であったろうけど・・
おっと、わき道から本題に戻る。・・・もっとも本題といっても無駄話、わき道と変わらないようなものだが 
私は高校を出てからずっと働いてきた。もっともたいした職に就いたこともなく、記録に残るような業績もない。野村克也の「生涯一捕手」は偉大であるが、「生涯一サラリーマン」では自慢にはならない。
しかし、やはり働くということは、はたを楽にすること、つまり人の役に立つことであり、人に役に立たなければ働いたことにはならない。
私にだって部下がいたこともあるし、マネイジメントする立場だったこともある。部下がいたときは「明日の仕事の残業をしろ、今日の仕事の残業なんてするな!」といつも語っておりました。
部下のいない現在だって、自分自身をマネイジメントしているわけです。いかに仕事を早く、よりよい成果を出すように努めるか、それこそが存在価値であるはずです。
本日はそれを無借金経営と表現して年寄りの話を少しばかり・・・

21世紀のオフィスの机というと、パソコンがあり書類の受入箱(デスクトレー)がありという形態が普通だろうと思う。皆さんの職場もそうではないでしょうか?
もちろんご自宅でお仕事をしている人だって、仕事場には机があり、パソコンがあり、机の周りにはカレンダーとか家族の写真などを貼っているでしょう。現在のオフィスの風景とはそういうものであろうと思います。
IT業界の某企業では、机の上に何もなく、しかも机は個人ごとに決まっていないという。出勤したオフィスワーカーはどこにでも好きなところに座ってパソコンをイントラネットにつないで仕事をすると聞いたことがある。
果たしてそんなことができるのか? 実際に仕事になるのか? といささか疑問である。なにしろ私は21世紀人ではなく旧石器人であるから
さて、机の上にはそれ以外のものがたくさんある。
それ以外のものって?
書類である。回覧物もある。
これがものすごい量あるのではないかと思います。なぜなら私の周りの人は机いっぱいに書類が積まれ、その高さは30センチとか50センチになるのです。
中には机の上に置ききれず、机の下にも前にも積み重ねて仕事場か倉庫かわからないような方もいます。
そういう方から回ってきた回覧物を見ると、なんと半年前の講演会の案内だったりします。
もう笑うしかありません。
これは実話です。さすがに1年以上前のものに出会った経験はありません。
ちょっと思いついたのですが、人の頭の中をのぞいてみたいなんてことありませんか?
私は、ものすごく頭の良い人の頭の中はどうなっているのだろうなんて、割って中をみたいと思うことがあります。もちろん本当に割っても脳みそしかないのは間違いありませんけど・・
ところで、机の上を書類でいっぱいにしている人の頭の中は、どうなっているのでしょうか? 机の上と同じくいろんな考えが整理整頓されていないで、ごちゃごちゃになっているのではないだろうか? なんて思ってしまいます。

私の経験からですが、机の上がさっぱりしている人は仕事が速く能率がよく質も良いです。当然その反対に、机の上に書類が積み重なっている人は仕事が遅く質も悪いですね。
言い換えると、仕事が速ければ書類がたまるはずがありません。昔から言います、「稼ぎに追いつく貧乏なし」って、
「貧乏暇なし」とも言いますが、借金がたまれば利息が雪だるま、だから人並みに働いていては利子を返すことさえできず貯まる一方なのです。
じゃあ、おばQはどうなんかい?と聞かれそうですね。
そうです、借金がたまらないように必死に働いているのです。
「白鳥の姿は美しい。だが、白鳥は誰にも見えない水面下で必死に足をばたつかせている。僕はそんな白鳥でありたい」(巨人の星の花形満の言葉)
実を言いまして私は休日の半分は出勤しています。だけど言い訳かもしれませんが、遅れを取り戻すための仕事はしていないつもりです。先週の仕事をするのではなく来週の仕事をするのです。常に前に前に、次の仕事次の仕事をしていくという習慣は40年前からのことです。
私の机の上にも受入箱はあるが、中にはこれから仕事をするものはない。入っているのは翌週にする仕事の資料だけである。そして新しい仕事を頼まれたら、その瞬間に即座に取り掛かるというのが私の勤務体制である。
常に仕事を追いかけているわけで、追われていないからいつなんどき別の仕事に切り替えても問題が生じないのである。
これをありえないとか、不可能とか、とてつもなく大変なことと思われるかもしれないが、一度目の前の仕事を片付けて、さらに納期が1週間後までの仕事を片付けてしまえば可能になるのだ。

ところで私の数少ない趣味に囲碁というのがありました。実を言いまして私のはへぼ碁です。へぼなのですが大好きで、15年前までは毎週どころか毎日毎日、碁会所とか囲碁クラブに入り浸っておりました。でも強くなりませんでしたね。実は私は上達しない理由を知っているのです。
囲碁というのは長期的視野をもって石を置くのが基本で、それこそまさに布石です。これに対して私は仕事でもなんでも片っ端から手際よく切り分け処理するという性格ですから、序盤であっても戦略的布石はできないのです。
ただし接近戦になるとイチゼロの論理の世界ですから結構強かったのですが、序盤で劣勢になるともう挽回できません。つまり性格的にああいったゲームは不適なのです。
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服を着替えても
もちろん性格は囲碁のときだけ変わるわけではありません。仕事でも日常生活でも同じです。
私は軍隊なら小隊長せいぜい中隊長なら立派に勤まると思います。しかし参謀とか師団長という仕事は向かないでしょうね。長期的展望とか広い視野という分野とは無縁の、目の前の敵をけちらすためにはいかに部下を指揮して戦うかというカテゴリーなら得意なのです。
そして現実に私は現場監督者としては無能ではなかったことは事実ですが、さらに監督者を使う管理職としては役立たずであったことも間違いありません。
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性格は変わらん
指揮する兵は多々ますます弁ずなのですが、将に将たることはできなかったのです。
なにか無借金経営とは大きくずれてきたようです 


本日の格言
明日の仕事をしろ 明日の仕事の残業なら許す


本日の反省
しかし、よく考えてみると、仕事がたまっているということは明日の仕事を心配しなくても良いということだ。
片っ端から片付けている私は、仕事がないやつだと思われていつ失業するかもしれない
これはいけない 



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